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【ガチレポ!】第11回 迫力◎、アクション◎、カユイ部分に手も届く、触れば分かる傑作和風狩りゲー『討鬼伝』

暑いですね、早くも毎日死にそうなAmiです。この時期はクーラーをつけていても、パソコンやテレビやゲーム機から発せられる熱で全然部屋が涼しくなっていかず、本当に困ります。

ソニー PSV
仲間の槍使い息吹(左)と、鎖鎌使いの少女初穂
  • 仲間の槍使い息吹(左)と、鎖鎌使いの少女初穂
  • 吹き出しのあるキャラクターに話しかけるとイベントが発生
  • 出撃人数は最大4人。仲間の武器は変えられないので、うまく選ぼう
  • 槍はリーチが長く、飛行タイプの敵にも攻撃しやすい
  • 双刀の跳躍攻撃を使えば、鬼の頭部に集中攻撃することも
  • 槍の溜め攻撃ではカメラがアップに。文字通り、鬼の形相が目の前に!
  • 鬼祓いで切断した部位を浄化、素材にしよう。クエストによっては複数の鬼が襲来
  • 倒したザコ敵をまとめて素材化。こんなに広範囲を、一気に回収できるのです
暑いですね、早くも毎日死にそうなAmiです。この時期はクーラーをつけていても、パソコンやテレビやゲーム機から発せられる熱で全然部屋が涼しくなっていかず、本当に困ります。
みなさんも、ゲームに夢中になりすぎて水分不足にならないように気をつけてくださいね。

ではさっそく紹介に移りたいと思います。第11回目はPS VitaとPSPで発売されている『討鬼伝』。純和風の世界を舞台にしたアクションゲームで、いわゆる「狩りゲー」と呼ばれるジャンルです。

和モノを得意とするコーエーならではの、美しくもオリジナリティのある世界観の魅力はもちろん、しっかりとしたストーリーがあるのも特徴。「無双」シリーズにみられるような美男美女たちが、日の本を破滅に陥れんとする鬼の軍勢に立ち向かっていきます。

西洋のものとは違った魅力の厳つい装備品の数々。時にしっとり、時に激しい和の香り漂うBGMも、カッコよく各シーンを彩ります。そして何よりグラフィックが鮮明で、大型の鬼は仁王像や閻魔像を思い起こさせるような「凄み」があって大迫力!

巨大な敵を倒し、素材を集め、装備を強化して更なる強敵に立ち向かう。狩りゲーであるのは間違いないのですが、その独自の成長要素のおかげで、まるでアクションRPGをプレイしているかのような感覚に陥ってしまうタイトルとなっていました。


■過去を乗り越え、絆を深める物語
ゲームは章単位で構成され、ストーリーにそって提示される複数のクエストの中から特定のクエストをクリアしていくことで進行していきます。

章ごとにきっちりと物語の起承転結があるというのがポイントで、進めるにつれて各仲間キャラクターの過去が少しずつ明らかに。鬼に立ち向かう集団「モノノフ」としての団結を深めていく様が、細かなイベントシーンや戦闘中での会話によって描かれていきます。

ストーリーはおおよそ、新しいクエストを2、3個こなすごとに何かしらの進展があるので、狩りゲー特有の反復作業によるマンネリ感が薄らいでいて、どんどん先に進めたくなってしまいます。重要なシーンはもちろん、随所にイベントシーンや短いムービーシーンが挿入されていくのですが、テンポ自体は非常にいいです。章ごとのあらすじやムービーは記録されて、いつでも旅を振り返れるのも地味に嬉しい要素。

加えて、登場する仲間キャラクターたちはちゃんとクエストにも連れていけるようになっています。基本的には同行人数も決められるので、1人だけで遊んでもいいですし、キャラクターたちを寄せて2人でも4人でもOK。シングルプレイでも常に仲間が存在するので、オンラインが苦手だったり利用できない時でも、擬似的な共闘バトルが楽しめます。


■武器で異なるアクション性
選択できる武器の種類は6種類で、最もスタンダードで扱いやすい「太刀」。ジャンプ攻撃ができ、空中戦を得意とする「双刀」。突進攻撃を崩すなど防御に優れた「槍」。タイミングを合わせたボタン操作で破壊力が増す「手甲」。長距離から一気に間合いを詰められるトリッキーな「鎖鎌」。長距離からピンポイント攻撃が可能な「弓」があります。

差別化されたアクション性を保ちつつも性能のバランスはしっかり取れていて良好。モーションも特殊すぎないもので揃えられているため、比較的習熟しやすくなっています。
どの武器を使っていても一定以上の重量感が感じられるので手触りも良く、触っていて気持ちがいい!と思える操作感です。

ちなみに私は双刀と槍を好んで使っているのですが、双刀はジャンプ攻撃を連続であてるたびに高度が上昇するので、巨大な鬼の体を駆け上っていくような感覚が楽しいですし、溜め攻撃が出来る槍であれば、狙いを定める際にカメラがぐんとアップになるので、迫力満点の絵が堪能できますよ!


