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【TGS2015】約6年ぶりの新作『スターオーシャン5』はどんな仕上がり?安心感や手応えを覚えたプレイレポをお届け

現在、コンシューマーで展開されているRPGシリーズは数多く存在しますが、スーパーファミコン時代から続くほどの歴史を持つタイトルとなると、そう多くはありません。売れ行きはもちろん、ユーザーからの支持もなければシリーズ展開の維持は難しい話です。

ソニー PS4
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現在、コンシューマーで展開されているRPGシリーズは数多く存在しますが、スーパーファミコン時代から続くほどの歴史を持つタイトルとなると、そう多くはありません。売れ行きはもちろん、ユーザーからの支持もなければシリーズ展開の維持は難しい話です。

『スターオーシャン』は、来年で20年を数えるRPGシリーズのひとつ。ですが、長い歴史を持つと同時に、長らく続報がなく一部のファンから心配する声も上がっていました。ナンバリングの前作に当たる『スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-』がリリースされたのは2009年。INTERNATIONAL版が発売された2010年2月4日から数えても、5年以上に渡り具体的な音沙汰がありませんでした。


しかし2015年4月に、PS4/PS3ソフト『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』が発表されました。開発がトライエースだった点も含め、まずはファンが歓喜の声を上げます。そして、移動と戦闘に画面切り替えのないシームレスフィールドの採用などが判明すると、シリーズに触れていなかったユーザーからも高い注目を集めました。

もともと『スターオーシャン』シリーズは、SF要素を盛り込んだ世界観や物語と共に、アクション性の高い戦闘も大きな魅力のひとつでした。その戦闘が、本作では暗転や切り替えなどなく、移動から戦闘へとシームレスに移行。もちろん戦闘終了後もテンポを削ぐことなく、そのまま探索が楽しめます。

大胆に、そしてシリーズが持つ魅力の方向性を受け継ぐような形で進化した『スターオーシャン5』。ですがそのシームレスバトルは実際どのような形でゲームに落とし込まれているのか。どのような長所・短所があるのか。気になる点を念頭に置きつつ、「東京ゲームショウ 2015」に出展されていた試遊出展に触れてきたので、レポートさせていただきます。


まず目に飛び込んできたのは、なんといっても画面の美しさ。本作は未開惑星からスタートするので、この試遊版の舞台もおそらく同じなのでしょう。自然豊かなフィールドは、道への冒険心を視覚面から刺激します。もちろんこの美しい背景のまま、敵と遭遇すると戦闘が開始されます。

操作キャラクターを駆使するアクション性のあるバトルシステムという根幹は変わりませんが、敵味方が入り乱れてスキルなどが飛び交う模様は圧巻の連続。試遊版では特に処理落ちも感じず、爽快感溢れる戦闘を楽しむことができました。


迫力ある戦闘の一端を担っているのは、参加人数の多さでしょう。敵が集団なのはもちろんですが、こちらのパーティメンバーも数多く、試遊版では計6人のメンバーで戦闘に突入。敵が同数の場合、12体のキャラがシームレスに戦闘へと移行し、激しい戦いを展開するのです。

戦闘中は操作キャラクターを切り替えることも可能という点も、シリーズファンには入れ強いポイント。うまくキャラクターを切り替えることで連続で大ダメージを与える、といった立ち回りを探すのも楽しそうです。なおキャラの切り替えは、方向キーの左右で行います。


ちなみに試遊版では6人パーティと記しましたが、操作を切り替えられるキャラクターは3人で、残りの3人はいわゆるサポートキャラクター。自分で操作はできず、AIによる管理戦闘に参加します。なので、操作キャラを変更する時に何度も方向キーを押す必要はなく、操作面に関する煩雑さはありません。

また操作キャラ切り替えに加え、攻撃における3すくみの関係も健在。初撃が早く使いこなしやすいものの、威力が小さくガードに軽減されやすい「小攻撃(○ボタン」。初撃が遅いので小攻撃で防がれますが、威力が大きくガードを崩す「大攻撃(×ボタン)」。そして、小攻撃を軽減するだけでなく、タイミングよくボタンを押すことでガードカウンターの発動も可能な「ガード(□ボタン)」の3つを使いこなすことが、攻防どちらも重要です。


ですが実際の戦闘は、キャラクターが入り乱れることが多いため、まずは見極めるのが大事なポイント。また全体の戦況を見極めて集中攻撃を行うといった戦術も重要なので、「3すくみは難しそう」と思う方もご安心を。こちらはあくまで、使いこなせば有利になるという要素に過ぎません。使いこなせないとクリアできないというものではなく、本質的にRPGなので「レベルを上げれば本編のクリアは問題ありません」とのことです。

戦闘と探索の切れ間がなく、大人数が入り乱れるシームレスバトル。ですが操作キャラは絞られており、切り替えもスムーズに行えます。またフィールド探索中にアイテムを見つけるこもありますが、こちらもボタンを押すだけで入手。手に入れる際にメニュー画面を開いて操作、といった手間もないので、冒険もバトルも実にテンポよく進みます。


ゲームを進めるのも、足を止めるのも、全て自分の意志。試遊版だけでも見応えのある風景がいくつもあったので、攻略とは関係なく「ただ見たいから」という理由で足を止めることはありましたが、イベントシーンの最中も(一定範囲とはいえ)自由に動けるため、不自由を強いられる場面はほとんど感じません。

強いて問題かもしれないという点を挙げるならば、移動からの戦闘突入、戦闘終了後の移動などがあまりにスムーズでテンポがいいため、ダメージを受けていてもそのままつい探索してしまうところでしょうか。テンポが良すぎて自分で止めたくないという、実に贅沢なジレンマです。

体験した内容はあくまで試遊版なので、ゲームバランスや操作感なども、更なる変更が加わるかもしれません。どのような一作に仕上がるか、その結果は発売日を待つほかありませんが、抱いた期待をそのまま持ち続けていい安心感や手応えを覚える試遊体験となりました。この期待が現実のものとなるよう、切に願うばかりです。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』は2016年2月25日発売予定。価格は、7,980円(税抜)です。

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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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