初代「デジモンアドベンチャー」の15周年を記念して立ち上がった「デジモンアドベンチャー tri.」は、高校生への成長した“選ばれし子どもたち”がデジモンたちとの再会を通じて、その絆や成長を全6章で描く劇場アニメシリーズです。
昨年11月に公開した第1章「再会」を皮切りに、今年3月には第2章「決意」を劇場公開。そして来月の24日には、折り返し地点へと差し掛かる第3章「告白」がいよいよ登場します。ですが、デジモンファンにとって見逃せないのは来月からの公演だけではありません。東京のオリンパスホール八王子にて、7月31日に「DIGIMON ADVENTURE FES. 2016」が開催を迎えました。
広い会場を埋め尽くす多くのファンと、“選ばれし子どもたち”および彼らのパートナーデジモンを演じたキャスト陣、「デジモン」シリーズを音楽面から支える歌手の宮崎歩さん（※「崎」は、正しくは山へんに「竒」）にAiMさん、そして大のデジモンファンとしても知られている松澤千晶さんら21名が集い、2時間を超える熱いひとときを過ごしました。
このイベントは、昼と夜の2回公演を実施しましたが、どちらもチケットは完売。足を運びたくとも断念した方も少なくないことでしょう。また距離の関係で諦めた人もいることと思います。そんな方々に向け、「DIGIMON ADVENTURE FES. 2016」昼の部のレポートをこちらでお届けします。
宮崎さんが「brave heart～tri. Version～」を熱唱するオープニングライブで幕開けを飾ると、“選ばれし子どもたち”とパートナーデジモンがペアとなり、2人ずつ登場。このメインキャスト18人が揃うのは、なんと収録現場を含めて初とのこと。全員が一同に会するという貴重な機会は、デジモンフェスという集いで実現した形となりました。
■登壇者（敬称略）
・八神太一役：花江夏樹
・アグモン役：坂本千夏
・石田ヤマト役：細谷佳正
・ガブモン役：山口眞弓
・武ノ内空役：三森すずこ
・ピヨモン役：重松花鳥
・泉光子郎役：田村睦心
・テントモン役：櫻井孝宏
・太刀川ミミ役：吉田仁美
・パルモン役：山田きのこ
・城戸丈役：池田純矢
・ゴマモン役：竹内順子
・高石タケル役：榎木淳弥
・パタモン役：松本美和
・八神ヒカリ役：M・A・O
・テイルモン役：徳光由禾
・望月芽心役：荒川美穂
・メイクーモン役：森下由樹子
・宮崎歩
・AiM
・松澤千晶（MC）
・八神太一役：花江夏樹
・アグモン役：坂本千夏
・石田ヤマト役：細谷佳正
・ガブモン役：山口眞弓
・武ノ内空役：三森すずこ
・ピヨモン役：重松花鳥
・泉光子郎役：田村睦心
・テントモン役：櫻井孝宏
・太刀川ミミ役：吉田仁美
・パルモン役：山田きのこ
・城戸丈役：池田純矢
・ゴマモン役：竹内順子
・高石タケル役：榎木淳弥
・パタモン役：松本美和
・八神ヒカリ役：M・A・O
・テイルモン役：徳光由禾
・望月芽心役：荒川美穂
・メイクーモン役：森下由樹子
・宮崎歩
・AiM
・松澤千晶（MC）
キャスト陣が揃ったとことで、まず始まったのが「デジモントーク」。キャストが他のキャストに聞きたいことや質問などを投げかけるこのコーナー、その幕開けは坂本さんから花江さんに対する「1章、2章、3章ときて、『オイオイ、アグモン、ちょっと楽してるんじゃないですかい？』と思っていますか？」という問いかけでした。
これまでに緊迫感のある展開も迎えている「デジモンアドベンチャー tri.」。その中にあっても、アグモンはマイペースな様子も見せています。そんなアグモンに花江さんは「シリアスな中、癒しを与えてくれる」と好意的な解釈を見せ、その気遣いに対して「太一は優しいよね」「後半がんばるから！」と、坂本さんがアグモンの声で応えます。
また、田村さんからの「テントモンの声すごく可愛いです！ 最初からあの声でいこうって思われたのでしょうか？」といった質問に、櫻井さんは「オーディションに大勢の方が来ていたので、普通にやっては響かないのでは」と考えてあの声にたどり着いたと答えます。
