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『アイドルマスター シャイニーカラーズ』は「原点回帰」―坂上P、高山氏に誕生のきっかけやキャラクターデザインの意図を訊いてみた

『アイドルマスター』シリーズ完全新作『アイドルマスター シャイニーカラーズ(シャニマス)』の気になるところを高山祐介氏と坂上陽三氏に訊きました。

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『アイドルマスター シャイニーカラーズ』は「原点回帰」―坂上P、高山氏に誕生のきっかけやキャラクターデザインの意図を訊いてみた
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バンダイナムコエンターテインメントより配信予定の『アイドルマスター』シリーズ完全新作『アイドルマスター シャイニーカラーズ(シャニマス)』。インサイドでは先日、本作の先行プレイレポートをお届けしましたが、今回は本作を担当しているバンダイナムコエンターテインメントの高山祐介氏と、ガミPという愛称でお馴染み『アイドルマスター』シリーズ総合プロデューサーの坂上陽三氏へインタビューを敢行。短い時間ではありましたが、『シャニマス』について気になる点をいくつか訊いてみました。




――本日はよろしくお願いいたします。まず、最近の『アイドルマスター』作品はリズムゲームが主流ですが、そのなかで『シャイニーカラーズ』のような作品を作ろうとしたきっかけや意図はどのようなものだったのでしょうか。

坂上陽三氏(以下、坂上):今回「HTML5」でwebブラウザゲームを作ってみたいと考えたことがひとつあります。では、何故そこに挑戦しようと思ったかというと、いま、携帯電話は日常生活の中に当たり前のように入ってきて、アプリゲームがたくさんありますけど、 ダウンロードせずにパッと始められるゲームができないかな、という思いがあったんです。それが、今回のWebブラウザゲームを作っていくひとつのきっかけになりました。

次に、新しい試みの中で作る『アイドルマスター』ってどんなゲームなんだろう、という点ですね。アプリゲームでは3Dで表現することに力を入れたのですが、Spineを使った2Dアニメというのは一度挑戦しておきたいジャンルだと思ったんです。そもそもイラストカードはとても魅力的なので、それをきっちり動かしていくような形にできないか、という考えがありました。そういったなかでこういう思いが合致したのが、今回のブラウザゲームの『シャイニーカラーズ』だったのかなと思います。

それから、スタッフのこういう『アイドルマスター』が作りたいんだ、という熱意も強かったですね。なので、こっちからこういうゲームを作ろうっていう風に提案はしてないですし、若手のスタッフに『アイドルマスター』を作ってほしいという思いもあったので、スタッフの方からこういうゲームにしたい、というのを聞いたあとGOサインを出しました。


――先日の『シャイニーカラーズ』発表会やプロデューサーたちの意見のなかで、少しアーケード版の『アイドルマスター』に近い、というお話もありましたが、それも新しいスタッフさんたちからの提案なんでしょうか

坂上:そうですね。僕の方からアーケードゲームっぽくして、と言ったことは一切無くて、もちろん試行錯誤はあったんですけど、スタッフたちの中では「審査員が居て、それにアピールしてオーディションを勝ち抜いていく」というのをまた表現したい思いが強かったようです。僕からしたら、それでゲームが作れるんであれば全然問題ないですし、「こうじゃないとダメなんだよ」とは言ってないです。

高山祐介氏(以下、高山): そうですね。システムについては坂上が言うとおり、色々試行錯誤しました。 "HTML5、手軽な動作、簡単に遊べる"という特徴を最大限発揮できるゲーム性、という視点でも考えたときに、育成して対戦できたり、SNSでも簡単にゲームをシェアできる、というところが合致した結果、アーケード版に近づいたゲーム性になったのかなと思います。

――今回、完全に新しいプロダクションが舞台ですが、これまでに存在したいくつものプロダクションを舞台にせず、あえて新しいプロダクションを舞台にしようとした理由などはありますか

坂上:時代って数年単位で方向性が多少変わってくるかなと思っていて、実際、765のあとに『シンデレラガールズ』『ミリオンライブ!』を出そうとしたときもデザインを変えていましたので、今回もそういう意図はあります。今までの『アイドルマスター』作品に登場するアイドルたちも同じ世界にはいますし、283プロダクションも同じ世界観の中にはいるんですけど、ただその中で新しく『アイドルマスター』の世界に入ってくる人たちに向けて、というイメージがあったんです。なので、今回はアイドルを一新してやろうと決めました。

絵柄も含めてガラッと色々なところが変わってると思うんですけど、今までの『アイドルマスター』作品と同じような感覚ではあります。そもそも、『アイドルマスター』作品って、"清潔さ"とか"元気"というキーワードをベースにキャラクターデザインを決めてきたんですけど、じゃあ『シャイニーカラーズ』ではどういうイメージのアイドルがいいだろうかってなった時に、そこに"柔らかさ"というキーワードが入って生まれたのが今回のキャラクターデザインです。


――確かに、『シャイニーカラーズ』のアイドルたちって、どこか「ふわっ」としている感じがあります

坂上:僕なんかは窪岡俊之さん(初期アイドルマスターシリーズのキャラクターデザインを担当)が描く絵とかの延長線上で来たんですけど、これから入ってくる人たちに向けた時に、時代がもっと“柔らかく”を求めてるんじゃないかと言うか、ほんわかしていた方がいいんじゃないかという感じですよね。これは本当に感覚的な部分ではあるんですけど、いくつかデザイン案を並べて、「今回はこのテイストでいこう!」っていうんじゃなくて、最初からキッチリとキャラクターデザインとして出てきたので、これで行こうとなりました。

