期待に応えるかたちになった本作の公開初日は、大勢の映画ファンが全国の劇場に詰めかけた。そのひとつ東京・TOHO シネマズ スカラ座では初日恒例の舞台挨拶が開催され、訪れたファンを喜ばせた。
登壇したのは細田守監督、熊徹役の役所広司、九太役(子供時代)の宮崎あおい、九太役(青年時代)の染谷将太、楓役の広瀬すず、そして多々良役の大泉洋である。キャスト陣は、それぞれが本作アフレコに参加出来たことを喜ぶ気持ちを明かした。
細田守監督は、前作『おおかみおどもの雨と雪』から3年かかった本作が公開日を迎えたことに感慨深い様子だった。劇場満員の大勢のお客を見て「報われた気持ち」と話す。そして作品づくりについては「スタッフ、キャストに望まれた」と、さらに「お客さんに望まれている」と周囲に感謝する気持ちを伝える。こうした穏やかな監督の個性が、『バケモノの子』をはじめとするこれまでの作品の内容にも反映しているのでないかと感じさせた。
アニメ映画のアフレコは近年は、キャラクターごとに収録する抜き録りが主流になりつつあるが、『バケモノの子』では多くのシーンで実際に出演者集まって行われている。キャストトークでは、そんなアフレコのエピソードとして、大泉の掛け合いのために一旦スケジュールで帰った染谷をもう一度呼び戻して収録したといったエピソードも明かされた。
また今回初の声優挑戦だった広瀬は、アフレコについて役者として活動してきた3年間で一番緊張したと明かす。そして宮崎が男の子の演じるのは「やはり難しい」と話すと、細田監督が「(宮崎あおいは)男の子、女の子でなく、表現する力があり、主人公らしい」と説明する場面もあった。トークの端々に役者陣の全力投球ぶりが窺われた。
最後のフォットセッションでは、熊徹も現れて初日を盛りあげた。さらに出演者が本編に登場するキャラクター・チコのぬいぐるみを客席に投げてプレゼントするサプライズもあった。
観客は子どもから大人まで、女性の姿も多かった。幅広い層に映画が支持されている。2015年夏の大作として、今後さらに話題を呼びそうだ。
『バケモノの子』
2015年7月11日(土)
http://www.bakemono-no-ko.jp
『バケモノの子』初日舞台挨拶 細田守監督「スタッフ、キャストに恵まれた」
《animeanime》編集部おすすめの記事
その他 アクセスランキング
-
神秘的な海のロマンあふれるおすすめゲーム5選―美しくも厳しい海中世界を大冒険しよう!
-
PS4版『FF7 リメイク』からPS5版へのアップグレードってどうするの? その手順を分かりやすく紹介! 無料DLCやセーブデータ移行時の注意点もチェック
-
読者が選ぶ「至高のフリーゲーム」10選!気軽に試して欲しい個性豊かで尖った作品が盛りだくさん!!
-
最も人気の高い『ペルソナ』ナンバリングはこれだ! 上位3作が約3%差の熾烈な争い─派生作もジャンル別で激突【アンケ結果発表】
-
『モンハンライズ』マルチプレイで押さえておきたい6つのポイントーみんなで集まって遊んだ日々が帰ってくる!
-
2,000人の読者が選んだ“『FF7 リメイク』ヒロイン”ベスト10を発表! バレットがまさかの7位、女装クラウドの順位は?【アンケート】
-
『モンハンライズ』人気武器No.1はどれだ! 1,600人以上の読者が選んだ投票結果ー選ばれたのは?
-
『スマブラSP』参戦希望アンケートに3,000人以上が投票! 読者が最も望んだファイターは『キングダム ハーツ』「ソラ」─想いの詰まったベスト15を発表【アンケート】
-
『ポケカ』新弾「Pokémon GO」に驚きの仕掛け―表面のシールを剥がせば…「メタモン」だー!
-
【特集】ゲームを遊びながら食べるのにピッタリなお菓子11選、最強の“ゲームおやつ”は…!