テントモンの声を田村さんが「可愛い」と表現すると、櫻井さんはちょっと自信なさげな反応を返しますが、会場からは「可愛いー！」との歓声が。このリアクションを受けて、「デジモンフェスは暖かいですねぇ」と笑顔を綻ばせた。またテントモンの声の出し方は、他の作品などで求められたことがないとも明かし、「唯一無二ですね」とも発言。デジモン作品だけでしか聞けない、贅沢な表現と言えるかもしれません。
このほかにも、森下さんから荒川さんへの「一緒に歩いていて首は疲れませんか？ 21cmも身長差があるので心配になります……」といった気配りを感じさせる問いかけや、吉田さんから山田さんに向けた「宜しければ今度一緒にお出かけしたいのですが、私と一緒に行くならばどこに行きたいですか？」といったユニークな質問なども飛び出します。
ちなみに山田さんは「あなたと一緒ならどこでも楽しいから」という最上級の言葉で返答。この相思相愛なやりとりに、「そういうのは楽屋でやってください（笑）」とのツッコみが飛び、笑いに包まれる場面もありました。
『デジモンアドベンチャー tri.』のお気に入りシーンをキャスト陣が紹介するコーナーでは、徳光さんが温泉シーンをチョイス。太一たちやデジモンの個性がそれぞれ表れており、また女性陣が男湯に入るという切り口も楽しいと、他のキャスト陣もこのシーンの良さを語ります。また松澤さんは「小学生の頃とは違いますね、進化してます」と、彼らの成長を表現するもちょっと深読みもできてしまいそうな言い回しに、キャスト陣もつい笑顔に。
また三森さんは、太一とアグモンの再会シーンをピックアップ。この場面はシリーズファンにとっても感慨深く、まさに「再会」というタイトルに相応しい名シーンです。このシーンを通して花江さんは「デジモンに関わっているんだなという実感を強く感じました」と感慨を明かします。そして坂本さんは「一瞬で時が戻った、感動の瞬間」と述べ、それぞれの立場からデジモンに向ける想いの強さを露わとしました。
続いてのトークテーマ「告白」では、一時期「ボーロ」にハマり、朝晩の主食になっていたという驚く一言をM・A・Oさんが明かして一同を驚かせます。その時は、小さめの袋2つのボーロで食事を済ませていたため、「それがその体型の秘密ですか」と詰め寄られると、「昼はちゃんと食べてましたから！」といったフォロー（？）や、「絶対真似しないでくださいね！」と念を押すM・A・Oさんの姿が印象的でした。
盛り上がったトークコーナーの次は、作中で石田ヤマトが率いるバンド「KNIFE OF DAY」が歌う「僕にとって」が、第3章のエンディングテーマになると発表。細谷さん曰く「集大成です」と強い意気込みを見せており、またこの曲が第3章と非常にマッチしているとも明かします。
更に、キャスト陣18名による豪華極まるオリジナル朗読劇も披露されました。海水浴とバーベキューを楽しむ太一たちの、青春の一ページを実演。ボリュームたっぷりの生アフレコを目撃できる贅沢なひとときを、会場に集まったファンが堪能しました。
ですが、会場に足を運べなかった方も落ち込むことはありません。「DIGIMON ADVENTURE FES. 2016」を収録したBlu-ray＆DVDが、2016念12月2日に発売決定。今年のデジモンフェスを、自宅でじっくりと楽しむことができます。
また、イベントで初公開となった第3章「告白」の第2弾告知PVが、いち早くお披露目されています。まずはこちらのPVをチェックしながら、第3章「告白」の上映や「DIGIMON ADVENTURE FES. 2016」Blu-ray＆DVDの登場を楽しみにお待ちください。なお、以降のイベントの模様は、後日公開する後半のレポートでお伝えします。
YouTube 動画URL：https://www.youtube.com/watch?v=Qk8dOz_FUdY
(C) 本郷あきよし・東映アニメーション
