稲船敬二氏は株式会社カプコンを退社する意向を明らかにしました。
氏は『ロックマン』『鬼武者』『デッドライジング』など様々なゲームの生みの親。先日も監督として映画「屍病汚染DEADRISING」を発表、さらにニンテンドー3DSにて『ロックマンDASH3』の開発を宣言するなどマルチな活動を展開していました。それだけに退社のニュースは寝耳に水だったのではないでしょうか。
ここしばらくで稲船氏がマスコミに露出する機会は急激に増加。「毎年E3に来るたびに、日本のゲーム開発者のシェアがどんどん小さくなっているように感じる」「日本は少なくとも5年は遅れています」など、日本と欧米のゲーム業界に関して発言していました。
稲船氏の言葉は一見過激ですが、単なる絶望ではないようです。欧米市場を見据えた『デッドライジング2』を発表、「今年は“日本のゲームは死んでない、カプコンがいる限り”とここで宣言したい」と語っていることからも明かです。
自身がモノを作りながら業界へもの申すことは楽ではありません。「そういう自分はどうなのだ」という問いに常にさらされることになるからです。露出する機会が増し、言葉が過激になっていったのは、ハードルを自ら上げることでよりパワフルな作品を目指すということなのか、日本のゲーム業界を憂える気持ちの深さゆえか。
稲船氏の発言がゲーム業界へ問題を提起したことは確かです。もしかすると、今の状況は氏が言うほど危機的ではないのかも知れませんし、氏の認識よりもずっと絶望的である可能性もあります。
どちらかは分かりませんが、危機感を持って考え始めることが大事なのではないでしょうか。もちろん、ゲーム業界のクリエイターは日々考え続けているでしょう。その考えは現状に即したものなのか、妥当なものなのか、自らに問いかけることは無益ではないのではないでしょうか。
果たして今後の稲船氏はどんな問いかけを行っていくのでしょうか。
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