人生にゲームをプラスするメディア

Wii U向けソフト開発も!?会社設立5周年、ポイソフト石川社長&中川プログラマーインタビュー

『ひゅ~ストン』『タケヤリマン』など、独特のゲーム性に定評があるポイソフトが今年で会社設立5周年を迎えます。配信されたばかりの『マンションパーカッション』や海外版の配信も決定した『ひゅ~ストン』などの話も交え、石川社長、中川氏にインタビューを行いました。

ゲームビジネス その他
左: 石川泰代表取締役 、右:プログラマーの中川晃宏氏
  • 左: 石川泰代表取締役 、右:プログラマーの中川晃宏氏
  • ポイソフトの今後の展開について語っていただきました
  • 一触即発の空気から・・・
  • ただならぬ雰囲気へ。溢れるサービス精神が良ゲーを生み出すのですね
『ひゅ~ストン』『タケヤリマン』など、独特のゲーム性に定評があるポイソフトが今年で会社設立5周年を迎えます。インサイドでは配信されたばかりの『マンションパーカッション』や海外版の配信も決定した『ひゅ~ストン』などの話も交え、石川泰代表取締役、プログラマーの中川晃宏氏にインタビューを行いました。

■会社名にもユーモアあり!

―――ポイソフトは2013年6月23日に5周年を迎えますが、社名の由来を改めてお聞かせください

石川:短くて覚えやすければ なんでもよかったのですけど(一同爆笑)電話に出て、「株式会社っぽいです」って言いたかったので。それではわかりづらかったので「ソフト」を付けました。

中川:雑談ベースで会社名を決めようとなった時に、「株式会社っぽいですって電話で言われたら先方はどう思うかな?」という話になって。先方に笑っていただけるならこれでいこうと。

石川:ただ実際には「ポイソフトです」というと「え?トイソフト?」と返されてしまうのですが(笑)

―――命名者はどなたですか?

石川:「ポイ」という案を出したのは中川で、「ソフト」を付けたのは私です。

―――出身地がばらばらですが(石川氏は高知県、中川氏は愛知県)、福岡に集まった理由は?

石川:ポイソフト立ち上げ前は福岡のゲーム会社にいました。実は私と中川は名古屋の会社に同期入社していまして。

―――名古屋時代はどのようなゲームを作っていたのですか?

石川:中川とはプレイステーション2向けの競馬ゲームのチームにいました。他にはゲームボーイアドバンスのアクションゲームなどに参加しました。

■ジャンルを意識しないゲーム作り

―――今回、『マンションパーカッション』で音ゲーという新たなジャンルを開拓しましたが、今後違うジャンルを開拓するとしたら、どんなゲームを作りたいですか?

中川:ジャンルを意識するのはミーティングの後で、ネタ先行で開発が進む事が多いです。なので『マンションパーカッション』は音ゲーのようで音ゲーでないものになりました。そういう意味ではジャンルを意識をしたことはありません。

石川:「ないものを作りたい」と思っています。

中川:完全にオリジナルは無理ですから、視点をかえたり、見方をかえたりしたものをつくりたいですね。

石川:新しいジャンル名をつけるのはいいけど、自分たちでもよくわらかなくなるよね(笑)

中川:今回の『マンパカ』は何だっけ?

石川:「音のゲーム」(一同爆笑)音ゲーではないんだよと!

■Wii Uへの展開も

―――Wii Uは海外だとインディーズゲームを積極的に展開していますが、ポイソフトとしては今後据え置き型ゲーム機向けのソフトを開発する予定はありますか?

石川:あります!ですが、まだそれ以上は言えません。

中川:新しいハードはプログラマーとしてもやってみたいという気持ちがあります。高精細なハードは絵柄も綺麗にしなければならないですし、人的リソースの問題がありますから、その点が解決できるのであればやってみたいですね。

石川:画面が広いけど、ドット絵を拡大したような絵を敢えて使うとか、一昔前風のものをあえて出すのもありじゃないかと思いますが、でもせっかくなので綺麗なものを作りたいですね。そういえば、『マンションパーカッション』の制作の際に、こけしみたいなキャラクターで超ハードボイルドなゲームを作ったら面白いんじゃないかって話をしたんですよ(笑)

中川:アイデアがまとまったらWii Uでやってしまうかもしれません(笑)

■『ひゅ~ストン』海外展開裏話

―――『ひゅ~ストン』の海外展開によりポイソフトもついに海外デビューを果たしましたね

石川:英語なので何が書いてあるのかよくわからないのですが・・・(一同爆笑)世界中の方に遊んでもらえたら嬉しいですね。

―――ホーム画面の「石」のアイコンはどうなるのでしょうか?

石川:さすがにわからないと思うので井戸のマークにしました。

中川:今回のプロジェクトは任天堂主導で、僕らはデベロッパーという立ち位置で制作しました。当初NOE(Nintendo of Europe)からお話をいただいたのですが、海外で弁護士を立てたり翻訳するコストを検討した結果自分たちで対応するのは難しいということになって。そうしたら任天堂本社が力を貸してくださいました。

―――海外版のタイトルは?

石川:欧州では『Splash or Crash』という名称で2月28日にリリース、北米では『Kersploosh!』という名称で3月7日配信されます。トレイラーがとてもかっこ良いんでぜひ見てください!



時にジョークを交え、時にここには書けないキワドい話題を交え、終始笑いが絶えないインタビューとなりました。ポイソフトの独特のゲーム性は石川氏や中川氏のユーモアセンスから生まれているのだと実感できる内容ではないでしょうか?今後Wii U用のソフトの開発にも期待が高まりますね。
《みかめ》

ゲームと歴史 みかめ

ライター・イラストレーター・漫画家。 2011年よりゲームライターとして活動中。 2017年 ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集ゼルダの伝説 ハイラル百科 ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス 2020年 あつまれ どうぶつの森 完全攻略本+超カタログ 2021年 ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD 完全攻略本

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. プレイステーション3版『頭文字D EXTREME STAGE』・・・開発者に聞く

    プレイステーション3版『頭文字D EXTREME STAGE』・・・開発者に聞く

  2. 【CEDEC 2011】心に響くSEはこうして生まれる・・・SEマンのこだわりとは

    【CEDEC 2011】心に響くSEはこうして生まれる・・・SEマンのこだわりとは

  3. 【CEDEC 2009】海外重視でクローズアップされる

    【CEDEC 2009】海外重視でクローズアップされる"ローカライズ"~各社が事例を基に議論

  4. 吉本興業が手掛けるe-Sportsチームとリーグの運営とは?「吉本興業e-Sportsセミナー」レポート

  5. 『シェンムー』聖地巡礼ガイドマップを制作した横須賀市にインタビュー! 担当者ふたりの情熱がファン垂涎のアイテムを作り上げた【特集】

  6. 挑戦的すぎる任天堂−懐かしのCM

  7. 【CEDEC 2017】ゲームの特許は難しくない!だれでもわかる効果的なゲーム特許の取得方法

アクセスランキングをもっと見る