■2パターンの属性を使い分けよう
アクション性の差以外にも、武器には斬・突・砕の3つの攻撃属性が基本性能として備わっています。
これは例えば、天・火・水・風・地の5大属性とは違った類のもので、武器種ごとにあらかじめ決められた、本来持っている「特性」ともいえるものです。

斬・突・砕の攻撃属性と大型の敵の角や四肢といった部位には相性の良し悪しがあるので、武器の扱いやすさと相性を計りにかけ、装備する武器を切り替えていくのも鬼退治に有効なポイントとなります。
5大属性を宿した武器は各武器種ごとに同じ数だけ存在するので、好きな武器に偏った属性しか出てこない…なんて心配はありません。5大属性は基本敵に敵本体そのものが弱点として宿しているので、ずっとお気に入りの武器種だけで戦っていきたい!という要望にもしっかりと答えてくれるものとなっています。

なお、武器と防具は、実際に使っていくと装備名称下にある「馴染み度」のゲージが上昇していき、MAXになるとなんと無料で鍛錬ができます。鍛錬をすると性能が上がりますし、何度も鍛錬を繰り返せば異なる武具へと派生させる「打ち直し」も可能に。
こちらはお金がかかってしまいますが、最終的に登場する装備の合計は約500という膨大なボリュームとのことで、長く遊ぶことができそうです。


■切断、浄化、素材入手が鬼討伐3つの要
大型敵の部位を壊す部位破壊。狩りゲーのジャンルでは広く一般的な要素ですが、本作ではこれが大型の鬼攻略の要となります。

本作では、大型の鬼は、普通に攻撃を加えるだけでは表面的な耐久力「表層耐力」しか減らせず、部位を破壊することで初めて、その部位をとおして本体へダメージが与えられるようになるのです。が、部位は特定の条件を満たせば何度でも再生するのが厄介なところ。なんとか再生を止めたい、ここで有効となるのが「鬼祓い」というシステムです。

R1ボタンを長押しすることでキャラクターの周囲に陣のようなものが現れ(この状態を「タマフリ構え」という)、切り落とした部位をその陣で包み込むことで浄化し、素材化(=鬼祓い)することができます。
一度鬼祓いしてしまえば、もう再生することはありません。

敵の破壊できる部位や残り体力などは、セレクトボタンで発動する「鬼の目」を使えば一目瞭然。フィールドに落ちている隠された素材や回復ポイントなんかも見つかるので、どんどん発動していきましょう。

また、鬼祓いは倒したザコ敵を素材化する時にも使用できます。広がる陣の効果範囲に入ってさえしまえば、複数の敵を一度にまとめて素材化できるのでとっても楽チン。仲間もこれに参加してくれれば、必要な時間も短くなりますし、もし途中で攻撃を受けるなどで中断してしまっても、素材化の進行具合(ゲージ)はリセットされません。少しずつでも確実に実行できるのには非常に好感が持てます。


■意外と(!?)楽しい「鬼祓い」は武士の心を垣間見る
巨体を荒ぶらせながら暴れまわっている鬼のすぐ目の前で、ピタリと立ち止まって切断した部位をじっくり祓っていかないといけないというこのシステム。プレイ前は面倒なのでは?と少なからず思っていましたが、いざやってみると、これがなかなか面白い!

再生されるのが先か、浄化するのが先か、気持ちを殺し、肝を据えてぐっ耐える。ドキドキ感たっぷりなのに、その態度をオモテに出さない武士っぽさがよく表れているように思えてきます(笑)。

部位破壊を前提としたシステムの影響もあって、大型の鬼は耐久力が総じて高め。
特に、慣れない相手とは少々討伐に時間がかかってしまうシーンもありますが、キャラクターの動きやスタミナ回復速度などバトルのテンポが非常に良いため、全く気になりません。

技の演出、攻撃をあてた時のエフェクトも派手に作られていて、見ているだけでもテンションアップ!部位破壊と鬼祓いを繰り返して敵の体力を減らせば、「タマハミ状態」という、弾幕STGなどでよく見られる、いわゆる発狂状態となることも。様々な攻撃能力が強化され、さらにバトルが盛り上がります。


