本作を一言で表現すると、遂に実現した「遊べるアニメ」でしょう。トゥーンレンダリングで表現されたビジュアルはアニメがそのまま動くような感覚を与えてくれます。コントローラーを握って、キャラクターを動かすだけでも「ゲームはここまで来たか」という感動があります。
今回遊べたのは柱間とマダラの戦い(ジャンプフェスタと同様のバージョン)。宿命のライバルとも言うべき二人が激突します。操作は○で打撃攻撃、△+○で忍術、×でジャンプ、□で手裏剣など。これまでのシリーズを踏襲し、操作法で戸惑う事はありませんでした。
フィールドは360度に広がります。距離を詰めたり、離れたり、柱間を自在に操りながらマダラと戦っていきます。戦いの合間にもセリフやカットシーンが随時入り、気分を高めてくれます。
バトルの後半では、それぞれ木人の術と九尾を繰り出し巨大化した二人のバトルへと移っていきます。操作感覚は変わりませんが、一歩一歩、一撃一撃が重くなり、散るエフェクトも半端なものではなくなります。悪ノリをするくらいの派手な演出はゲームならではで、戦いを盛り上げます。二人の壮絶なバトルは周りを焦土と化し、地形を変えるほど。この辺りの表現もPS4ならではでしょうか。
バトルではQTE(演出の中で入力を求められるイベント)も効果的に使われていて、必殺技でボタンを連打する場面では思わず力が入ってしまいました。戦いが佳境になるにつれ、演出はどんどん派手さを増していき、遊んでいて昂ぶりを覚えるほどでした。原作に精通したサイバーコネクトツーの映像作りには安定感があります。
マダラを打ち破ったところで今回のデモは終了。「遊べるアニメ」の名に恥じない内容で、バトルのアクションの楽しさはさることながら、効果的で上手い演出の数々が気分を高めてくれました。評判の高いシリーズですが、最新作も期待が持てるでしょう。まだまだ開発途上ということで、処理落ちが多く見られましたが、更に完成度が上がったバージョンを心待ちにしたいと思います。
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