青沼氏は、「私はいま50歳で、任天堂でゲームを作るための時間は10年ほどしかありません。手遅れになる前に、なにか新しいものにもチャレンジしてみたいのです。自分のキャリアを『ゼルダ』を作ったことだけで終わらせたくありません。でも、自分が新しいことを思いつくたび、それらは全て『ゼルダ』のために使われてしまうのです。『ゼルダ』のサイクルから離れるためにも6ヶ月休養が欲しいですね。」と笑いながらインタビューに返答。
そして、「でもおそらく最終的には『ゼルダ』に似たゲームを作ることになるのでしょう。結局『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』は私に最も大きな影響を与えたんです。」と、付け加えています。
最後に、初めてゼルダを作り始めたときはリンクよりも敵キャラクターに興味があったと発言するも、自分とリンクのあいだには非常に密接な関係があり、まるでもうひとりの我が子のようであると、作り手としての愛を伺わせるコメントを残しています。
また、青沼氏は他のインタビューにおいて、宮本茂氏と手塚 卓志氏が、オリジナルの『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の開発についてほとんど覚えていないという、少し面白いエピソードも紹介。たとえば、リンクは元左利きで後に右利きになったことの理由についても、みんな違う見解をもっており、青沼氏がそれについて宮本氏に質問をした時も「忘れた!」と言われしまったということです。
青沼氏はニンテンドウ64以降の『ゼルダの伝説』シリーズの開発に携わった人物で、2014年初頭の発売を予定されているニンテンドー3DSソフト『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』の開発も担当しています。
『ゼルダ』シリーズの人気の高さは言うまでもありませんが、氏が手掛ける全く新しいゲームというものも、非常に興味がそそられるところです。あと10年と言わず、より長く、素晴らしいゲームを作り続けて欲しいと願わずにはいられません。
関連リンク
編集部おすすめの記事
任天堂 アクセスランキング
-
苦しめられる者たちが浮き彫りにした『クロノ・トリガー』ラヴォスの底知れない恐怖
-
『星のカービィ スターアライズ』いくつ知ってる?小ネタ10選【ネタバレ注意】
-
『スプラトゥーン』のイカたちはいつも何を食べている!? ゲームからその食生活をチェック
-
『スプラトゥーン3』で真っ先に慣れたいジャイロ操作のコツ―初心者はまず、思わず傾く体をこらえて!
-
『あつまれ どうぶつの森』島の名前アイデア50選!命名に迷っている人は要チェック
-
『マリオカート8 デラックス』初心者ドライバーが勝つための8つのポイント
-
任天堂のインパクトある悪役10選【特集】
-
衝撃の事実!『ポケモン』モンスターボールの誕生に隠された“ある教授の研究”とは…
-
『スプラトゥーン2』小学5年生女子は何故ゲーミングチームに入ったのか―その想いを本人に直接訊いた
-
名作ダンジョンRPG「初代デモンゲイズ」が移植&パワーアップ!『デモンゲイズ エクストラ』PS4/スイッチ向けに9月2日発売