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【レポート】トロ、クロ、パラッパ、ピポサルも登場! GSJ 23rd CONCERT ~PlayStationを彩るJAPAN Studio 音楽祭 2017~

その他 音楽

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2017年5月3日、神奈川県川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールにて、『GAME SYMPHONY JAPAN 23rd CONCERT ~PlayStation®を彩るJAPAN Studio 音楽祭 2017~』が開催されました。

本公演は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下「SIE」。旧ソニー・コンピュータエンタテインメント)が歴代のPlayStation®ハードで発売してきた数々の名作ゲームの楽曲が演奏されたコンサートです。

株式会社アイムビレッジが展開するオーケストラによるゲーム音楽コンサートシリーズ「GAME SYMPHONY JAPAN」(以下「GSJ」)と、SIEのゲーム制作スタジオ「JAPAN Studio」がコラボレーションして開催された本公演では、『アークザラッド』、『ワイルドアームズ』、『サルゲッチュ』、『どこでもいっしょ』、『パラッパラッパー』、『ICO』、『ワンダと巨像』、『人喰いの大鷲トリコ』など、SIEが世に送り出してきた数々のゲーム作品の世界を彩る名曲群が披露され、大盛況を博しました。本稿ではこの公演の模様をお届けいたします。

GAME SYMPHONY JAPAN 23rd CONCERT
~PlayStation®を彩るJAPAN Studio 音楽祭 2017~


■主催
株式会社アイムビレッジ

■協力
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント

■出演者(敬称略)
指揮:志村健一 管弦楽:東京室内管弦楽団 合唱:東京混声合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊 ギター&ベース:マイネマイヌク
キーボード:Ryuta アコーディオン:佐藤芳明 ドラム:斎藤たかし
司会:結 ゲスト:奥山佳恵、樹原涼子、田中公平、外山圭一郎、Eric Miyashiro

■プログラム
<第1部:全ての物語はここから始まる>
・『I.Q Intelligent Qube』より
 オープニング・コーラス、前兆、第1の潮流、黄道、危機の訪れ
・『アークザラッド』より
 「アークザラッド」のテーマ
・『ポポロクロイス物語』より
 ピエトロの旅立ち
・『ワイルドアームズ』より
 荒野の果てへ
・『俺の屍を越えてゆけ』より
 花

<第2部:音楽とキャラクターたちの共演>
・『サルゲッチュ』より
 オープニングムービー、タイムスリップムービー、こだいのはらっぱ
・『勇者のくせになまいきだ。』より
 すべてのはじまり、こんかいのお題、さわやかな朝のダンジョン、なまいき勇者あらわる、みごと勇者を撃退
・『パタポン』より
 パタポンの伝説、ギョロッチのテーマ、ずんじゃかホイ!~凱旋~
・『どこでもいっしょ』より
 テーマ曲(「どこでもいっしょ」オープニングバージョン)、News BGM Ver.3、news_End
・『LocoRoco』より
 ロコロコのうた
・『パラッパラッパー』より
 パラッパ登場、たまねぎ先生のカンフー・ラップ、ムースリーニ先生の教習ラップ、カエル先生の売口上ラップ、ニワトリ先生のお料理ラップ、トイレ・ラップ、クラブパーティー・ラップ

<第3部:PlayStation®と共に広がるJAPAN Studioの世界>
・『ICO』より
 prologue、impression、Castle in the Mist、heal、ICO -You were there-
・『ワンダと巨像』より
 プロローグ ~古えの地へ~、荒ぶる邂逅 ~巨像との戦い~、甦る力 ~巨像との戦い~、復活の予兆、エピローグ ~残されし者たち~
・『人喰いの大鷲トリコ』より
 Overture: Lore、Forest、Sentinel II、Victorious、Finale I: Apex、Finale II: Escape、End Titles: The Last Guardian Suite、Epilogue
・『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』より
 万有引力の発見、オルドノワ、反抗と殲滅
・『GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』より
 GRAVITY DAZE 2、アンジェ、レベル4、GRAVITY DAZE/重力的眩暈(Ending Ver.)

<アンコール>
・『パラッパラッパー』より
 ファニー・ラブ、クラブパーティー・ラップ

◆SIE作品のキャラクターたちが来場者をお出迎え!



