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【そそれぽ】第114回:3D立体視の可能性を再認識させられる『新ひゅ~ストン』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそ こと 津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第114回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

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ラジカセ
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インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第114回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

ゴールデンウィークど真ん中。連休中は外出する機会が多い人や旅行に行こうなんて人もたくさんいるかもしれませんが、逆に家でのんびりしたい人もたくさんいるはず。そんなときこそ、ゲームの出番ですよ。1人でガッツリと、積みゲーをプレイしたり、気になっていたソフトをセールで買ったり、あるいはヒマな友だちを家に呼んでパーティーゲームをしてみたりと、それはそれで楽しいゴールデンウィークの過ごし方。筆者はもちろん、ゲームざんまいです(笑)。



というわけで、今回プレイするのはポイソフトのニンテンドー3DSダウンロードソフト『新ひゅ~ストン』です。


実は【そそれぽ】第1回(およそ4年前!)で取り上げたタイトルが旧作の『ひゅ~ストン』でして、今見てみるとなかなか恥ずかしいレポート記事です(笑)。そのパワーアップ版とされているのが今回の『新ひゅ~ストン』。ポイソフトの開発力、そして筆者の文章力は、4年間でちゃんと“パワーアップ”しているのでしょうか(笑)。そんなことを裏テーマに、早速プレイしていきましょう。


◆『新ひゅ~ストン』ってどんなゲーム?



■3DSならではの「声出ちゃう系落下アクションゲーム」
プレイヤーは、井戸に投げ込まれた「石」。さまざまな障害物を避けながら「井戸」の底を目指します。ぶっちゃけ、ただそれだけのゲームなのですが(失礼)、そのシンプルさゆえに繰り返しプレイしたくなる中毒性があります。3DSならではの立体視で、“落ちていく感覚”を本気で体感できるのも本作の大きな特徴となっていて、今回の『新ひゅ~ストン』は、その部分にもかなりこだわっているみたいです。このあたりは、しっかりと後述します!

■石もいろいろ、井戸もいろいろ
井戸に投げ込まれる「石」は必ずしも“石”とは限らず、“ゴムボール”や“鉄球”、変わり種では“フグ”や“ラジカセ”など、その種類は前作の2倍以上の25種類。便宜上「石」と呼ばれる井戸に投げ込まれるもの=プレイヤーがコントロールするものは、それぞれ特徴も異なるので、自分好みの「石」を見つける楽しみがあります。

また、ひとクセもふたクセもある収録「井戸」(ステージ)は、前作の4倍以上の43種類。全体のゲームボリュームは単純計算で前作の8倍以上あることになります。かなりボリューミィになっていますネ。

■真髄はタイムアタックにあり
「石」にはHPがあり、障害物に当たると徐々にHPが減っていきます。「石」のHPが0になって壊れてしまう前に、「井戸」の底に辿り着ければ無事ステージクリア。しかーし!『ひゅ~ストン』シリーズの真髄は“ステージクリア”にあらず。“ドーナツ”などの輪っか状の障害物の輪の中を通ることで「石」はダッシュで加速。加速する分、障害物を避けにくくなるリスクが伴いますが、いかに早く井戸の底に辿り着けるか、自分との戦いを楽しむゲームでもあるのです。

「石」によって、HPも、基本の落下速度も、ダッシュの加速度も異なる上に、種類によってはさらに特殊な効果を持っているものもあるので、タイムアタック的な奥深さは言わずもがな。タイムのランキングもさまざまな形で楽しめるようになっているので、こちらも後述!


◆大きく進化した3つの要素とハマる音楽



■マップ選択式になった井戸選び
前作は淡々と使用する「石」とプレイする「井戸」を一覧から選択するだけでしたが、本作はマップ選択式に変更。エリアごとに井戸のパターンが決まっていて、基本的には3種の井戸+前作ステージのアレンジバージョンで構成されています。10のエリアの攻略を目指すという感じで、ゲーム的な楽しみが視覚的にわかりやすくなりました。

ステージをクリアするごとに徐々に増えていく「石」の種類もプレイのモチベーションにつながります。前作は石選択→井戸選択だったのですが、本作では逆に、井戸選択後に好きな「石」を選択できるようになったので、これも遊びやすくなったポイントのひとつです。視覚的にも便利さ的にも、楽しく、わかりやすく、ゲームらしくなりました。

■こだわりの3Dオプション
ニンテンドー3DSシリーズの画面の3D表示は、あくまでも本体機能のひとつとなっているワケですが、本作はその3Dの立体視の要素をフルに活かした珍しいゲームです。その3D立体視へのこだわりが表れているのがこの「3Dオプション」機能。奥行き重視の「ディープ」、平均的な立体視の「ベーシック」、飛び出し重視の「アバンギャルド」の3種類から好みの立体視パターンを選択できます。

さらに本体の3Dボリュームで立体視の強弱を微調整できるので、自分好みの3D立体視に設定可能。これによって、プレイの迫力はもちろん、快適さも大幅に変化するので、ぜひぜひ微調整してベストな3D設定を見つけてほしいところです。ちなみに筆者は、「ディープ」で3Dボリューム真ん中ぐらいにしてプレイしています。快適3D!

