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シブサワ・コウが語る、30年間愛され続けた歴史シュミレーションの魅力 ― 『信長の野望・創造』発表会(後編)

コーエーテクモゲームスは、5月14日に『信長の野望』シリーズ最新作の発表会を開催。後編では、ゲストを交えたスペシャルトークセッションと30周年記念事業についてお伝えします。

その他 全般
『信長の野望』シリーズ最新作発表会
  • 『信長の野望』シリーズ最新作発表会
  • 歴ドル・美甘子さんがゲストMCとして登場
  • 『信長の野望』シリーズを振り返るトークセッション
  • 30年前の写真も披露された
  • さまざまな機種へ展開した『信長の野望・覇王伝』
  • MMORPGやソーシャル、メーカーの垣根を超えた作品も登場
  • ポイントやプレゼントも当たる30周年記念キャンペーン
  • 13作品全てを網羅した歴代タイトル全集も発売
コーエーテクモゲームスは、5月14日に『信長の野望』シリーズ最新作の発表会を開催。後編では、ゲストを交えたスペシャルトークセッションと30周年記念事業についてお伝えします。

■歴ドル・美甘子さんを迎えたスペシャルトークセッション
ゲストMCとして歴ドル・美甘子を向かえ、シブサワ氏、小笠原氏によるスペシャルトークセッションを実施。『信長の野望』シリーズが30周年を迎えたことについて、シブサワ氏は「本当に感慨無量です。これまで13作品を作ってきましたが、当初はまさか30年も愛されるとは想像もしていませんでした」と、改めて振り返ります。

当時のゲームといえばアーケードゲーム、またはパソコン向けしかありませんでした。その後、1983年にファミリーコンピューターが発売。主流のジャンルは反射神経を競うアクションゲームでしたが、シブサワ氏は戦略や戦術を楽しむようなゲーム、とくに好きだった歴史をテーマにという発想が結びつき、歴史シュミレーションである『信長の野望』へと繋がったといいます。

当初はPC向けだった『信長の野望』シリーズも、歴史を重ねるごとにさまざまなハードへと展開していきます。『信長の野望・覇王伝』は、ユーザーからの要望に応える形でPC-98やX68000をはじめスーパーファミコンや携帯電話にいたるまで幅広くリリースされており、初代『信長の野望』は38機種ものパソコンに移植されました。

もちろん技術の進歩に併せ、ハードだけでなくさまざまなジャンルへと展開しています。MMORPG『信長の野望 Online』やソーシャルゲーム『100万人の信長の野望』『のぶニャがの野望』、制作陣がお互いにファンであったことから実現した『ポケモン+ノブナガの野望』『AKB48の野望』、女性向けのネオロマンスゲーム『下天の華』など、メーカーの垣根をも超えた作品が多数登場しました。

■「歴史シュミレーション」のもつ深い魅力とは
歴史ゲームの魅力について、小笠原氏は「何百年も語り継がれてきた歴史の中で、実在した武将や実際に起きた出来事であるのが前提ですよね。現実にあったものをシュミレートしていく中で、プレイヤーの知識とゲーム内の情報を頭の中で膨らませ、リアリティや緊迫した状況を考えて楽しむ。画面の映像を見る以上に興奮でき、楽しい感覚を得られるのがシュミレーションゲームの素晴らしい部分だと思います。こうしたリアリティのもつ説得力がプレイヤーと結びつくとき、さらに楽しいと感じるのではないでしょうか。また、もしあの時こうなってたら・・・というifの世界を思い描けるのも、ゲームならではの醍醐味だと思います」と語ります。

シブサワ氏は「『川中島の合戦』を作ったときから一貫している基本のコンセプトが、疑似体験を楽しむということです。『信長の野望』シリーズは、こうしたシュミレーションというジャンルの王道をいきたいなと思います」と述べました。

最後に小笠原氏は、20年前に『信長の野望』シリーズを作りたくて入社したことを告白。「今回のゲームを作るために20年間準備を重ねてきたつもりなので、さまざまなジャンルで蓄積してきた知識やノウハウを注ぎ込みたいと思います。現在遊んでくださっている方はもちろん、しばらく遊んでないなというような方々にも面白さを伝えられるようなタイトルにすべく、全力を傾けていきます」と意気込みを見せました。

シブサワ氏は「30周年を迎えられたのも、ファンの皆さまのご支持のおかげです。その期待に応えるのが1番で、2番目には小笠原としっかりタッグを組んで良いゲームを作り上げていきたいと思います。前作『信長の野望・天道』も高い評価をいただいていますので、その中で良い部分を引き継ぎ、オリジナル要素も組み込んでいきます。確かな手ごたえを感じていますので、ぜひご期待ください」と締めくくりました。

■『信長の野望』30周年記念事業がスタート
『信長の野望』30周年記念として、さまざまなタイアップやコラボレーション、キャンペーンが実施されます。

まず『信長の野望』30周年記念キャンペーンでは、春・夏・秋・冬の陣として季節ごとにポイントや豪華商品のプレゼント、対象タイトルごとにさまざまなキャンペーンを展開。これまでの13作品が全てセットになった『信長の野望』歴代タイトル全集(仮称)も、9月20日に発売予定です。サウンドトラックやアートブックの付属のほか、火縄銃のレプリカが付いた豪華限定版も用意しました。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団による『信長の野望』シリーズのクラシックコンサートもみなとみらいホールにて開催。曲目は菅野よう子氏などをはじめとした、歴代作品の人気楽曲です。

人気歴史番組を映画化した「劇場版タイムスクープハンター」とのコラボ企画にくわえ、『信長の野望』シリーズを題材にしたコミカライズも決定。学研パブリッシングが運営する「Samurai Style」にて、日本語・英語を同時配信するとのこと。

菊正宗酒造からは、純米大吟醸造を記念ラベルつきで限販売。発売は、日本酒がとくにおいしい季節である11月を予定しています。また、京都本能寺跡にオープンする「信長(しんちょう)茶寮」とは、グッズ販売や複合的なコラボレーションを行います。

全国で開催中の戦国系イベントに積極的に参加するほか、同じく30回という節目を迎える、第30回中高生ソフトウェア・アイデア・コンテストに「信長の野望30周年記念特別部門賞」を設置。キャラクターデザイン部門にて、織田信長のデザインを募集します。

さらに世界的なデザイナー/プロデューサーである、山本寛斎氏デザインのコラボレーション衣装がゲーム内に登場。この他にも、さまざまな企画を用意しているとのことです。
《近藤智子》
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