今回の会場・ミューザ川崎シンフォニーホールのロビーで多くの来場者を出迎えてくれたのは、『どこでもいっしょ』のトロとクロ、『パラッパラッパー』のパラッパ、『サルゲッチュ』のピポサルといったSIE作品のキャラクターたちです! かわいらしい動きで、来場者を楽しませてくれていました。


また、ロビーにはたくさんの御祝の花が飾られているとともに、指揮者に扮したトロと、ヴァイオリンを弾く『GRAVITY DAZE』シリーズの主人公・キトゥンのかわいらしい姿も!


さらに、巨大なPS4のコントローラー(DUALSHOCK4)のオブジェも飾られていました。


(左から)結氏、田中公平氏、伴哲氏、山本正美氏、坂本英城氏、なるけみちこ氏、岩垂徳行氏、志村健一氏

開演前のホールでは、ゲストの皆さんによるプレトークが開催。司会を務める結氏、SIE ワールドワイド・スタジオ JAPAN Studio音楽祭プロデューサーの伴哲氏、JAPAN Studio バイスプレジデントの山本正美氏、GSJ音楽顧問の坂本英城氏(『勇者のくせになまいきだ。』作曲者)、なるけみちこ氏(『ワイルドアームズ』作曲者)、岩垂徳行氏(本公演で演奏された『ワイルドアームズ』の「荒野の果てへ」で編曲を担当)、そしてGSJプロデューサー・指揮者の志村健一氏が登壇し、本日演奏される楽曲の聴きどころなどが語られました。また、途中からは『GRAVITY DAZE』シリーズなどの作曲家である田中公平氏も参加。最前列の観客と握手するなど、“田中節”ともいえる名調子でトークを盛り上げていました。

また、伴氏からは、今回の公演の開催経緯についても語られました。

「昨今ゲーム音楽コンサートがすごく流行っていて、その中で我々JAPAN Studioの楽曲も何曲か演奏していただいたことがあるんです。でもJAPAN Studioの楽曲だけを集めたコンサートは、今まで無かったんですよね。なので是非開催したいと思っていたところ、GSJの志村先生と運命的な出会いを果たして意気投合し、実際に企画をしてみようということになりまして。様々なスタッフの力を借りて、こうして今日を迎えることができました。ぜひ今日は楽しんでいただければと思います」(伴氏)

なお、山本氏からは「トロとクロが楽屋で何か仕込みをしていたので、何かやってくれるじゃないかなと思います!」とちょっと意味深な発言も飛び出しました。

◆SIE作品の名曲たちを続々と披露!



開演時間を迎え、コンサートが幕を開けます! まずは「第1部 全ての物語はここから始まる」。はじめに演奏された『I.Q Intelligent Qube』では、神秘的なストリングスの旋律から始まり、壮大な「オープニング・コーラス」がホールに響きわたります。続いて、荘厳かつ華麗なオーケストラで、「前兆」、「第1の潮流」、「黄道」、「危機の訪れ」の4曲を披露。演奏の際には、ブロックを飛ばす際の効果音を打楽器を使って表現したり、クリア時の「Perfect!」といったかけ声も入るなどして、ゲームプレイ中のサウンドを思い起こさせる再現度の高い演出が光っていました。

続いては『アーク ザ ラッド』より、勇壮な「アークザラッドのテーマ」が華やかなオーケストラの重厚な音色で、壮大に演奏されます。


「ジュリエッタ柴田」こと、奥山佳恵氏

続いて披露されたのは、『ポポロクロイス物語』の名曲「ピエトロの旅立ち」です。当時この楽曲を歌った奥山佳恵氏(当時の名義は「ジュリエッタ柴田」)が、ナルシアの衣装で熱唱。キュートなダンスを踊りながら、かわいらしい歌声を披露しました。


早川章弘氏

次に披露されたのは、『ワイルドアームズ』の「荒野の果てへ」です。全日本口笛音楽コンクールでグランプリを獲得した口笛ミュージシャンの早川章弘氏が、カウボーイハットをかぶってのウエスタンの衣装で登場。ギターとストリングスの音色にのせて、情感あふれる見事な口笛を披露しました。やがて演奏が盛り上がりを見せたあと、最後に再び口笛が入って、しっとりと演奏が締めくくられます。


