人生にゲームをプラスするメディア

ゲームPC市場のさらなる拡大に取り組む、マウスコンピューター「G-Tune」のこれから・・・ゲームPCアワード2013受賞インタビュー

インサイドでは利用者調査を通じて、ゲームPCや周辺器機の顧客満足度を調査する「ゲームPCアワード2013」を実施しました。2424名の回答の結果、ノートPC部門で最優秀賞に輝いたのがマウスコンピューター「G-Tune」です。

ゲームビジネス その他
ゲームPC市場のさらなる拡大に取り組む、マウスコンピューター「G-Tune」のこれから・・・ゲームPCアワード2013受賞インタビュー
  • ゲームPC市場のさらなる拡大に取り組む、マウスコンピューター「G-Tune」のこれから・・・ゲームPCアワード2013受賞インタビュー
  • ゲームPC市場のさらなる拡大に取り組む、マウスコンピューター「G-Tune」のこれから・・・ゲームPCアワード2013受賞インタビュー
  • ゲームPC市場のさらなる拡大に取り組む、マウスコンピューター「G-Tune」のこれから・・・ゲームPCアワード2013受賞インタビュー
  • ゲームPC市場のさらなる拡大に取り組む、マウスコンピューター「G-Tune」のこれから・・・ゲームPCアワード2013受賞インタビュー
  • ゲームPC市場のさらなる拡大に取り組む、マウスコンピューター「G-Tune」のこれから・・・ゲームPCアワード2013受賞インタビュー
インサイドでは利用者調査を通じて、ゲームPCや周辺器機の顧客満足度を調査する「ゲームPCアワード2013」を実施しました。2424名の回答の結果、ノートPC部門で最優秀賞に輝いたのがマウスコンピューター「G-Tune」です。同社でゲームPCのマーケティングを展開する杉澤竜也氏に受賞記念インタビューを行いました。

―――今回は「ゲームPCアワード2013」でノートPC部門の最優秀賞を受賞され、たいへんおめでとうございます。まずは感想をお願いします。

杉澤:ゲームPCは近年、国内外でメーカーの参入が続いており、かなり競争が激しい市場になっています。その中でマウスコンピューター、そして G-Tuneという製品を選んでいただき、たいへんありがとうございました。感謝のひとことです。もっとも、デスクトップPC部門とダブル受賞できれば、もっと良かったですね。来年度はがんばります。

―――ノートPC部門での受賞ということで、何か特別な思いはありますか?

杉澤:ノートPCは筐体の容積が小さいので、製品開発でデスクトップPCよりもメーカーの色が出てきやすい傾向にあります。もちろんコストを度外視すれば色々できますが、お客様に手軽に購入いただける製品ではなくなってしまいますよね。いかにして特徴ある製品を作りながら、手に取り入れやすい価格帯に落とし込めるか、いつも頭をひねっています。そのため、よりうれしいですね。

―――ノートPCで3Dゲームをプレイするのも普通になってきましたね。

杉澤:そのとおりで、3年前と比べれば驚くくらい増えています。ノートPCのグラフィック性能がかなり上がっているので、たいがいのゲームが動くようになってきました。また日本の住宅環境を考えれば、ノートPC一台で済ませる方が使用しやすいですから。

―――数多くの項目でトップをとられていますが、中でもコストパフォーマンスの高さを支持する声が多かったです。

杉澤:ありがとうございます。実際、コストパフォーマンスには自信があります!デスクトップPCでは59,850円からラインアップをそろえていますし。「5万円台でゲームPCが買えるの?」と驚かれることもあります。でも、決して「安かろう悪かろう」ではありません。たとえば先日も13.3型の小型筐体モデル「NEXTGEAR-NOTE i410」シリーズを発表いたしました。13.3型のゲームPCモデルを発売しているのは弊社だけですし、他社様の14型モデルと比較しても、スペックは弊社の方が高くて、売価が安いといった状況も見られます。ここは弊社の強みですね。

