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そもそも「ハロウィン」の起源って?駐日アイルランド大使がコメント

今や日本の各地で賑わいを見せている“ハロウィーン”。町内会などで子供向けの催しが行われたり、商店街が一大イベントとして取り入れるなど、年々拡がりを見せています。ここ数年続く、渋谷での賑わいを思い起こす方も少なくないでしょう。

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今や日本の各地で賑わいを見せている“ハロウィン”。町内会などで子供向けの催しが行われたり、商店街が一大イベントとして取り入れるなど、年々拡がりを見せています。ここ数年続く渋谷での賑わいはニュースでも報じられるほどです。

ハロウィンと一口に言っても、連想するものは様々。カボチャをくりぬいて作る「ジャック・オー・ランタン」や、お菓子をくれないと悪戯するぞと唱える「トリック・オア・トリート」。また、お化けなどの恰好に扮する仮装を思い起こす方もいるのでは。

経済効果ひとつを見ても、既にバレンタインデーを上回ったという話も出ており、「日本のハロウィン」はスーパーやデパートにとっても見逃せない大きなイベントに育ちつつあります。ゲーム方面で見ても、ハロウィンに関連するイベントを行うオンラインゲームも多く、また前述の「ジャック・オー・ランタン」などをモチーフとしたキャラが作中に出てくることも多々あります。

ですが、大きな盛り上がりを見せる一方で、このイベントに肯定的になれない声も存在します。その理由として、仮装して集まる面々のマナーに関するものや、ハロウィンが持つ本来の意味を把握しておらずただのお祭りになっている、というものもあります。確かに、人が集まることで起きるゴミのポイ捨ては大きな問題ですし、元来のハロウィーンとの相違点が気になるというのも無理のない話です。

しかし、ハロウィンの形が変わってきているのは、何も日本に限った話ではありません。ハロウィンがアメリカに伝わる以前は、このお祭りにつきものの野菜は「カボチャ」ではなく「カブ」でした。「ジャック・オー・ランタン」もカブで作られていたのです。異なる文化に広がっていく際に、ハロウィーンの在り方も少しずつ変わっていったのでしょう。

もちろん、「変化の全てを肯定しなければならない」という考え方も極端ですし、迷惑をかけるものでない限り、賛否のいずれも価値のある意見です。その上で、今回興味深いコメントを紹介させていただきます。

このコメントを発したのは、駐日アイルランド大使のアン・バリントン氏。日本で祝われるハロウィンの様々な装飾や衣装を目にしたバリントン氏は、「古代アイルランドのお祭りであるハロウィンが、ここ日本で根付いているというのは大変素晴らしいことであり、両国の文化の類似性を示す証の一つであります」と述べています。その気持ちを明かした全文を、こちらからご覧ください。

■駐日アイルランド大使 アン・バリントン氏 コメント
「古代アイルランドのお祭りであるハロウィーンが、ここ日本で根付いているというのは大変素晴らしいことであり、両国の文化の類似性を示す証の一つであります。


何千年も前、古代アイルランドのケルト人は収穫期の終わりを祝って、焚き火、饗宴、異教徒の儀式など、特別なお祭りを行っていました。ハロウィーン(アイルランド語では、夏の終わりを意味する「Samhain(サワン)」と言います)とは、現世と来世を分ける境界が弱まる時で、死者の魂が墓からよみがえり、地方をさまよって生家に帰ると信じられていました。

死者の魂は、幽霊や妖精、ゴブリン、悪魔などの姿をしており、彼らが家に戻ってきた時に機嫌を損ねないよう、人々は食べ物や飲み物を出しておきました。また、自らも不気味な仮装をすることで、彼らから身を隠していました。


アイルランドにキリスト教が伝えられた際、幽霊や要請、悪魔を信じるケルト人の考えを変えようとしましたが、完全には成功しませんでした。そのため、現在でもアイルランドではハロウィーンが伝統的にお祝いされています。また、過去2世紀に渡り多くのアイルランド人が移民したことで、ハロウィーンの伝統がアメリカに伝わり、世界的な人気に繋がったのです。


日本の皆様が、ハロウィーンに私どもの伝統的な風習や食べ物をご一緒にお楽しみいただければ嬉しく存じます。また、「スピリッツ・オブ・ミース・フェスティバル(http://www.spiritsofmeath.com/)」など、今でも古代のお祭りが行われているところがございますので、ぜひアイルランドへお越しいただき、伝統的なハロウィーンを体験していただければ幸いです。アイルランド旅行に関する情報は、このほど開設された、アイルランド政府観光庁の日本語版ウェブサイト(http://www.ireland.com/ja-jp/)をご参照ください。

最後に、お子さま方へご注意です。ハロウィーンには、忍び寄る死者の魂に気付かれないように、できるだけ怖い格好をしてくださいね!日本の皆様が素敵なハロウィーンを過ごされますように」


認識は以前からあったものの、日本におけるハロウィーンの大きな盛り上がりは、ここ数年で急加速した面も否めません。それだけに、今後どのような形になるのかはまだ分かりませんが、よりよき、そして楽しい文化として定着して欲しいものです。

《臥待 弦(ふしまち ゆずる)》

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