樹原涼子氏

続いては、『俺の屍を越えてゆけ』(以下『俺屍』)の「花」です。原曲で作詞作曲、そして歌唱を担当した樹原涼子氏が艶やかな赤いドレスで登場し、ステージ中央のピアノへ。外山和彦氏の編曲による壮大なオーケストラ演奏とともに、樹原氏は自ら美しいピアノを奏でながら、情熱的な歌声を披露しました。


ここで、司会の結氏と、奥山氏・樹原氏が登場してトークタイムに。今回奥山氏が着用したナルシアの衣装は、なんと今回のために発注して作ったとのことです。ちなみにウィッグをつけるのに2時間ほどかかったのだとか(笑)。また、結氏から当時「ジュリエッタ柴田」として歌った経緯について聞かれると、奥山氏はこう答えます。

「当時の私のチーフマネージャーが、“俺の遺言だと思ってこの歌を歌ってほしい!”ということでお話を持ってきたんです。その後ゲームは大ヒットしましたけど、今さら私だと名乗りづらくなって……。その後、名乗ったけれどいまいち浸透しておらず(苦笑)、今日を迎えました」(奥山氏)

なんと今回奥山氏がステージで歌った「ピエトロの旅立ち」は、約20年前にレコーディングスタジオで歌った以来の歌唱なのだそうです。奥山氏の勇気に、観客からは大きな拍手が贈られました。さらに奥山氏は、「じつは、当時私のチーフマネージャーだった方は、現在私の事務所の社長になっておりまして。さすが、社長になられる方は違うなと(笑)。おかげでこのステージに立つことができました。本当に、社長に感謝しています」と裏話を披露しました。

続いては樹原氏へのインタビュー。結氏から「花」を歌った感想について聞かれた樹原氏は、「すごく気持ちよかったです! 皆さん、本当にありがとうございます」と笑顔で回答。また、この「花」という楽曲は、『俺屍』のゲームが出来る前にすでに楽曲が出来ていたとのこと。樹原氏のライブで「花」を初演した際に、この楽曲に惚れ込んだ『俺屍』のゲームデザイナー・桝田省治氏が樹原氏に直談判し、「花」をゲームで使用することになったとのことです。樹原氏は、「桝田さんのおかげで、こうしてここに連れてきてもらったようなものですね。この歌のおかげで、いろんな場所に立てるという。私を色々な場所に連れていってくれる曲です」と感慨深げに語ります。また、樹原氏は「長くゲームを愛してくださって、皆さん本当にありがとうございます」と観客に感謝の言葉を伝えました。

◆トロとクロが指揮を披露!?SIEキャラクターが続々登場



続いては、第2部「音楽とキャラクターたちの共演」が始まります。最初の『サルゲッチュ』では、指揮者の志村氏がピポサルを捕まえるためのアイテム「ゲットアミ」を持って登場。そして演奏が始まると、ピポサルがステージに登場!ビヨン、ボヨン、という不思議な音が入ったユニークな演奏とともに、ピポサルはステージ上をかけずり回って自由奔放なふるまいを見せます。


ゲッチュ!

しかし、最後は志村氏がゲットアミをピポサルの頭にかぶせ、無事ピポサルをゲッチュ!観客からは大きな拍手が贈られました。


続いては、『勇者のくせになまいきだ。』から、「すべてのはじまり」、「こんかいのお題」、「さわやかな朝のダンジョン」、「なまいき勇者あらわる」、「みごと勇者を撃退」の5曲が演奏されます。ステージ前方に登場した奏者の皆さんが奏でるリコーダーや鍵盤ハーモニカ、タンバリンといった楽器の音色と、オーケストラの壮大な音色が織り重なって、美しい楽曲が紡ぎだされてゆきました。


次に披露されたのは、『パタポン』より「パタポンの伝説」、「ギョロッチのテーマ」、「ずんじゃかホイ!~凱旋~」の3曲です。この楽曲ではステージ前方に打楽器部隊が並び、「ポン、ポン、パタ、ポン!」と、ホールいっぱいに響き渡るような大きな音量で、楽しいリズムのサウンドを奏でていました。


続いては、『どこでもいっしょ』のテーマ曲(「どこでもいっしょ」オープニングバージョン)が演奏されます。ここではトロとクロが登場! ふたりは、なにやら志村氏が行っている指揮に興味がありそうな様子。


ゆったり穏やかな楽曲が演奏された後には、クロが指揮台に立って、指揮に挑戦することに!