―――他にもさまざまな点で1位を獲得していますね。

杉澤:メンテナンス性を評価いただけたのは嬉しいですね。実際、他のノートPCと比較しても良好だと思います。なかなかノートPCの裏蓋を開けられる人は少ないと思いますが、もともとBTOパソコンメーカーということもありますし、メモリなどカスタマイズしていただきやすいモデルが多いです。そこは弊社がこだわっている点の一つです。

―――サポートも点数も高かったのが印象的でした。

杉澤:サポートを外注される企業様も多いかと思いますが、弊社では一貫して社内にて行っています。外注するとコストはカットできますが、本社との連携が弱くなったり、突発的な事態への対応速度にタイムラグが発生したり、なにより製品に対する愛着が薄まってしまいます。これに対して弊社では沖縄にコールセンター、埼玉にサービスセンターを設けて、すべて自社運営でまかなっているんです。そのためお客様からの問い合わせ内容などに加えて、サポート部隊が自分たちで気づきや、改善内容をあげてきます。これは大きな強みですね。

―――製品作りにも活かされるのですか?

杉澤:そのとおりです。そうして集められた生の声やデータをもとに、毎週のように製造&購買チームや、プロダクトマネージャなどが一緒に議論しています。毎回、激論になりますよ(笑)。そこで、実出荷までの製品ラインの調整なども行われたりします。

―――ちょっと話を戻して、G-Tuneブランドのコンセプトとは何でしょうか?

杉澤:高価格帯から低価格帯まで、バランスのとれた製品ラインアップでしょうか。数年前は「最強のゲームPC」を強く意識していました。そのため高価格帯のPCが中心でしたが、それだと市場が広がらないんですよね。もちろん、ハイエンドPCも必要なのですが、それに加えてお客様に手にとっていただきやすい製品作りも必要なんじゃないか。最近ではそんな風に考えるようにもなりました。デスクトップPC部門が顕著で、61万円のフラッグシップモデルから5万円台のエントリーモデルまで取りそろえています。もっとも、低価格帯PCだからゲームが遊びにくいわけではありません。メリハリをつけたパーツ選択で快適に遊べる環境を低価格で実現するように努力しています。

―――ユーザー層は広がっていますか?

杉澤:そうですね。売れ行きも年々伸びていますし、ライトユーザーが増えている証拠ではないでしょうか。私としてもハードを売るだけではなくて、PCゲームの楽しさを、もっと多くの人に知ってもらいたいです。

また、ちょっと話は変わりますが、私としてもゲーム推奨PCの販売を通して、ゲームメーカーの人と一緒に仕事をしたいと思っています。そもそも私たちはゲームを作っているわけではないので、何をもって「正常動作」なのか、判断できないですよね。そのため弊社とメーカー様で互いに動作検証を行って、作り手の意図通りの表現ができるようなPC環境を整えることにこだわっています。結局は人と人とのおつきあいなので、長くお仕事をしていきたいですね。

―――BTOメーカーにしてはめずらしく、マスコットキャラクターも展開されています。

杉澤:老人の「Gちゃん(じーちゃん)」と女の子の「Tuneちゃん(ちゅーんちゃん)」ですね(公式サイトはこちら)。8月3日に秋葉原にゲームPC専門店「G-Tune:Garage 秋葉原店」をオープンしたのに合わせて登場しました。二人合わせて「G-Tune」という意味です。もともと絵が得意な社員がいて、開店にあわせてPOPを作ったんですよ。マンガでPCを紹介できれば、とっつきやすいんじゃないかなと。ゲームを快適に遊びたいけどハードの知識がないTuneちゃんが、ハードに詳しいGちゃんに教えてもらうという設定で、ウェブでマンガも展開しています。外部の先生に描いていただくのではなく、社員が描いているので柔軟に展開できています。

―――G-Tuneにはクールなイメージがあったので、正直意外でした。

杉澤:そこは私たちも大切にしていて、女の子だけのキャラクター展開にはしたくありませんでした。また、あまり媚びすぎないように、萌えだけを狙ったキャラクターも違うかなと。デザインした社員にも同じ思いがあったようです。そこで黒く尖った、クールなデザインをイメージしました。

―――ショップ開店の狙いは何ですか?

