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【ガチレポ!】第46回 高難易度SRPG『ナチュラル ドクトリン』マゾゲーマーも唸らせる、異質なヘヴィ級頭脳戦タイトル

こんにちは、ガチレポ!第46回をお届けします。Amiです。今回はPS4 / PS3 / PS Vitaのマルチプラットフォームで展開するシミュレーションRPG『ナチュラル ドクトリン』を紹介します。

ソニー PS4
ワールドマップ。ここから攻略したいエリアを選択してミッションを開始する
  • ワールドマップ。ここから攻略したいエリアを選択してミッションを開始する
  • 画面上部が行動順。選択するスキルの連携条件にも目を光らせておこう
  • 俯瞰視点で先の構造を把握。ただし、扉の先などは確認できない
  • 本作に商店は存在しない。装備は攻略しながら調達することになる
  • 生き残りたければ不用意な行動は慎もう。強敵を目覚めさせてしまうかもしれない
  • 防御スキルは非常に有用。連続攻撃を完封した時はかなり気持ちがいい
  • 誰が誰を攻撃するかを示すライン。自ユニットが敵の猛攻に晒されようとしている…
  • 『ナチュラル ドクトリン』
こんにちは、ガチレポ!第46回をお届けします。Amiです。今回はPS4 / PS3 / PS Vitaのマルチプラットフォームで展開するシミュレーションRPG『ナチュラル ドクトリン』を紹介します。

一見オーソドックスな王道タイトルかのように思える『ナチュラルドクトリン』ですが、実はシミュレーションRPGなのにちょっとした探索要素があったり、移動ひとつ取っても警戒せずにはいられない凶悪な難易度設定、奥の深い噛みごたえのあるシステムなど、異質な魅力をもつ(マゾ)ゲーマー向けのヘヴィなタイトルに仕上がっていました。

発売から少し時間が経っているため、今回はちょっとした小ワザを交えながらお伝えしていきます。

◆1人倒れれば即終了!役割分担が攻略の基礎に


ゲームはワールドマップから突入したいステージを選択、勝利条件の達成で進行していきます。ストーリー上必須なステージのほかに、レベリングや装備の回収に最適なフリーダンジョンも複数存在します。こちらは何度でもトライできる上、本編よりも難しいので、腕試しをするにもぴったりです。

ミッションに参加するユニットは、主人公・イフを筆頭にした少人数編成。画面上部に表示される行動順(イニシアチブ)に従い、敵味方入り乱れて、移動・攻撃・スキル・アイテムといった行動をおこないます。

一般的なタイトルでも戦士や魔法使いなど、ユニット毎に特性が備わっていることと思いますが、本作ではそのユニット特性がさらに強く設定されているのが特徴です。攻略の際は、各ユニットの役回りを把握し、それに準じた役割を任せる事が大切なポイントとなります。たとえば、イフは守りに優れているため、パーティの盾役として前線に配置して敵の猛攻から味方を死守する。銃を使う仲間・アンカはイフの後方に配置して、アウトレンジからの攻撃と薬を使った回復で支援役に徹する。そして高い攻撃力をもつ大剣使いの仲間・ジークには、イフの後ろから突撃して敵陣を切り崩したり、増援や奇襲への対処を任せる……といった具合です。

ユニット特性の把握がどの程度重要なのか、どのユニットがどの役に適しているかは1度プレイしてみれば身をもって知ることになるので心配は無用です。すぐ体で覚えることができます。本作では1人でも倒れてしまうと即ゲームオーバーを迎える(もしくは完全死亡する)ため、これを無視して攻略することはまず不可能なのです。

決められた役しかこなせないとなると、途端に戦略的な自由度が低く感じてしまうかもしれません。ですが、もうひとつの重要システム・「連携」の存在が幅広く奥深い戦略性を実現しています。


◆連携を使いこなして行動を維持しよう


基本的には「1ターン中に」「決まった順番(自軍ならイフが1番目)で」「ユニット毎に1回ずつ」行動できます。この制約にちょっとした工夫を加えることで、本来1度しか行動できないはずのユニットを複数回連続で行動させることができるようになります。これが「連携」です。

連携には、「スキルを使うユニットと隣接するエリアのユニット」や「使用するスキルやアイテムの対象となるユニット」など実行する行動によって異なる発動条件があり、それを満たすことで、たとえ行動済みのユニットであっても連携の一員に組み込めるのです。

