カプコンは、2018年3月期の連結業績(2017年4月1日~2018年3月31日)を、5月8日に発表しました。
売上高は945億1500万円(前年同期比 8.4%増)、営業利益は160億3700万円(前期比 17.5%)、経常利益は152億5400万円(前期比 21.2%増)と、増収増益で着地。親会社株主に帰属する当期純利益も109億3700万円(前期比 23.2%増)と、大幅な伸長を記録しました。
デジタルコンテンツ事業では、『モンスターハンター:ワールド』が全世界での出荷本数750万本を突破し、販売拡大のけん引役を果たす大ヒットを達成。この出荷本数は、同社のゲームでは歴代最高となります。また、『バイオハザード7レジデントイービル』や『モンスターハンターダブルクロス』が堅調に推移したほか、『ウルトラストリートファイターII』もスマッシュヒットとなり貢献。その結果、デジタルコンテンツ事業の売上高は741億4100万円(前期比26.3%増)、営業利益191億300万円(前期比72.2%増)となりました。
アミューズメント施設事業では、女性や訪日客といった新規ユーザーが増加。この回復基調のもと、顧客ニーズに対応したゲーム機の設置や各種イベントの開催、サービスデーの実施などの集客を行い、親子連れなど新規顧客の取り込みやリピーターの確保に向けた展開を実施。その一方で店舗運営コストの削減も進め、新規出店を2店舗をオープンするとともに、2店舗を閉鎖し、施設数は36店舗に。こういった施策の結果、売上高102億3100万円(前期比 7.4%増)、営業利益8億7900万円(前期比 17.0%増)と、こちらも好調な推移を見せました。
アミューズメント機器事業については、パチスロ機部門にて「バイオハザードリベレーションズ」が原価率の低減により一定の利益を確保することができたものの、近年の型式試験方法の変更が大きく響いて苦戦。また、業務用機器部門でも、メダルゲーム「モンスターハンターメダルハンティングG」が安定した人気を見せるも、商材不足により同事業が総じて軟調に推移したのこと。売上高は78億300万円(前期比 53.7%減)、営業損失7億6400万円(前期は51億600万円の営業利益)と、振るわない結果を残します。
その他の事業については、ライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品販売が主だっており、売上高は23億3800万円(前期比 12.2%増)、営業利益11億2600万円(前期比16.2%増)と順調な推移に。
なお、2019年3月期の連結業績予想は、売上高960億円(前年同期比 1.6%)、営業利益170億円(同期比 6.0%)、経常利益165億円(同期比 8.2%)、純利益120億円(同期比 9.7%)としています。
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