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e-Sportsを子供も大人も楽しんだ『ベイングローリー』セミナーレポ

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Super Evil MegacorpがiOS/Android向けに配信している、基本プレイ無料のMOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)タイトル『Vainglory(ベイングローリー)』。プレイヤーは30種類以上のユニークなヒーローから1人を選択し、仲間と協力して3対3のリアルタイム戦略バトルに挑みます。「モバイルワールドコングレス2016」でGLOMO賞「最優秀モバイルゲーム」を受賞、世界最大のモバイルe-Sportsタイトルとして盛んに大会が行われ、日本でもプロチームが活躍しています。

今回は、総合学園ヒューマンアカデミー秋葉原校にて行われた『Vainglory』セミナーイベントのレポートをお伝えします。第一部では『Vainglory』やe-Sports業界に迫るトークイベントとパネルセッション、第二部ではe-Sports大会RAGEで2位の実力を持つJohndoe氏も参加した、来場者参加型の“ミニe-Sports大会”が行われました。

■『Vainglory』これまでの道のり―e-Sports競技として今やメジャーな存在に



Super Evil Megacorpマーケティング・広報マネージャーの吉崎あかね氏

まず、トークイベントには、Super Evil Megacorpマーケティング・広報マネージャーの吉崎あかね氏が登壇しました。Super Evil Megacorpは、アメリカのカリフォルニア州サンマテオに本社をおくゲームメーカーで、2015年初頭に処女作『Vainglory』をローンチしました。Riot Games、Blizzard Entertainment、Supercellなど一流スタジオ出身のベテランクリエイターやプロゲーマーなど、さまざま経歴・国籍をもつ人々が結集した会社です。また、すべての社員が『Vainglory』を大好きで、コミュニティの一部となっているのも特徴です。そのなかで吉崎氏は、世界各地における自社の広報戦略や『Vainglory』のイベント企画、e-Sports戦略などを行っています。

『Vainglory』は、2014年Apple WWDCにて発表、2015年7月にグローバルリリースされた基本無料タイトル。MOBAと呼ばれる3対3のリアルタイムストラテジー対戦ゲームで、30種類以上の個性的なヒーローが用意され、3人のプレイヤーがチームワークを駆使して勝利を目指します。「お金で強さで買えない」テーマを掲げており、戦略と個々のスキル、仲間との連携が勝敗を決めるゲームです。自社開発のゲームエンジンである「E.V.I.Lエンジン」が用いられており、スマートフォンアプリでありながらPCゲームに負けない美しいグラフィックを実現しています。


『Vainglory』のこれまでの展開を振り返ると、日本では、2015年4月にiOS版がローンチされ、他のプレイヤーの対戦を見られる観戦モードが搭載されました。2015年7月にはAndroid版リリースと同時に中国をのぞく全世界でローンチされ、カジュアルキュー・ランクキューが搭載。初めての国際大会「World Invitational」も開催され、日本のチームDivine Brothersが2位という快挙を果たしました。2015年8月にはプロチームG2 Esportsが参入、10月からはシーズン制がスタートしています。2016年1月には日本で初めてのオフライン大会RAGE VOL.1が開催。ゲーム内でのドラフトピックも搭載され、Team Secret、Team SoloMidが参入するなどe-Sports競技としてメジャーになっていきます。2016年6月には北米・ヨーロッパにて公式リーグEVIL8が開始、日本ではRAGE Vol.2が開催されました。

そして、2017年には東アジア公式大会Arena8のプレシーズンがスタートし、今後さらなる展開が期待されます。

■パネルセッション―e-Sportsやゲームの仕事をしたい若者に伝えたいコト



森元行氏(左) StanSmith氏(中央) 吉崎あかね氏(右)

ここで、ゲームキャスターのStanSmith氏、イードのメディアプロデューサー森元行氏が登壇。3人によるパネルディスカッションが行われました。

最初の議題は、「Vainglory、日本でこれからどうなる?」。まず、現状の『Vainglory』について、日本で1年間ここまで盛り上がりがあるコンテンツは珍しいこと、日本のコミュニティは結束が高くTwitterなどで頻繁にやりとりがなされていることなどが挙げられました。セミナー参加者をはじめ、プレイヤーの多くはPCのMOBA系ゲームをプレイしておらず、『Vainglory』を通じてこのジャンルを初めてプレイしたユーザーも多いそうです。こうした状況をふまえStanSmith氏は、「初心者にはまだ優しくないという印象。MOBAは役割別にプレイの方法を教えてもらうことでより楽しめるので、動画などで分かりやすくアプローチする必要がある」と述べました。加えて、中級者以降になると大会をしたいという欲求が出てくるので、今後のアップデートで追加されるカジュアル系のモードで楽しみながらコミュニケーションを取っていければ、新しい層にも広がる可能性を伝えました。2年前のゲームでありながら4Kで出力できる横型のゲームであり、いまのPCゲームのMOBAと比較してもクオリティは遜色ないので、ゲーム体験とユーザーの増加に注目していくとのことです。