杉澤:これもユーザー層拡大の一環ですね。昨年からPCゲームの大会に機材協力などをさせていただく機会が増えました。会場で見ていると、ユーザーさんの評判もいいですし、実際に売上が伸びているんですね。「ゲームPCが59,800円から」と通販サイトに書かれていても、やっぱり触ってみないと不安じゃないですか。それが大会などを通して、ご理解が進んだのかなと。その際に、ネット通販だけでなくて、実際に触っていただける環境を用意した方が良いなと感じました。また、ショップ内にPCゲームならではの魅力として、三面モニターでドライブゲームを遊べるコーナーを作ってみたのですが、おかげさまでかなり盛況なようです。

―――さらにゲームPC市場を伸ばしていく戦略はありますか?

杉澤:お客様の層を広げていくことと、これまでのお客様に最新技術を通して新しい未来を見せていくことの、両方が大事だと思っています。ゲームPCの認知度はまだまだ低いので、さまざまな施策で敷居を下げていきたいですね。一方でゲームPCだから、こんなリッチな体験ができるということも、製品を通して知っていただくことができたらと思っています。たとえば最近、オキュラス・リフトがゲーム開発者で話題になっていますが、実際に体験したことがあるお客様は、まだまだ少ないと思うんですよ。これは自分の勝手な妄想ですが、それこそオキュラス・リフト最適化PCをG-Tuneでご提案できれば、と考えています。

―――今後のブランド目標について教えてください。

杉澤:先ほども申しあげたとおり、コアユーザー向けにはCPUやVGAなどにかぎらず、いろいろな技術を取り込んでいきたいですね。一方でライトユーザー向けにはキャラクターとのコラボレーションなども含めて、さらに敷居を下げる取り組みをしていきたいと考えています。またもう一つの軸として、ゲーム大会などを通して、競技性の部分も訴えていくつもりです。8月9日に開催されたeスポーツ大会「ワールドサイバーゲームズ」で行われた「ワールドオブタンク」日本予選でも協力させていただきました。大会優勝者や、ゲームプロデューサーのインタビュー記事のウェブ掲載なども進めているところです。

―――最後にユーザーにメッセージをお願いします。

杉澤:G-Tuneでは、一般的なノートPCで使用されるTNパネルと違う、より鮮やかな発色が特徴のNTSC比95%の液晶パネルを搭載したノートPC「NEXTGEAR-NOTE i780」シリーズなど、ただコストパフォーマンスが高いだけでない、特色ある製品をご提案しています。こういったおもしろいことを、今後も積極的にやっていきますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

―――ありがとうございました。
《小野憲史》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. なぜ「アイカツ」のライブ映像は、ユーザーを魅了するのか…製作の裏側をサムライピクチャーズ谷口氏が語る

    なぜ「アイカツ」のライブ映像は、ユーザーを魅了するのか…製作の裏側をサムライピクチャーズ谷口氏が語る

  2. 【LEVEL5 VISION 2008】こちらも祝10周年『ダンボール戦機』と『うしろ』が発表に(5)

    【LEVEL5 VISION 2008】こちらも祝10周年『ダンボール戦機』と『うしろ』が発表に(5)

  3. 任天堂の山内相談役、京都大新病棟に70億寄付

    任天堂の山内相談役、京都大新病棟に70億寄付

  4. バンダイナムコグループ大幅に機構改革―BNGにはウェルネス事業部、人材開発推進準備室が新設

  5. 海外パブリッシャー向けの営業とは・・・IGDA日本グローカリゼーション部会 特別セミナー

  6. GB版をリニューアル!FOMA『スターオーシャン ブルースフィア』配信

  7. 【CEDEC 2010】外国人が語る欧州言語向けローカライズの実情

  8. 【DEVELOPER’S TALK】「もうPS3には戻れない」と言わせたい、開発チームが挑んだゲームサウンド演出 PS4『龍が如く 維新!』インタビュー(後編)

  9. グラビアアイドル×VR=けしからん!パノラマ動画「VRガール」公開

  10. 【CEDEC 2017】ゲームの特許は難しくない!だれでもわかる効果的なゲーム特許の取得方法

アクセスランキングをもっと見る