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人狼視点の劇場版「人狼ゲーム ビーストサイド」主演・土屋太鳳が惨殺側に ─ 衝撃的なビジュアルも公開

1930年頃、ヨーロッパでプレイされていた伝統的ゲームが発展し、優れた心理ゲームとして各地で様々な形で発展を遂げた「人狼ゲーム」。

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人狼視点の劇場版「人狼ゲーム ビーストサイド」主演・土屋太鳳が惨殺側に ─ 衝撃的なビジュアルも公開
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1930年頃、ヨーロッパでプレイされていた伝統的ゲームが発展し、優れた心理ゲームとして各地で様々な形で発展を遂げた「人狼ゲーム」。

身を守るため人狼を見つけ処刑する「村人」と、村人らに紛れ込み惨殺を繰り返す「人狼」による命懸けの頭脳ゲームは、ネットでの普及も手伝い、今やテレビやアプリ、カードゲームに小説、コミックと、あらゆるエンターテインメイントを活躍の場としています。

そしてこのたび、桜庭ななみさん主演による「人狼ゲーム」の続編にあたる、「人狼ゲーム ビーストサイド」の公開が8月30日に決定しました。主演を務めるのは、NHK朝ドラ「朝子とアン」の安東もも役や、「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」の巻町操役など、話題作への出演が絶えない土屋太鳳さん。またメガホンを取るのは、ベルリン国際映画祭にて、日本人初となる最優秀新人作品賞を受賞した熊坂出監督です。

しかも今回の物語は、土屋さんが人狼に選ばれるという、「人狼」側の視点を描く内容となっています。村人ではなく、惨殺する側へと回る土屋さんがどのような演技を見せ、そして如何なる結末に辿り着くのか。森川葵さんや桜田通さん、佐久間由衣さんなどの話題性の高いキャストとともに、盤石の体制で制作された劇場公開が待ち遠しいばかりです。

来月末の公開に先駆け、気になるストーリーやコメントなどが寄せられているので、本作に興味を抱いた方はこちらをチェックしてみてください。

◆ストーリー


今度は人狼。騙されるまえに、騙せ。

あたし、樺山由佳は、2度目の殺戮ゲームの席に着いていた。
参加者は10名。みんな突然この部屋に連れてこられた高校生たちだ。
「人狼」のカードをあたえられたあたしは、村人たちをあざむき、ひとりずつ殺していかなくちゃならない。普通なら絶望するのかもしれないけど…あたしはむしろ興奮し、驚喜していた。なにせ、ずっと待ち望んでいた「非日常」を存分に楽しめるのだから! 複数の「自称予言者」が現れ、共有者がほかの村人たちを扇動する。
場が混迷を深める中、あたしはひとりほくそ笑み、さらなる血の味を求める…!

◆土屋太鳳さん コメント


この作品の世界のどこにリアリティを感じたらいいのか分からなくて、迷いました。でもある時から、この作品は日常生活を凝縮した世界なんじゃないかと思ったんです。由佳たちは理由もわからず集められて一方的に指示されて、理解できても理解できなくてもゲームがどんどん進んでいって、生き残るために自分を見失うほど必死になってしまうけど、よく考えたら、学校とか会社もそういう部分があると思います。そして、自分が存在する環境が自分とすごく合わない場合は、環境が人を壊していってしまうことも、本当に悲しくて残念だけど、あると思うんです。この作品の撮影自体も、ある日突然キャストが集められて役を割りふられて、それを必死で演じるっていう点では人狼ゲームそのものだと感じたので、ある意味すごくリアルではありました。だから、理不尽なものに巻き込まれていくと人はどうなってしまうのか、由佳として、ただ必死で生きることに集中しました。

キャストの皆さんは、どの人も本当に凄かったです。順撮りだったのでストーリーが進むとキャストがどんどん減ってしまって、あんなに賑やかだったのに…と胸が締め付けられそうに悲しかったし、口にする台詞も全部苦し過ぎたし、なんでこんなことになったんだろうと怒りを覚えながら突き進むしかなかった。それが人狼ゲームそのものだと分かっていても心は折れそうになるし、もうやめよう、とも思いました。でもクランクアップまで由佳として生きることが出来たのは、このメンバーだったからだと思います。そして監督はじめスタッフの方々が、人狼の世界をつくり上げ、守ってくださったからこそ、このメンバーでこそ表現できた何かを掴むことが出来たと思います。全ての方々に、本当に感謝してます。

正直な気持ちをいうと、この作品を「たくさんの人に観ていただきたい」とは、今はまだ言う自信がありません。なぜかというと、私は「これは取り返しのつかない悲劇だし、こうなっては絶対にいけないんだ」と強く思いながら演じたんです。ただ、その気持ちが伝わるためには私自身が本当に苦しまないと伝わらないと思ったので、正真正銘苦しんだんです。だから今はまだ、自分で映像を観る勇気がなくて…自分で観る勇気がないものを「ぜひ観て下さい!」とはいえないじゃないですか?それってプロとしては未熟過ぎというか、女優だって名乗る資格が無いとも思うけど…でも、はっきりお伝えしたいなと思うことはあるんです。この作品に出会う人が、自分を本当に大切にするってどういうことなのか、本物の生きる実感ってどこにあるのかって感じたり考えてくれたらと心から願うし、生きてるといろんなことがあるとは思うけど、同じ時代をあがきながら皆で一緒に歩いていきたい、とお伝えしたいです。

◆熊坂出監督 コメント


不遜と思いつつ、この映画に関わる人達全てにとって代表作となるものを目指しました!前作では、生き残るために他者を殺さなければならないという事に真っ正面から取り組み、結果として、ある種の深刻さが常に映画につきまといました。今作では、その深刻さに再び体当たりで挑みつつも、その深刻さを打破するようなエネルギーに満ちた映画にしたいと思い、撮影にのぞみました。

10人の俳優達には、演じたりかっこつけたり何かのふりをしたり、前もって用意してきたものを出すことはやめてもらい、カメラの前で今のありのままの姿をさらけ出して欲しいとお願いしました。今振り返ると、非常に生(なま)で、連続した今、今、今の撮影現場だったと思います。ウェットな物語になることを恐れずに剥き出しで生抜いた10人のキャストと、日々アイデアを出し続けた全スタッフによる全員野球を是非ご堪能ください。観てくださった方の心に何かが残れば、これ程嬉しいことはありません。最後に一言。座長、土屋太鳳は世界最強!

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


シリーズ累計20万部を突破した小説の映画化ともなる今回の発表ですが、更にゲーム化が進行中であることも明らかとなりました。この秋リリースを予定しているとのことなので、夏は劇場公開、秋はゲームと、人狼の恐ろしさは成りを潜める気配がありません。多彩な形で表現される人狼の恐怖を、これからも存分に味わってみてください。

「人狼ゲーム ビーストサイド」は8月30日より新宿武蔵野館他でロードショーです。

(C)2014川上亮/AMG出版・「人狼ゲーム BEAST SIDE」製作委員会
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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