次のテーマは、「モバイルe-Sportsのこれから」について。ここで定義されるe-Sportsは、ネットワーク上で競技的な対戦ゲームを対象としています。まず、『Vainglory』について吉崎氏は、「スマホゲームを作るのではなく、誰でも持ち運びできて一緒にできるゲームとして開発した」と述べ、e-Sportsはリアルなスポーツのように友だちと一緒にプレイできる楽しさを、より手軽に体感できることを意図したゲームであると伝えました。StanSmith氏は、『Vainglory』のe-Sportsとしての魅力について、「公式大会でも基本的には各自が持参したスマートフォン端末で行うため、PCのMOBA系ゲームと比べるとセッティングの時間が少なく、どのようなスペースでもできるのが良い」とコメントしました。東南アジアなどでは、PCよりスマホを持っている人口が多いということもあり、モバイルe-Sportsはこれから増えていく可能性があるとのことです。一方、デメリットとしては、有線に比べ無線は対戦時のラグの出方が環境によりちがいがあること、端末のスペックによってパフォーマンスが変わることを挙げました。一方、PCとタブレットであればタブレットのほうが価格が安いなどメリットもあります。e-Sportsとして発展するために、StanSmith氏は「飲料メーカーなどスポンサーの間口を広げるといった開拓をしたり、大会でプレイする際、下ではなく前を向いてプレイできるようなレイアウトにするといった工夫も必要」と述べました。

最後のテーマは、「e-Sportsやゲームの仕事に興味がある学生・若者へ」。森氏は、「一口にゲームといっても、私のようなメディアであったり、ゲームを開発・運用するエンジニア、広報や宣伝、さらにはe-Sports業界だけで見ても様々な職種があり、携わり方は多種多様なので、いろいろ見てみるのが大事」と伝えました。吉崎氏も「自分の経験から得意なことや好きなことを見つけ、それをゲームの開発・運営のどの部分に生かせるのかを考えてほしい」と述べました。今後はゲーム実況を中心にマーケットがさらなる広がりを見せると予想し、StanSmith氏は「ゲーム観戦時のゲーム内カメラを操作する担当がいたりもするので、気になった大会や運営している会社には相談するなど、積極的に自分から行動してほしい」とコメントしました。


質疑応答では、参加者の1人から、『Vainglory』の個人大会へのサポート計画はあるのかと聞かれ、吉崎氏は「個人で大会を開催したいという方は、問い合わせいただければ賞品用のゲーム内通貨をプレゼントすることも可能です」と述べました。また、チーム対戦ゲームの敷居の高さから間口を広げるアイディアについては、「次にリリースされる電撃モードは、ヒーローを倒したりタレットを壊したりと言った目標を達成するとポイントが入るというもので、初心者がゲームを理解してプレイしやすくなる工夫をしています」と回答しました。

■プロ顔負けの盛り上がりを見せたミニe-Sports大会!



イベントの第二部は、実際にe-Sports大会を体験してみよう!ということで、来場者から募った12人の参加者が、4チームに別れてミニトーナメント戦を実施。その多くは『Vainglory』の現役プレイヤーで、まだはじめたばかりの初心者から、Tier10の超上級者までも参戦。ユーザー層も多彩で、女性から年少のプレイヤーまで一緒になって、熱い対戦が行われました。イベントパートになると、今まで静かに話を聞いていた来場者も、がらりと明るい雰囲気に変わってきます。

 

会場には、『Vainglory』がインストールされた6台のiPadと、観戦用のディスプレイ、実況解説用の司会席まであって、ちょっとしたe-Sportsイベントのような作り。小規模とはいえ、普段は遠くで見ることしかできない大会に実際に参戦できるのは、貴重な体験になったのではないでしょうか。

 

 

各試合はどれも白熱した展開になり、実況席やオーディエンスから歓声があがることも。最初はやや緊張した雰囲気だった参加者たちも、チームメイトに声をかけ合ったり、思わず叫び声をあげたり、次第に対戦に熱が入っていくのがわかりました。


優勝したチーム「カレーライス」を称えるJohndoe選手

決勝戦で対峙したのは、最年少13歳の凄腕プレイヤーがいるチーム「カレーライス」と、RAGE参戦経験もあるchanhide選手率いる「冬キャサ愛」。「カレーライス」やや優位の展開だったものの、両者譲らない緊迫した駆け引きが続き、試合時間が実に20分を超えたところで、「カレーライス」が一気に押し切って勝利しました。

一般向けの大会ながら、参加者たちは、プロの試合と何ら変わらない、本当に真剣な表情でプレイしていました。また試合後は、互いにフレンド登録しあったりと、交流を深めていたようでした。

この『Vainglory』セミナーイベントは、2017年2月18日(土)に、総合学園ヒューマンアカデミーの大阪校でも開催され、3月4日には名古屋校でも開催されます、近くにお住まいの方は、ぜひ足を運んで、e-Sportsを身近に感じてみてはいかがでしょうか。
Game*Spark

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