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『ゲーム19XX~20XX』第4回:ファミコンが登場した歴史的な年、1983年のゲームを振り返る

ある1年をテーマに、その年に話題となったゲームを当時の世相やゲーム業界の出来事とともに振り返る『ゲーム19XX~20XX』。今回はファミコンが発売された1983年のゲームを取り上げます。

任天堂 Nintendo Switch
『ゲーム19XX~20XX』第4回:ファミコンが登場した歴史的な年、1983年のゲームを振り返る
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ニンテンドースイッチの有料サービス「Nintendo Switch Online」にて、往年のファミコンゲームを遊べる「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」の配信が開始されました。現在のラインナップは24本で今後もタイトルが追加されていく予定となっています。

今回の『ゲーム19XX~20XX』では、このファミリーコンピュータが世に出た「1983年」をピックアップ。この年に発売された名作・傑作の数々を、ファミコンソフトを中心に紹介していきます。

まずは1983年がどんな年だったか振り返っておきましょう。最大のトピックはNHK朝の連続テレビ小説『おしん』の大ヒットです。当時子役だった小林綾子の演技は一大ブームを巻き起こし、テレビドラマ歴代最高となる視聴率62.9%を記録しました。そのほか、東京ディズニーランドの開園、ソ連機による大韓航空機撃墜事件、戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長の逮捕なども大きなニュースとなりました。

ファミリーコンピュータの発売もまた、この年を代表する出来事のひとつです。発売日は7月15日で価格は14,800円。本体と同時発売されたタイトルは『ドンキーコング』、『ドンキーコングJR.』、『ポパイ』の3本で、いずれもアーケードからの移植ですが、オリジナルと遜色のないグラフィックに当時のゲームファンは驚いたものです。

この頃のパソコンや家庭用ゲーム機は描画能力が低く、アーケード版と同じタイトルでも内容は似て非なるものがほとんどでした。そんな時代にあって、ファミコンは異彩を放つ存在だったのです。発売直後の出足こそやや鈍かったものの、その後は順調に売上を伸ばしていき、初年度の時点で約45万台を販売。翌84年にはナムコ(現バンダイナムコ)、ハドソン参入の効果もあって累計販売台数は200万台を突破するなど、当時の家庭用ゲーム機の中で抜きんでた存在となりました。そして、85年の『スーパーマリオブラザーズ』の登場によって、さらに人気が爆発。ファミコンが国民的ゲーム機となったのはご存知のとおりです。

画像はWikipediaより

それでは、このファミコンが発売された1983年のゲームを見ていきましょう。なお、以下で紹介する3本のファミコンソフトは、いずれも上述の「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」にて配信中です。興味を持たれた方は、この機会にぜひプレイしてみてください。

マリオブラザーズ


発売日:1983年9月9日
機種:ファミリーコンピュータ
発売元:任天堂


任天堂を代表するキャラクターであるマリオとルイージの兄弟が主役のアクションゲームです。アーケードゲームとして登場しましたが、ほどなくファミコンに移植され、販売本数163万本を記録するスマッシュヒットとなりました。

3段の床からなるステージ。その最上階のパイプからカメさん、カニさん、ファイターフライといった敵が次々に現れます。プレイヤーは床の下からこれらの敵をジャンプして突き上げ、ひっくり返して蹴り飛ばしていきます。すべての敵を倒すとステージクリアですが、一定時間が経過すると空中をふわふわ飛ぶファイアーボールや、壊すと床が凍ってツルツルになる氷の柱などがジャマをしてくるので気が抜けません。シンプルながらハマリ度は底なしで、多くのプレイヤーをトリコにしました。

特に面白いのがマリオとルイージをそれぞれ操作する2人プレイです。本来は協力して敵を倒していくモードなのですが、気絶している敵を床下からのジャンプで起こして、蹴り飛ばしにいったプレイヤーのミスを誘うなど、たいてい互いにジャマし合いながら、どちらが生き残るかを競う対戦プレイになっていたものです。すべての敵をまとめて引っくり返すパワー床をどちらがどのタイミングで使うかの駆け引きも非常に楽しく、ひとりでも複数でも楽しめるゲームになっていました。友達とリーグ戦やトーナメント戦などをして盛り上がったという思い出を持つ人もけっこういるのではないでしょうか。


画像はWiiUバーチャルコンソールより

ベースボール


発売日:1983年12月7日
機種:ファミリーコンピュータ
発売元:任天堂


1983年に発売されたファミコンソフトの中で最大のヒットとなったのが、この『ベースボール』です。今の人は少々意外に思うかもしれませんが、なにしろ巨人戦が全試合地上波で生中継され、連日高視聴率を叩き出していた時代です。本作は野球盤やLSIの野球ゲームを遊んでいた当時の子供たちに受けに受け、販売本数は235万本に達しました。

とはいえ、内容はかなり単純で球種は直球、スローボール、カーブ、シュートの4種類だけ。捕球もコンピューターによる自動操作で、凡ゴロが長打になったりするなど理不尽さを覚える部分がかなりありました。選べるチームもセ・リーグを模した6チームだけで代打や継投といった要素もないため、シンプル過ぎて今の野球ゲームに慣れている人はちょっとキビシイと感じるかもしれません。

それでも、当時の子供たちにとって本作は画期的なゲームでした。ことにホームランを打ったときの快感は格別で、放物線を描いて飛んでいくボールを見て、思わずガッツポーズをしたものです。また、盗塁、進塁、帰塁の操作が可能で、フォースアウトとタッチアウトの区別があることも「リアルな野球」を感じさせるものでした。のちの『ファミリースタジアム』や『実況パワフルプロ野球』などに繋がる、野球ゲームの原点を感じることができる一作です。


画像はWiiUバーチャルコンソールより


ドンキーが主役の世界的人気作もファミコンに
《仁志睦》
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