クロの指揮でベートーヴェンの「交響曲第5番 運命」のイントロ部分が演奏されますが、演奏はうまく揃わずにぐちゃぐちゃな音になってしまい、クロはションボリとうなだれてしまいます。



クロに代わって、今度はトロが指揮台の上へ。トロが同じく「交響曲第5番 運命」の指揮に挑戦すると、楽曲のイントロ部分と最後の部分を見事に指揮し、オーケストラの演奏も美しく壮大なものに! 観客からは大きな歓声と、万雷の拍手が贈られました。


続いて披露されたのは、『LocoRoco』の「ロコロコのうた」です。カラフルなTシャツを身につけた東京少年少女合唱隊のみなさんがステージに登場し、活発に動きながら、元気でかわいらしい歌を披露しました。




第2部の最後に披露されたのは、『パラッパラッパー』です。本作の主人公・パラッパくんと、東京混声合唱団からの選抜ラップ・メンバーがステージの前方に並んで、「たまねぎ先生のカンフー・ラップ」「ムースリーニ先生の教習ラップ」「カエル先生の売口上ラップ」「ニワトリ先生のお料理ラップ」「トイレ・ラップ」「クラブパーティー・ラップ」を、身体を動かしながら実に楽しそうに次々に披露していきます。聴いているほうも思わず身体が動いてしまうほど、ノリノリの演奏でした!

◆上田文人氏の3作品と『GRAVITY DAZE』が披露された第3部


休憩をはさんで、ここからは第3部「PlayStation®と共に広がるJAPAN Studioの世界」が始まります。世界的に著名なゲームデザイナー、上田文人氏が手掛けた3作品『ICO』、『ワンダと巨像』、『人喰いの大鷲トリコ』の楽曲が演奏されました。


まずは『ICO』です。 神秘的なコーラスで紡がれる「prologue」に始まり、ヒロイン・ヨルダとの出会いを描く「impression」、美しくも切ない弦の旋律が印象的な「Castle in the Mist」が演奏されます。木管楽器のゆったりと穏やかな響きが心地いい「heal」は、まるで白いソファにしっとりと包み込まれているような美しさ。そして最後に演奏された「ICO -You were there-」は、清く透きとおったコーラスがじんわりと心に沁みわたるほど実に美しく、会場は大きな感動に包まれました。

続いては『ワンダと巨像』です。 静かなコーラスが神秘的な「プロローグ ~古えの地へ~」から始まり、壮大かつ勇壮なオーケストラとコーラスのハーモニーが魂を揺さぶる「荒ぶる邂逅 ~巨像との戦い~」を経て、主人公・ワンダが巨像との戦いの中で優勢になった際に流れる楽曲「甦る力 ~巨像との戦い~」では高揚感あふれる力強いアグレッシブな演奏が響き渡ります。いったん静かになったあと、迫力たっぷりの重厚なパイプオルガンで響くのは「復活の予兆」。最後は美しいコーラスとオーケストラが織りなす「エピローグ ~残されし者たち~」で壮大に締めくくられたのでした。


続いては『人喰いの大鷲トリコ』です。ピアノの澄んだ音色が印象的な「Overture: Lore」からはじまり、少年と大鷲トリコの出会いのシーンで流れる「Forest」をはじめとした、物語を彩る楽曲が次々と演奏されてゆきます。トリコが敵と遭遇した楽曲「Sentinel II」で不安感のある音色が響いたかと思えば、直後に演奏された、トリコが敵を倒してゆくシーンの楽曲「Victorious」では実に壮大で爽快感のある演奏が響く……といった構成もお見事でした。また、最後の楽曲「Epilogue」の演奏では、美しいコーラスとオーケストラによる、荘厳かつ神秘的な響きが本当に素晴らしく、心が震えました。そして最後の最後には、なんとホール上方の暗闇の中に丸いライトを2つ照らして“トリコの目”を表現! さらにトリコの鳴き声も入るという、ファンにはたまらない細かな演出が光っていました。

