1月にリリースされてすぐに人気が爆発し、博物館・美術館や出版社など多方面に大きな影響を与えたDMMのオンラインゲーム『刀剣乱舞』のほか、イケメンキャラクターとの多種多様な恋愛を楽しめるタイプのコンテンツは女性たちの心をガッチリと掴み、人気を集めていますね。
自分のことを棚に上げて言いますが、女性というものは好みが複雑で「これ好き!」というポイントは人によって全く違います。その上、今や格好いいイケメンや素敵な声優さんが登場する作品は当たり前。石を投げればイケメン2~3人には当たり、ときめくようなイイ声も耳を澄ませずともあちこちから聞こえるような現状で、世の女性たちは、一体どこに、何に胸キュンするのか考えてみたいと思います。
まずは、古今東西、いつの時代も女性にときめきを感じさせるのは「恋愛」の要素です。特に二次元コンテンツは、現実世界に絶対存在しないようなイケメンが登場して、心を揺さぶられる憧れの展開が繰り広げられ、アニメ・ゲーム・シチュエーションCDでは、うっとりと聞き惚れてしまう声による、思わず顔がニヤけてしまうような甘いセリフも楽しむことができます。
その中でも乙女ゲームと呼ばれるジャンルは、特に“恋愛要素”を上手く使っているジャンルで、恋愛対象となる1人ひとりにきちんとストーリーが用意されていて、美しいグラフィックと素敵なボイスで恋の物語が紡がれます。
最近はスマートフォン向けの乙女ゲームも人気を博しており、特に『夢王国と眠れる100人の王子様』という作品には100人以上の王子様が登場。主人公はごく普通の生活を送っていた大人の女性で、ある日突然異世界に誘われ、王子たちと一緒に「ユメクイ」という存在に蝕まれる「夢世界」を救うというファンタジックな展開が待っています。
本作にはタイトル通り、非常にたくさんの王子様=イケメンが登場。現実ではこんなにたくさんのイケメンが勢ぞろいなんて状況100%ありませんが、二次元ならば問題なし!王道のイケメン王子様や可愛いショタ王子様、獣耳など多彩な属性を備えたキャラクターがこれでもかと現れますから、どんなに好みが複雑な人でもかならず合致しそうですよね。
出身国やポリシー、好きなもの・嫌いなものなども細かく設定があり、パズルゲームではちょっと凛々しい戦闘の掛け声をはじめとした豊富なバリエーションのボイスを堪能できるのも嬉しいところ。主人公と王子様だけでなく、兄弟など関連する王子様同士の会話イベントなど、より深く世界を体感できる要素も盛り込まれています。
さて、もう1つは「設定の不明瞭さ」です。最近の代表的な作品は『刀剣乱舞』で、プレイヤーの目的は、名だたる名刀が人の形を取った「刀剣男士」と歴史の改変を目論む敵勢力「歴史改変主義者」と戦うこと。少年から青年まで、戦う姿の凛々しい刀剣男士が総勢50人近く登場します。
本作では敵の正体はもちろん、どうして歴史を変えようとしているのか全ては謎のまま。キャラクターの設定もごくわずかしか公表されていません。しかし刀そのもの、刀を扱った持ち主や生み出した刀匠についてはさまざまな伝承が残されていますから、それを元に「このセリフは△△の話が元になっているはず!」「主君同士に接点があるから、知り合いだったかも」と自分なりの解釈による可能性を考えられます。
そして、キャラクターの性格や関係性を推測できる「思わせぶり」なセリフが多数収録されています。はっきりしないからこそ「こうだったらいいな」という願望をそのまま乗せて妄想を広げられるため、さまざまな好みをもつ女性にも幅広く受け入れられました。キャラクターや世界背景の「不明瞭さ」こそ、『刀剣乱舞』が人気を集める理由の1つといえるでしょう。
似たようなタイプでは「国」を擬人化し、世界史をベースに風習などをユニークに描いたコメディマンガ「ヘタリア」もありますね。主人公はタイトル通りイタリアで、これにドイツ・日本を加えた3国が中心となっていますが、アメリカや中国、ヨーロッパの国々もファンから大きな支持を集めています。
