しかしこの急激な市場拡大は主に外国企業の参入によってもたらされたものであり、今後モバイルゲーム産業を国内に根付かせる方策として起業支援や新たな才能の発掘と育成など、中国政府や国内企業が取り組むべき課題が浮き彫りになってきています。
先頃開催されたChina Game Entertainment Congressにおいて、チャイナユニコムの「WoStore」事業本部長(general manager of operator)、Xin Wei氏は「今後は(モバイルゲーム市場を)IT企業による利益追求の場ではなく、より健全で安定した産業にしていかなくてはならない」と言及したことを、この会議に同席した海外メディア「GamesIndustry」が伝えています。
Wei氏はモバイルゲーム市場を国内に定着させるためのアクションプランの主導者でもあり、米シリコンバレーから多くを学ぶと共に、この分野での起業支援や企業誘致など、様々なサポートプログラムを積極的に企画しています。また、この計画は上海をベースに行われ、2012年から2015年にかけて5億元から10億元(約81億円~163億円)の予算が計上されているといわれています。
上海をモバイルゲーム産業のシリコンバレーにすべく積極的に取り組む方針を掲げた政府と産業界ですが、同会議では中国国内で未だに根深い海賊版コンテンツ問題についてもチャイナテレコムのPeng Zhang氏によって取り上げられ、業界の健全な発展のためにはオンライン配信システムをより厳重に管理すると共に、国内のゲームユーザーの意識変革を促していくべきであるという見解が述べられました。
これらの課題をクリアし、果たして近い将来に中国・上海が新たなゲーム産業のメッカとなるのか、ゲーム業界のみならず世界中の産業界、投資家の注目が今後当分は続きそうです。
関連リンク
編集部おすすめの記事
モバイル・スマートフォン アクセスランキング
-
『ロマサガRS』今さら聞けない「七英雄」まとめ―生い立ちや背景、能力値、人気の秘密は?
-
コミュディ期間中にわざマシンを使えば限定技を覚えるのか、徹底検証!【ポケモンGO 秋田局】
-
落ち着いたら『FGO』の聖地を巡ろう! 5周年企画「under the same sky」の各地域まとめ―特徴やサーヴァントとの繋がり、小ネタ等を紹介【西日本編】
-
レイド続きで回復アイテムが少なくなってない?知っておくと得する補充術【ポケモンGO 秋田局】
-
『FGO』現在出ている情報からカルデアの年表を考察【特集】
-
誰も行かない雪山のてっぺんなら、金ジム楽勝なんじゃね?約1ヶ月にも及んだ涙のドキュメント【ポケモンGO 秋田局】
-
ハクスラ特化の『スカイリム』シリーズをスマホで!基本無料『エルダースクロールズ:ブレイズ』で終わりのない探求の旅が始まる【プレイレポ】
-
『原神』エウルアといつでも一緒! しかも“動いてる”!! 手軽で無料なライブ壁紙アプリ『N0va Desktop』をAndroidスマホに導入してみた
-
『ウマ娘』で一番“大食い”なイメージがあるのは?得票率91%で絶対王者が誕生!【アンケ結果発表】
-
過酷な山奥に放置されたポケモンは、半年間ジム防衛できるのか?片道2時間登山して、検証してみた【ポケモンGO 秋田局】