最終日の西ホールでは「同人ソフト」コーナーが設置。多くのゲームが展示・頒布されました。当日は好天に恵まれ、快適にブースを周ることができました。気になるタイトルの詳細は別記事で報告するとして、ここでは全体レポートをお届けします。
オリジナルや二次創作のビデオゲームと共に周辺機器や技術書なども並ぶ「同人ソフト」。今年のサークル参加数は700弱と例年より少なめでした。おそらくBitSummitやデジゲー博といった他のインディーゲームのイベントが国内で増加した結果と思われます。とはいえ、会場の熱気は相変わらずで海外からの一般参加者も目立っていました。
展示されたゲームの傾向としては、シューティングやノベルという定番ジャンルはもちろん、今年はシミュレーションRPGが目立っていた印象があります。他方、Oculus Riftなどを利用したVRコンテンツはほとんど見当たりません。会場が手狭で電源も取れないといった理由によるものと思われますが、結果的にBitSummitやデジゲー博とは異なったラインナップが並びました。
昨今では、Steamなどのダウンロード販売で国内の同人ゲームが世界に配信されることは珍しくはありません。今回の参加サークルも栄えある「世界デビュー」を果たしたサークルもいくつもありました。しかしながら、特にそれらのサークルに人気が集中するということもなく、初参加サークルの作品も完売することも珍しくありません。
またダウンロード販売と異なり、フィジカルな即売会ではパッケージへのこだわりもひとしおです。豪華なプレス盤からお手製のDVD-Rまでパッケージのバリエーションはかなり幅があり、見ているだけでも楽しかったです。さらに『五月雨』、『RefRain』といったSTGで有名なRebRankでは『DOUJIN GAME × PACKAGE DESIGN Vol.02』という同人誌を頒布。同人ゲームのパッケージに特化した内容の同人誌で、印刷会社へのインタビューから有名同人ゲームのパッケージデザインの資料を掲載したマニアックで豪華な一冊となっています。
その他、イラストを基板にプリントした「痛基板」やお手製のUSBモニターなどの周辺機器も頒布。ダウンロード販売が主流になりつつあるPCゲームの世界ですが、オフラインの即売会ではこういった周辺機器やパッケージが魅力的になるのではと改めて感じました。写真は多数掲載しましたので、ぜひとも工夫をこらしたパッケージや展示物にも注目してください。
記事提供元: Game*Spark
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