■MMO風役割分担もできる「ミタマ」システム
プレイヤースキルを主に要求される、武器選択によるアクション性の差以外に、よりRPGライクな性能差を与えるシステムとして、「ミタマ」と呼ばれるものがあります。

過去の英雄たちの魂であるこのミタマは、キャラクターの能力を強化できるスキルと、8種類の戦闘スタイルが宿っており、ミタマを武器に装着することで、より多角的な行動がとれるようになります。

たとえば、「魂」の戦闘スタイルをもつミタマであれば魔法のような力で遠距離攻撃が可能に。「攻」のミタマなら吸収攻撃ができるようになったり、「防」なら一定時間完全無敵状態になれる能力が発動できるようになったりといった具合です。こういった能力は各ミタマごとに4種類あり、うち1種は体力を回復する治癒能力が割り当てられています。

アイテムを戦場に持ち込めない本作において、ミタマはその代わりともいえるもの。
こういったスキルと戦闘スタイルの組み合わせによって、パーティの盾の役目を果たすタンク役に徹したり、サポートを優先する回復役に回ったりといった役割分担ができてきます。MMORPGぽさがあって新しく、私が狩りゲーという枠で楽しめるアクションRPGという印象を受けた理由の1つともなっています。


■反復作業を効率化!細やかな気配りが嬉しい
ゲーム全体を流れる難易度は相対的にみてバランスがとれており、しっかりと部位破壊と素材回収を意識してプレイしていれば、何度も同じクエストに繰り返し挑まなくともあらかた必要な素材は手に入るようです。(ようです、というのは経験談ゆえ)

もちろん特定の装備品を全て揃えるとか、住民からの依頼をこなしていくとか、ミタマを強化するとか、そういった事を目指すとヤリコミプレイが必須となりますが、単にメインストーリーの攻略だけを考えた場合は各クエストを1度ずつ順番にクリアしていくだけでも、なんとか先に進める程度です。

カメラスピードが細かく調整できる、村の掲示板に商店ラインナップなどの変化がまとめて見られる、○ボタンでメッセージを高速スキップ出来る。ペットの天狐に素材を取りにいかせられる。クエストの出発口と自宅がドア1枚でつながっているので、移動がとにかくラクチン。自宅から出ても、すぐ両隣に店舗とドーピングができる禊場があるなど、無駄足を防止する配置が地味ながらありがたい。

先に述べた、敵をまとめて素材化できる点などを含め、繰り返し作業を効率化して遊びやすさを優先的に熟考されたのであろう細かい気配りを随所から感じられます。


■不満なし、アクション好きなら今すぐ討伐!
不満点らしい不満点は特にありません。あえて挙げるならば、ストーリー4章で突如現れる某大型の鬼が、本作のパッケージを飾る鬼・ゴウエンマよりも遥かに強力(に感じる)ことですが…これは一種の力試しということでご愛嬌。

あとは完全に嗜好の問題で、主人公の眉毛と目の色が変更できないことくらいでしょうか。というのも、特に男主人公の場合、クッキリとした日本男児一直線の顔立ちパターンばかりであるため、高確率で金髪が浮いてみえるのです。女主人公では異国美人風顔立ちも揃っているので少し、いや、かなり羨ましく感じてしまいました。

様々な独自要素を組み込んだ『討鬼伝』。一見するとただの狩りゲーに思ってしまいがちですが、遊べば違いが感じられる、新しいタイプの1本です。アクション性が高めのゲームが好きならきっとハマッてしまうはず。狩りゲーの反復作業が苦手な方にさえもオススメしたくなる、秀逸な作品となっています。是非!

★こんな人にプッシュ★
・アクションRPGが好きな人
・狩りゲー特有の強すぎる反復プレイが苦手な人
・和の世界観が好きな人

★その他備考★
・独りきりの禊場はなにゆえあんなに悲しいのだろう

『討鬼伝』はPS VitaとPSPを対象に現在好評配信中。
価格はPS Vitaのパッケージ版は6,090円(税込)で、ダウンロード版は5400円(税込)。
PSPはパッケージ版が5,040円(税込)で、ダウンロード版が4,500円(税込)です。



(C)2013 コーエーテクモゲームス All rights reserved.

■筆者プロフィール
Ami
元・ゲームグラフィッカーのボス戦好きなアマゾネス。なんだか最近寝不足ですが、『クマ・トモ』のお世話とゲームプレイは欠かしません。
国産から海外、RPGからFPSまでなんでもござれの雑食系。とりあえず、ゲームができてればそれで幸せ。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/xxxplus/
《Ami》

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