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【日々気まぐレポ】第101回 メカ少女モノ期待の新星「フレームアームズ・ガール 轟雷」を遊び倒す

インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる週間連載「日々気まぐレポ」、第101回目でございます。

その他 玩具
フレームアームズ・ガール 轟雷
  • フレームアームズ・ガール 轟雷
  • 肩部キャノンも可愛くアレンジ
  • ナイフはやや大振り?
  • フリースタイル・バズーカもキマる
インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる週間連載「日々気まぐレポ」、第101回目でございます。

今週はコトブキヤから先月末に発売されたプラモデル「フレームアームズ・ガール 轟雷」をご紹介。こちらは、以前インサイドでもご紹介しました、コトブキヤが展開する「フレームアームズ」のスピンアウトシリーズの第1弾です。

◆ロボットの「美少女」化


「フレームアームズ(FA)」自体は1/100スケールのプラモデル主体のオリジナルロボットコンテンツです。いわゆる巨大ロボットモノの作品なのですが、これを敢えて「美少女」化してしまおうというのが今回の「フレームアームズ。ガール(FA:G)」。

ロボットキャラクターの美少女化というのは、「機動戦士ガンダム」シリーズの「MS少女」に代表されるように、割りと歴史が深く、現在ではありふれたジャンルでもあります。ロボットモノの「美少女化」というのは、よく「擬人化」と混同されがちですが、どちらかと言うと「メカ少女」ジャンルの一種に分類されるもので、風体としては「ロボットをモチーフにしたメカスーツを纏う美少女」と言ったほうが的確かもしれません。

「メカ少女」と視点を広げてみると、玩具界隈ではコナミが展開していた「武装神姫」やMS少女を含む「アーマーガールズプロジェクト(AGP)」など、ゲーム視点では、オンラインゲームの『コズミックブレイク』シリーズ、広義には『艦これ』なんかもここに含まれるでしょう。

とまぁ古今東西、枚挙に暇がないがないこのジャンル。そんな群雄割拠の中に颯爽と現れた新シリーズ、それが「フレームアームズ・ガール」なのです。

◆基本は組み換え遊び


「フレームアームズ」は、先日当連載でもご紹介した通り、創作意欲を掻き立てるその「拡張性の高さ」が売りのひとつです。特に模型のテクニックがなくとも、他の機種と組み換えたり、市販の武器パーツをそのまま共通規格のハードポイントに装備させることで簡単にオリジナルFAを作り上げることができます。

このブロックトイのような組み換え遊びは「フレームアームズ・ガール」にもそのまま引き継がれており、ガールの装甲の各所には元となった機体と同じように3mm軸対応の拡張ポイントが設けられています。FAと同じくモデリングサポートグッズを装備させることが出来るのはもちろん、オリジナルのFAのパーツをそのまま組み付けることだって出来てしまいます。

◆フレームアームズ・ガール 轟雷


そのフレームアームズ・ガール第1弾として選ばれたのは、オリジナルでもシリーズ第1弾として発売された「三二式一型 轟雷」。同時発売された「スティレット」が戦闘機をモチーフとしているのとは対照的に「轟雷」は戦車をイメージしてデザインされています。その無骨な見た目で堅牢そうな装甲、踵部分の無限軌道、肩に屹立する低反動砲など「THE 陸戦機」という出で立ちをしています。

正しく「漢の機体」と言い表すに相応しいこの轟雷を、正反対のイメージである「美少女化」しようっていうんですから大変なことです。しかし、よく考えてみれば「戦車」も「美少女」も、どちらも男子が大好きなジャンル。好きなものと好きなものの組み合わせが美味しくならないワケがないのです。ハンバーグカレーみたいなもんです。筆者が当連載で散々口酸っぱく説いてきた「美少女と銃火器」という奇跡の組み合わせに通じる所があります。セーラー服と機関銃がガールズアンドパンツァーになっただけです。そして、それらは恐らく先に述べた「メカ少女」の中核を成すものと同じ根っこを共有しているのでしょう。

で、肝心のキットの方ですがこれもまた良く出来ています。成型色による色分けは本家フレームアームズのオリジナル「轟雷」を凌ぐほど。可動も申し分なく、胸部装甲には屈伸にあわせてスライドする機構が組み込まれているなど細かな配慮も見逃せません。

付属品としてイメージイラストを再現するための手脚、肩部のキャノン、ホルダー付きのナイフ、そしてM.S.Gのフリースタイル・バズーカがセットになっています。こちらは轟雷と同じく柳瀬敬之氏デザインのオプションパーツ。成型色が本体と合わせてあるので見た目もバッチリです。このフリースタイル・バズーカも当然のように3mm軸穴が設けられており、単に持たせるだけではなく装甲に接続するなど様々な組み合わせを楽しむことが出来ます。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

「フレームアームズ・ガール」はあくまで「ロボットキャラクター」の美少女化であるため、オリジナルの「フレームアーキテクト」にあたる素体が存在しません。その分拡張性にやや劣る部分がありますが、それを補って余りあるカッコ可愛さが何よりの特徴です。「メカ少女」の新たなフォーマット、しかもオリジナルカスタマイズを演出しやすい「フレームアームズ」という題材を背負っての登場。この衝撃は、同ジャンルを共有するホビー界隈に果たしてどのように受け入れられるのでしょうか。今後の展開にも注目したいところです。

「フレームアームズ・ガール 轟雷」は発売中。価格は4,800円(税抜)です。

(C)KOTOBUKIYA


■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。

Twitter:@hibiki_magurepo
《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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