■すれちがえなくてもランキング交換
本作の真髄がタイムアタック要素であるというのは前述の通り。ステージごとのランキングは、すれちがい通信、もしくは入出力できるQRコードで友だちや知らない人=ライバルと共有できます。自分だけのランキング、ライバルたちのランキング、両方を含めたみんなのランキングと、3種類で分けて閲覧できるのも良い感じ。

Miiverseでのタイム交換が盛り上がっているようなので、興味がある人はぜひMiiverseの『新ひゅ~ストン』コミュニティ(https://miiverse.nintendo.net/titles/14866558073640556079/14866558073640556084)を覗いてみてはいかがでしょう?ポイソフトの石川社長自ら「お題」を出したりしているので、ローカルプレイ専用ながら、全国の“ひゅ~ストナー”(勝手に命名)たちがしのぎを削って熱い戦いを繰り広げていますよ!



■t.komineサウンドが炸裂
いつもポイソフトのゲームの音楽全般を担当している、ボカロP「うたたP」としても有名なt.komine氏のサウンドが、本作では特に激ハマりです(個人的な好みも含めてですが!)。ゲーム音楽は、ゲームの面白さそのものを左右しかねないほど重要な要素だと思うのですが、本作の井戸を落下するスピード感は、t.komine氏のサウンドによって体感速度がマシマシです。このゲームにt.komineサウンドあり!落下のスピード感をぜひサウンドと一緒に楽しんでみてほしいです。


◆気になったところ



■せっかく盛り上がっているランキングなのに
ゲーム内でMiiverseへの導線がまったくないのがちょっと残念。画面下に表示される「TIPS」などで「自慢のタイムをQRコードにしてMiiverse投稿しよう!」ぐらいの案内があっても良かったのではないかと思います。直接投稿できればもっと便利なのですが、3DSのゲームでそういう仕様にできたかちょっとわからないので深くはツッコめません(笑)。Miiverseでタイムアタックが盛り上がっていること、もっと周知しましょうよ!

■第1回でも書いた「対戦」がやってみたかった
個人的には、タイムアタックによる“間接対戦”以外にも、例えばローカルプレイで通信して、同じ井戸で同時スタートするような“直接対戦”的な要素をやってみたかったです。アクションゲームでありつつも、レースゲーム的な要素が色濃いので、「対戦」は熱いと思うのですが・・・いかがでしょう?(笑)

■3Dオプションをスタート時のチュートリアルに入れてほしかった
本作のウリだと思うんです、「3Dオプション」機能。なので、ゲーム開始時のチュートリアル的な流れの前に、「3Dを設定しよう!」的な、プレイヤーに最適な3Dオプションの設定を案内するような説明パートがあっても良かったのではないでしょうか。というか「3Dオプション」機能、3DSのほかのあらゆるゲームにほしいぐらいですよ、わりと本気で(笑)。それぐらい素晴らしい機能だけに、ただのオプションとしてプレイヤーまかせにしてしまうのは勿体ないと思いました。


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

◆総評


何もかもパワーアップして、文句なし!
3D体験の素晴らしさを改めて感じさせてくれるタイトル!



3DSのゲームって、自然な流れ、時代の移り変わりで3Dの要素が軽視されていったと感じています。最近は3D非対応のタイトルもかなり増えました。そんな時流の中で、文字通り“一石を投じた”(筆者ドヤ顔)のが本作であると思います。3Dであることの意義、3Dだからこそ楽しいというゲーム性を、再認識させてくれました。

グラフィック面、マップなどインターフェイスの改良による遊び易さ、ゲームボリュームなど、前作からすべてがパワーアップして、『ひゅ~ストン』シリーズの魅力をど直球でフルに引き出しています。また、3Dを重視したゲーム性ゆえに、画面のブレなどが防止されるNew 3DSシリーズでは、さらに高いポテンシャルで本作を楽しめると思います。

クリアだけがすべてではなく、「石」や「井戸」によってやり甲斐も異なるタイムアタック要素が熱いです。すべてのステージを解放してからが本番と言っても過言ではありません。MiiverseでQRコードの交換が盛んなようなので、興味がある人はぜひMiiverseの『新ひゅ~ストン』コミュをチェックしてみましょう。

【こんな人にオススメ】
・前作『ひゅ~ストン』にハマった人
・3DSの3D立体視を思いっきり楽しんでみたい人
・シンプルなゲームが好きな人
・タイムアタックなどの繰り返すやり込みが好きな人

4年間で、ポイソフトはやはりパワーアップしていました。筆者がパワーアップできているかは微妙ですが!(笑)前作『ひゅ~ストン』があったからこそ、今もこうしてプレイレポートを書かせてもらっているので、個人的にも非常に感慨深いタイトルでした。タイムアタック的なやり込みを、今後もちょびちょびやっていきたいと思います!

【そそれぽ】第114回、いかがでしたでしょうか?今回、筆者のQRコードを掲載しようかと思ったのですが、Miiverseの皆さんのレベルが高すぎてやめました(笑)。ヘタレゲームプレイヤーですが、これからもプレイヤー目線を大事にレポートしてまいりますよ!次回もどうぞお楽しみに!


『新ひゅ~ストン』は、好評配信中で価格は500円(税込)です。

(C)POISOFT


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ

作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

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《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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