お店の名前はマンガサロン「トリガー」。王道からマニアックな作品まで4,000タイトル以上の漫画を取り揃えたカフェバーです。同店にはマンガの知識と愛情が豊富なコンシェルジュの方がスタッフをしており、好きな作品やテーマなどを伝えるだけで、店内にある漫画を紹介してくれます。
インサイドではこのマンガサロン「トリガー」を材してきましたので、実体験を元にしたレポートをお届けします。
店内に入りまず驚いたのは、棚の密度です。冊数的には1万ほどですが、厳選されたタイトルが4,000作品もあるため、棚を見るだけでも十分楽しむことができます。
店内は落ち着いた雰囲気になっており、漫画に因んだドリンクやフードも提供。平日はイベントで埋まっていることがほとんどとのことですが、土日ならゆっくりと過ごすことができるそうです。
なお、料金はチャージが500円の1ドリンク制。店内の漫画は読み放題ですが、どのタイトルも基本的には3巻前後しか置いていないとのこと。これはスペース的な理由もありますが、「面白いと思った漫画の続きは実際に買ってほしい」という思いが大きいようです。
今回は店長であり漫画コンシェルジュでもある兎来栄寿さんにご対応頂きました。「インサイドはゲームメディアなので、とりあえずゲーマーが好きそうな漫画をお願いします」と伝えると、なんと数秒で3冊の漫画が目の前に。パズルゲーム『Portal』と脱出ゲームを組み合わせた様な「百万畳ラビリンス」、全編ドット絵で描かれている「ファイナルリクエスト」、ゲームネタ満載の「無慈悲な8bit」――どれも名作です。
その後も「編集者が好きそうな漫画」などとリクエストする度に、次々と漫画が運ばれてきました。漫画コンシェルジュ恐るべし……。
因みに「作風的にゲーマーが好きそうな漫画」でリクエストしたところ、「4D」というSF漫画がオススメとのこと。4次元をテーマとした作品らしく、設定や描写がゲーマー向きなのだとか。初めて知った筆者でしたが、表紙を見た瞬間「なにこれ面白そう!」と感じ、早速アマゾンでポチ。こういった本の出会いと発掘を手助けしてくれるのがトリザーの面白いところです。
「トリガー」はコミュニケーションの場としても機能しており、コンシェルジュとの漫画トークはもちろん、店内はオープンな空間になっていますので、来店者同士で会話するという楽しみも。もちろんイベントスペースとして使用することも可能で、頻繁に交流会やトークショーを開催。生配信の設備もあります。
また漫画家同士が交流する場所としても機能しているらしく、漫画家だけのクローズドな交流会も開催。「バクマン。」のワンシーンの様なことがトリガーで行われているそうです。
■注目のイベント
・4/15:マンガサロン交流会 Vol.1(ゲスト:「連載終了!」巻来功士、漫読家・東方力丸)
・4/18:マンガ頭脳対決!「バルクオムからの挑戦状 其の四」VS早稲田大学漫画研究会
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面白いのに知られていない作品が沢山あるのがもったいない。もっと漫画が売れる仕組みを作り、漫画業界に貢献したい。――そう語ってくれた店長率いるトリガーは、非常に漫画愛にあふれたお店です。
まだ出会っていない漫画に出合え、漫画好き同士で語り合え、イベントを通じて漫画をもっと好きになれる。本屋や漫画喫茶では出会えないものがそこにありました。
■マンガサロン「トリガー」
東京都渋谷区渋谷 3-15-2 コンパルビル4F / TEL:03-6427-2248 / JR渋谷駅 徒歩5分、明治通り沿い
平日 18:00~23:00(L.O.22:00)/土日・祝 13:00~23:00(L.O.22:00) ※毎週火曜定休日