スクウェア・エニックス・ホールディングスは、平成31年3月期 第2四半期決算を発表しました。
当期(成30年4月1日~平成30年9月30日)の連結業績は、売上高1,122億円(前年同期比 15.0%減)、営業利益100億円(同比 61.0%減)、経常利益150億円(同比 43.6%減)と振るわず、減収減益になりました。
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント事業における売上高は828億円で、前年同期と比べると18.9%減に。営業利益は130億円で、こちらも前年同期と比較すると50.9%減。全体的に数字を落としています。
事業展開としては、新規IPの『OCTOPATH TRAVELER』や、新生トゥームレイダートリロジーの最終作『SHADOW OF THE TOMB RAIDER』を発売したものの、スマートデバイスやPCブラウザなどをプラットフォームとするコンテンツの多くが同社の想定を下回り、既存有力タイトルの売上高に上乗せをするには至らなかった模様。加えて、ライセンス収入の減少も響き、今回の結果を迎えたとのことです。
この他には、アミューズメント事業も低迷した一方で、出版事業の売上高は60億円(前年同期比 7.8%増)、営業利益は15億円(前年同期比 9.6%増)と堅調に推移。電子書籍の販売の増加が一因となりました。
田畑端氏がCOO兼スタジオヘッドを務め、同社の完全子会社となる新スタジオ「Luminous Productions(ルミナスプロダクションズ)」が今年の3月に立ち上がりましたが、事業方針の抜本的見直しが決定。「Luminous Productions」で開発中だったゲームタイトルに係るコンテンツ制作勘定の処分、無形資産の減損損失等37億円が、今回の特別損失に計上されています。「大規模高品質ゲームの開発への集中を進めるため」といった方針転換が、今後のどのような動きに繋がるのか。注目が集まります。
スクウェア・エニックス IR情報
http://www.hd.square-enix.com/jpn/ir/index.html
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