『人喰いの大鷲トリコ』の演奏後には、田中公平氏が登場し、指揮を務めた志村氏にインタビュー。田中氏が「これだけ違うタイプの曲をいっぱいやるのは大変ですよね」と問いかけると、志村氏は「心が張り裂けそうです(笑)。全部が素晴らしすぎて」と語ります。さらに田中氏は、東京室内管弦楽団のコンサートミストレスの女性にもインタビュー。「いろんな楽曲があるから大変ですよね」と質問すると、コンミスの女性は「とても楽しく弾かせていただいてます」と、笑顔で答えました。


(左から)志村健一氏、外山圭一郎氏、結氏、田中公平氏

続いては、次に演奏される『GRAVITY DAZE』シリーズのディレクターを務めた外山圭一郎氏も加わって、本作についてのお話が語られました。外山氏は「自分が育ててもらった懐かしさを感じる作品と、これまで見たことのない新しい世界観。そういうものを目指しました」と本作への思いを語ります。また田中氏は本作の楽曲について、「この世界を表現する音楽はなんだろう?とすごく考えました。どこにもない世界だけど、どこにもない世界すぎてもいけません。その世界観を構築するのが一番大変でした」と作曲時の苦労を明かしました。

また、本作の楽曲では「異なる2曲があり、それぞれだけでも成立するものの、その2曲を一緒に演奏すると1つの楽曲になる」という新しい試みも行なわれているとのこと。田中氏は、「『GRAVITY DAZE 2』のサントラは全部で3時間30分にもなる大ボリュームになりました。どんだけレコーディングが大変やったか(笑)。この作品は自分の代表作です。今日はぜひ、楽しんで聴いてください」と語られました。

ここからは『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』の楽曲が演奏されます。まずは繊細かつ美しいピアノと、華やかなアコーディオンの音色が印象的な楽曲「万有引力の発見」。続いて、穏やかな木管楽器とピアノ、流麗なストリングスの音色が、ゆったりとした響きでホールを包み込む「オルドノワ」。最後はバトル曲の「反抗と殲滅」が、アップテンポで響く金管楽器をメインに演奏されました。


Eric Miyashiro氏

続いては、『GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』です。オープニング曲の「GRAVITY DAZE 2」では、トランペット奏者のEric Miyashiro氏が、高らかに響きわたる重厚な演奏を披露。ストリングスやカスタネットなどの音も重なって、流麗なハーモニーを作り上げていきます。続いての「アンジェ」では、パイプオルガンと金管楽器、さらにコーラスも重なって圧倒的な重厚感のあるバトルを表現。スローテンポな金管の響きで緊張感のある「レベル4」を経て、最後は「GRAVITY DAZE/重力的眩暈(Ending Ver.)」の壮大かつ美しい旋律で締めくくられました。観客からは大きな拍手が贈られます。


(左から)吉田修平氏、パラッパ、松浦雅也氏


鳴りやまない拍手に応えてアンコールに披露されたのは、『パラッパラッパー』の「ファニー・ラブ」! 楽しい雰囲気で、観客は総立ちに。また、最後の「クラブパーティー・ラップ」では同シリーズの生みの親である松浦雅也氏と、SIEワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏が登場し、さらにこの日のゲスト全員がステージに集結。まるでパーティ会場のようなノリノリな大盛り上がりの中、コンサートは華やかなフィナーレを迎えたのでした。


たくさんのSIE作品の楽曲と、そのキャラクターたちが集結して繰り広げられた本公演は、「音楽祭」と呼ぶにふさわしい、まさにお祭りのようなにぎやかさにあふれる、実に楽しい時間でした。楽曲の演奏を通して、各作品が持つ魅力や素晴らしさを堪能できたのはもちろんのこと、これまでのPlayStation®が持つ長い歴史を改めて振り返ることができましたね。奏者の皆さんやゲストの皆さんの素晴らしい演奏はもちろんのこと、細部に散りばめられた演出や仕掛けも、「さすがGSJ!」とニヤリとさせてくれる、ゲーム愛に満ちたものが多いのも印象的でした。

今回の公演では実にさまざまなSIEタイトルの音楽たちが演奏されましたが、今回取り上げられた名曲以外にも、名曲の数々はまだまだありますので、また機会があればこういったコンサートを開催していただければ嬉しく思います。そしてSIE JAPAN Studioと関連各社のクリエイターの皆様には、PlayStation®という大きなエンターテインメントの世界の中で、これからもたくさんの新たな驚きや感動の体験を創造していっていただければと、ゲームを愛するいちファンとして願っています。
《hide/永芳英敬》

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