『パペッティア』は、文楽を始め様々な「舞台」からインスパイアを受け、公式サイトでも「発売日」ではなく「開演」、しかも場所は「あなたのリビング」と称しており、舞台劇を意識して作られているプラットフォーム型のアクションゲームです。
「ムーンベアキング」に魂を抜かれ、頭がないと死んでしまう人形となった少年「クウタロウ」を操ることでゲームを進めていきます。古来、人形という素材を取り入れた劇は多く、前述の文楽は人形劇ですし、また「キノピオ」など人形が物語に深く関わる話も多数芝居化されています。ですが、ゲームとなると、要素のひとつとして出てくることはありますが、主人公であるとか物語の中核を成すことは珍しく、「劇場」と「人形」という大胆なコンセプトを中心に作られる本作は、実に個性的であると言えます。
そのこだわりである「劇場」をどのようにゲーム上で再現し、演出しているのか。プレイヤーが抱くであろう素朴な質問に、開発陣自ら答えを明かしたのが、今回の動画「魔法劇場の舞台裏 第2幕 「美術」篇 となります。クリエイティブ・ディレクターのギャビン・ムーア氏やリード・イメージボード・アーティストの中井俊彦氏、キャラクター・デザイナー兼イラストレーターのベルトラン・プーラン氏など、『パペッティア』の制作に当たる開発者達が、それぞれの視点で本作のコンセプトを語っています。
また、明かされる内容に応じたゲーム映像も流れ、「クウタロウ」の小気味よいアクションや、魔法のハサミ「カリバス」を使って文字通り道を「切り」開く場面など、見ているだけでワクワクするシーンも目白押しです。今回の動画「美術篇」は、公式サイトにて公開されているので、気になる方はチェックしてください。
動画を締めくくるのは、プロデューサーの水谷崇氏。「今までアートディレクションと言う仕事を見てきた中では、ここまで贅沢な作りをしているゲームはない」と切り出した水谷氏は、アーティストが作り出した素材を、時に面白おかしく、時に最大限美しく見えるように、今現在ある最新のテクノロジーを駆使したので、その手作りの良さを感じ取って欲しいと述べました。
歴史ある舞台の手法や演出、雰囲気を、ゲームの中で昇華し、表現するというコンセプトも持つ『パペッティア』。PS4の正式発表などもありましたが、まだまだ後進に道は譲らないというPS3の熟成ぶりを見せつける一作となりそうです。
『パペッティア』は、2013年9月に発売予定で価格は未定です。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
関連リンク
編集部おすすめの記事
ソニー アクセスランキング
-
【インタビュー】“おっぱい”と口にすると胸が膨らんじゃうプロデューサーに『オメガラビリンス』の魅力をたっぷり訊いた
-
『モンハンワールド:アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと
-
『原神』稲妻には“自力で”行けるのか?ガイアやボートを駆使し、大海原を進んでみた
-
『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート
-
『モンハン:ワールド』俺たちの相棒「受付嬢」のかわいい姿を見よう! “全DLC衣装”でじっくり楽しむ受付嬢フォトコレクション【ワールド編】
-
『ELDEN RING』最序盤からルーン稼ぎに使える4つの場所!王への道は一日にしてならず
-
葛葉曰く特級呪物…「ストリーマーRust」で最大級の爪痕を残した「おいすタクシー」
-
『モンハン:アイスボーン』ミラボレアスの初見クリア率は約7%! 初戦の狩猟結果&先駆者たちのアドバイスを紹介【アンケート】
-
テトリスがちょっぴり苦手な『ぷよテト2』プレイヤー向け、テトリス基礎知識!覚えるだけで序盤の動きがグッとレベルアップするぞ
-
『FF7』リメイク版で絶対に見たいシーン・遊びたい要素12選!あの名場面はリメイクでどうなる?