連携は1人のユニットを起点に発生。1度の連携で全てのユニットと連携することもできますが、ターンの最初に全員で連携してしまうと、その時点で全ユニットの行動が終了したことになるため非常に不利!連携しなくても倒しきれると判断した際は、連携に参加させない「リザーブ」を選択するなどして、連携に参加する人数とタイミングを調整していきましょう。うまく出来れば味方を連続で何度も何度も行動させることができるようになります。

また、連携するユニット同士で三角形などのフォーメーションを組むと、クリティカルアップなどの有用な連携効果が生まれます。基本的にはユニット同士の距離を稼ぐことでより高い効果が見込めますが、ポジションが悪いと味方の射線上に立って誤射を招いてしまったり、遮蔽物に隠れずにいると敵狙撃兵の餌になってしまったりと、地形と折り合いをつけるのはなかなか難しいものがあります。

なお、敵も連携や連携効果を扱う点には注意してください。こちらからはどの敵がどんなスキルをもち、どの敵といつ連携をしてくるかを知る術がありません。行動の予測を付けることが非常に難しいのです。一手間違うと「詰んでしまう」ほどの、ヒリヒリした頭脳戦を堪能することができます。


◆伏兵、増援、トラップ起動…何が起こるか分からない仕掛けの数々が面白い!


他にも、シミュレーションRPGでありながら、探索アクションゲームで見られるような凶悪なトラップやギミックが存在する点も注目すべきところです。敵がいないエリアだからと油断してウロついたり、宝があるからといって気軽に開ければ痛い目をみることになります。宝箱を開ける行為自体が、または、思わず踏んでしまった床のスイッチが、望まない増援のトリガーとなってしまう場合も少なくないのです。

筆者もあるダンジョンの隠し扉を開けた際、潜伏していた10体近くの敵に連携を組まれて集中砲火、1ターンを待たずに倒れてしまったことがあります。奇襲に備えて準備をしていたつもりだったのですが、1度倒されてみると待機位置が若干ズレていたなど細かいながら色々な綻びがあったことに気付かされ、「ここまで気を配るのか」と別の意味で感心させられました。少しの油断が死に直結するリアルさ、新鮮な驚きと抜群の緊張感が存分に味わえます。

移動中は上空からの俯瞰視点(遠・近)とTPS風の3種の視点切り替えが可能です。怪しい場所ではTPS視点にして注意深く探っていきましょう。俯瞰視点にすればフロアの構造と敵の位置を大まかに把握できるので、うまく活用すれば有利になります。そして宝箱や扉を開ける際は、開けるユニットを支援できる体制を整え、増援に備えて陣形を組むなどなど、入念な準備が生き残るコツになります。


◆攻略する覚悟はあるか?万人を寄せ付けないマニア向けタイトル


一見するとオーソドックスなシミュレーションRPGかのようですが、アクションゲーム『デモンズソウル』に似た緊張感が漂い、他を寄せ付けない難易度がチャレンジ精神をくすぐる1本です。何度も言うように本作は難しく、システムにクセのあるゲームなので、苦手な人や、ゲームに慣れていない人は相応の覚悟が必要になります。1ミッションのマップ自体はさほど広くはないものの、熟考を重ねて攻略することになるので、それなりにまとまった時間も必要です。

マルチプレイでは相手プレイヤーのユニット達とうまく連携しながら攻略する協力プレイや、時間制限内での対戦プレイを楽しむ事ができます。シングル・マルチともに、腰を据えて遊べるタイトルになっていますので、シミュレーションRPGが好きだという人、何度ゲームオーバーになっても心折れない不屈の精神を持っている人、腕に覚えのあるゲーマーはぜひ試してみてください。


★こんな人にプッシュ★
・シミュレーションRPGマニア
・高難易度に燃える!人
・ある程度まとまった時間がとれる人

★その他備考★
・某イベントが衝撃的



高難易度シミュレーションRPG『ナチュラルドクトリン』は現在好評配信中。
パッケージ版の価格は、おもちだしパックが7,980円(税別)PlayStation4版が6,980円(税別)、PlayStation3版が6,980円(税別)、PlayStation Vita版が5,980円(税別)。
ダウンロード版の価格は、PlayStation4版が6,296円(税別)、PlayStation3版が6,296円(税別)、PlayStation Vita 版が5,370円(税別)です。

(C)2013-2014 Kadokawa Games, Ltd.

■筆者プロフィール
Ami
元・ゲームグラフィッカーのボス戦好きなアマゾネス。ひたすら攻撃に耐える主人公、なんだか可哀想。笑。
ゲームは雑食で、国産から海外、RPGからFPSまでなんでも遊ぶ、食い散らかし系です。とりあえず、ゲームができればそれで幸せ。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/xxxplus/
《Ami》
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