今年2月に発売され、往年のRPGファンに高い評価を得た『いけにえと雪のセツナ』。BGMがほぼピアノのみで構成されていることが話題にもなり、それを受けて2016年10月4日に文京区はトッパンホールで待望のピアノコンサート“Winter's End ~『いけにえと雪のセツナ』ピアノリサイタル~”が実現した。
加隈さんのトークが終わるとコンサートは2曲目へと続き、ここではストーリー序盤の曲が披露された。ワールドマップの曲「Song in the wind」のキラキラとしたメロディがホール内に響き渡り、それを体で感じる瞬間は至福の時間という感じだ。落ち着いたメロディをじっくりと楽しめる村の曲「Old hearth」の優雅さを堪能した後、この日最初のゲストタイムへと突入した。
楽曲制作のエピソードが語られた後、再びコンサートパートへ。ここではキャラクター達との出会いの音楽をメインに演奏された。自警団たちの村のテーマ「Like a boss!」では低音の目立つハードな演奏を、キールのテーマ「Little dancing light」ではキールの少年的なイメージに合う跳ねるようなリズムと無邪気さを感じるメロディが印象的だった。
続いてコンサートはいよいよ終盤へと突入。切ないメロディが展開するフィデスのテーマ曲「Dark anomaly」に始まり、絶海群島のBGM「Frozen highland」から過去のモル島BGMの「Stories of old」と、まさに終盤のストーリー展開とリンクするかのように楽曲が進行。セツナと続けてきた旅も終わりが近いことを感じさせるのが寂しい。
最後のゲストは三好氏と稲葉氏が登壇。この日リリースとなった『いけにえと雪のセツナ』のアレンジアルバム『Winter's End - 『いけにえと雪のセツナ』 Original Soundtrack Collection』について聞かれ、「サントラの曲から27曲を選び、1分くらいの長さだった原曲を3分以上にアレンジし、ファンの方にも演奏をして頂きたいというのがコンセプトでした。なのでアルバムにはデータで楽譜も収録しているんです」とアレンジアルバムへ込められた思いが三好氏から語られた。稲葉氏は「たくさん曲が上がってくる中で、すごく雪をわかってる人だなってのを思いましたね」と、北海道出身者として雪へのこだわりを語っていた。ちなみにこの日楽屋裏で2人で話した際にお互いに雪やクリスマスシーズンが好きだということがわかって盛り上がったそうだ。
【SET LIST】 [SET LIST] 01.Eternal winter 02.Town by the sea 03.Song in the wind 04.Old hearth 05.Redemption and forgiveness 06.Like a boss! 07.The forest of light 08.Little dancing light 09.The warmth of Hope 10.Whisper to the heart 11.Of noble blood 12.The ancient bloodline 13.Safe haven 14.Dark anomaly 15.Frozen highland 16.Stories of old 17.The Journey's End
-encore- 01.Eternal winter
●『Winter's End - 『いけにえと雪のセツナ』 Original Soundtrack Collection』 ■Creative Intelligence Arts ■発売日:2016年10月5日(水) ■価格:2500円(税別) ■CD2枚+DVD1枚 (C)2016 Tokyo RPG Factory Co., Ltd.All rights Reserved. http://www.wintersend-album.com/