どちらも現実世界における歴史が非常に長いため、掘り下げられる内容の多さは一般的な作品の比ではありません。また原作からの供給、いわゆる「エサ」がなくとも新しい発見や出来事は日に日に増えていくようなもの。もちろん、作品ならではのオリジナルキャラクターとして独立した部分もありますから、「何でもアリ」な自由度の高さは好みの複雑な女性ファンにとって大きな魅力となりますね。
イケメンとのさまざまな恋愛を体験できる『夢王国と眠れる100人の王子様』、キャラクターや世界背景の読み解きを楽しめる『刀剣乱舞』では、どちらもカッコいい男性キャラクターがたくさん登場するだけでなく、女性のもつ面倒で細かい好みをさまざまな方向からカバーしてくれるのがポイント。素敵なイケメンだけでなく、ちょっと心に傷を持ったようなキャラ、本心を隠したキャラ、コミュニケーションが苦手なキャラ、奥手なキャラなど、少し問題があってつい放っておけなくなるキャラクターまで、これでもかというほど現れます。「好きなキャラが見つからないかも…」という心配はまず必要ありません。
ストーリーを進めるためのキャラクター育成にしても、自分の好みをとことん反映させることが可能です。例えば関係性のあるキャラクターだけを集めるもよし、好みのキャラクターだけを集めるもよし。敵との相性、性能、バランスでたとえ不利になろうが、キャラ愛と突き詰めるは気持ちがいいもの。自分だけの最強メンバーで突き進むという充足感も、やみつきになるポイントですね。
こうしたキャラクターを取り巻くシチュエーションも、じつに多彩。どのようにも取れて自由に妄想できるぼんやりとした設定も、豊富に用意された中から好みのタイプを選べるような多様性も有り、プレイヤーのもつ色々な願望にきちんと寄り添ってくれます。「こういうのが好き!」とはっきりしている人、自分はどんな傾向が好きなのか分からない人でも、きっとどこかで「これだ!」というものに出会える間口の広さを備えています。
なにかとストレスがたまりやすい世の中、厳しい現実を乗り越えるための活力となる妄想を膨らませてくれたり、疲れた体をときめきで癒してくれたりするコンテンツを世の女性は求めているのかもしれませんね。まだ触れたことのない方も、ぜひ踏み込んでみてください。きっと心の糧となるはずです!
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
その他 アクセスランキング
-
【Amazonセール】GWは大容量HDDと超高速SSDでどこでもゲーム三昧!高耐久に優れた安心安全のWD製品が安くてお得
-
『FE 風花雪月』最推しコンビorカップリング投票結果発表─第3位の“ヒルマリ”を制した第2位、第1位は…!
-
神秘的な海のロマンあふれるおすすめゲーム5選―美しくも厳しい海中世界を大冒険しよう!
-
2,000人の読者が選んだ“『FF7 リメイク』ヒロイン”ベスト10を発表! バレットがまさかの7位、女装クラウドの順位は?【アンケート】
-
『天穂のサクナヒメ』の攻略に、農林水産省の公式サイトは本当に役立つのか? 参考にしながら実際に稲作してみた
-
『FF7リメイク』がボードゲーム化!クラウドら20人のキャラを駆使し、相手とマテリアを奪い合う対戦型ゲーム
-
【特集】ゲームを遊びながら食べるのにピッタリなお菓子11選、最強の“ゲームおやつ”は…!
-
【特集】ユーザーへの挑戦状「壮大に仕組まれたARG(代替現実ゲーム)」
-
『ポケモン』いよいよ「サトシ」卒業へ!約26年にも及ぶ旅路を、懐かしい画像と共に振り返る
-
『モンハンライズ』マルチプレイで押さえておきたい6つのポイントーみんなで集まって遊んだ日々が帰ってくる!