高山:ちょうど良かったのは、アニメーションで使用しているSpineとHTML5の相性が良いので、こだわって作ってるんですけど、ふわっとした感じというか、動き1つ取っても、髪の毛の動きだったり、2Dの柔らかい表現が出来てるんですね。なので「アイドルが目の前にいるな」っていう感覚はこの絵柄ならではかなと思います。

――モーション、アイドルごとに動きが違ったりして、すごいよく動きますよね

坂上:どうするんでしょうねこれから。ちゃんと作っていけるんですかね。これだけが心配なんですよね一番。大丈夫なのかなって(笑)

高山:開発チームもすごくこだわって開発してくれていて、目を離すとアニメーションが増えていたりするんですよ。

坂上:かなり開発規模も大きくなってて、最初に聞いてたのとは違うなあと(笑)

高山:それだけこだわって作ってくれているということです。


――(体験エリアにある)モニターに三峰結華というアイドルが映ってましたが、メガネが動くだけでなく、それを直すアニメーションもあったのがすごかったです。

高山:あれは僕も感動しましたね。あ、眼鏡直しとるがな!って。

坂上:さきほども言いましたけど、本当に若いスタッフの熱量ってすごい大事で、なんていうんでしょう、ある一線を越えてくると言うか。僕からしたら、それ最後まで続かないよ、と思うんですけど、そういうのを若いスタッフは超えてきますね。さっきみたいに、それ大丈夫なんかい、とか言いますけど、いかに(熱量ややる気を)抑えないでやってもらうかっていうのが大事だなと。

でも、『シンデレラガールズ スターライトステージ』も『ミリオンライブ!シアターデイズ』もどんどん更新されていますから、みんな大丈夫ですか?とはいつも思ってます(笑)。今のところはうまく回ってるんでいいかなと思いますけど、そういった意味では『シャイニーカラーズ』はこれまでの3Dとは違った2Dのアニメーションに特化して、アイドルの魅力をドンドン出していけるようなコンテンツに成長させていって、違う軸が生まれたらいいなと考えてますね。


――『シャイニーカラーズ』はアイドルのカードが横長で、(ブラウザゲームとしては)結構新鮮だなと思いました。他のアイドルが一緒に描かれているのもあって、他のアイドルとの絡みも楽しめるのかなと

坂上:今回ユニット制にしたのはそういった理由もあります。今回はアイドル同士の関係性も見ていただきたかったので、このアイドルはこのユニットに所属している、という形で始めようかなと。まずはアイドル個人とプロデューサーの関係っていうのも楽しんでいただきつつ、それとはまた別にユニットの中でアイドルたちが奮闘している姿も楽しんでいただきたいです。

一方で、ライブ対戦では、複数のユニットから好きなアイドルを選んで組み合わせられます。自分の中で物語を作れるって言うのは大事だと思っていて、こちらから提案する物語がある一方で、プロデューサーがゲームを遊んで気づけるアイドルとアイドルの物語がある、というのもいいですよね。


――現状、メディアミックス展開などは考えていないのでしょうか

坂上:今回のHTML5で出来ることの1つに、メディアミックスを直接的に繋げるような連動施策を打ちやすいプラットフォームという点があります。そういった意味では積極的に進めていこうかなと思っています。ただ最初のうちはゲーム本編をしっかりやっていきたいですね。最初から連動施策だらけだったら嫌じゃないですか(笑)。

高山:まずはゲームをしっかり楽しんでいただいて、その世界を知った後に「じゃあこっちもやってみようかな」っていう自然な流れでプロデューサーさんにその世界を広げていってほしいですね。

坂上:いきなり色々なグッズとかの連動がきたら、みんな引いちゃいます!ゲームを遊んでいただいた上で皆さんがこういうのが欲しいとか思ってくださるのであれば、連動は広めていきたいなと思います。結果、なんの連動もない可能性もありますけど(笑)。

高山:逆に、望んでもらえるように頑張っていきたいなと思っています。

坂上:少なくとも、音楽やライブといった今までの『アイドルマスター』がやってきていることは一通りやりたいです。ただ、『シャイニーカラーズ』がちょっと違うのは、今までの『アイドルマスター』作品では「こういうことやります!」とわかりやすく前面に出してたんですが、『シャイニーカラーズ』ではしっかり積み上げていきたいなと。そういった意味では初期の『アイドルマスター』シリーズを思い出すかなという感じがします。

――『シャイニーカラーズ』に出演される声優さんもある意味、新人アイドルのような感じでしょうか

高山:そうですね。声優さんもアイドルと一緒に育っていって、プロデューサーさんにも育てていただけたら嬉しいですね。


――それでは、最後にプロデューサーの皆様に一言ずつお願いしてもよろしいでしょうか

坂上:『アイドルマスター』も13年を迎えて、ほぼ4年ぶりとなる完全新作『アイドルマスター シャイニーカラーズ』をお届けすることになりました。『アイドルマスター』では今までもこれからも、プロデューサーの皆さんと一緒にコンテンツを育てていこうと思っていますので、ぜひ『シャイニーカラーズ』をよろしくお願いいたします。

高山:『アイドルマスター シャイニーカラーズ』では、まだ紹介していないユニットがいまして、絶対気に入っていただけるアイドルが揃っていると思います。そして、ゲームの情報も続々出していくので、ゲーム本編も楽しみにしていただきつつ、事前登録をして、配信をお待ちいただけると大変嬉しいです。

――本日はありがとうございました。


『アイドルマスター シャイニーカラーズ』は、スマホブラウザゲームプラットフォーム「enza」にて、2018年春配信予定です。

(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
《アキナツ》
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