人生にゲームをプラスするメディア

【ゲームニュース一週間】-悪魔と対決し続けること

今週はゲームに関する偏見を扱った記事が話題となりました。

その他 全般
今週はゲームに関する偏見を扱った記事が話題となりました。

米国のコメディアン兼作家のMike Drucker氏は「なぜあなたの恋人はゲームを憎むのか」と題する記事を発表しました。

氏はゲームに対する典型的な偏見を「メディアの影響」「暴力を取り扱うこと」「ゲームの複雑化」「ゲームは子供が遊ぶもの」「ゲームは時間の無駄」「非ゲーマーもゲームを遊ぶが、自分たちを棚に上げる」と分類。ゲーマーは非ゲーマーからの偏見にさらされ続けている、と指摘します。

立場の違う人間どうしが分かり合うのは極めて難しいこと。ひいきの野球チームが違う、好きな芸能人が違う、目玉焼きにかける調味料が違う・・・等々、些細なことで人間はいがみ合います。ですからゲームに対し偏見の目が向けられているとしても、それは当たり前の現象に過ぎません。ことさらに悲観することはないのです。

ゲームへの偏見も、一時期と比べるとだいぶマシになりつつあります。RPGの黎明期、「ゲームのキャラクターに経験値なんてものをためこむより、自分の経験値を上げろ」などということがいわれましたが、今や家庭用ゲーム機でRPGを遊んだからといって白眼視されることはあまりありません。電車の中でニンテンドーDSを開く光景も普通のものとなりつつあります。

『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の国内出荷本数は415万本を突破。2006年3月末の日本の人口が約1億2000万人といわれていますから、大ざっぱに計算して30人に1人が『ドラゴンクエストIX』を遊んでいる計算。前述のような偏見が力を失うのも当然といえるでしょう。

多くの人にゲームが広まればそれは「当たり前」となり、いわれなき偏見は消えていくようです。「非ゲーマーとはいえ、携帯アプリやソーシャルゲームなど何らかの形でゲームには触れているが、それを棚に上げているだけ」とDrucker氏は指摘しますが、ゲームへの偏見が消えていく速度はもっと上がっていくことでしょう。

とはいえ、消えていいのはあくまでも「いわれなき偏見」。ゲームが本当に悪影響を与えるのかどうかは未だ不明のまま。ネットゲームに耽溺するあまり仕事や未来の展望を失う「ネトゲ廃人」のような問題は公平な視点の元で充分に調査・研究されるべきなのではないでしょうか。

「ゲームに害がないことを証明することは、いわゆる「悪魔の証明」に相当します。「何かが全く存在しない」ことを証明するということであり、極めて困難なこととされていますが、ゲームが社会に認知するためにはこの「悪魔」に挑み続ける必要があるのでしょう。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

その他 アクセスランキング

  1. 映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」本予告映像が解禁!“Ξガンダム”飾るIMAXビジュアルもカッコイイ

    映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」本予告映像が解禁!“Ξガンダム”飾るIMAXビジュアルもカッコイイ

  2. お前はガンダムではない…ガンプラコンテストに「中国製プラモ」がミキシングと偽って応募され騒動に

    お前はガンダムではない…ガンプラコンテストに「中国製プラモ」がミキシングと偽って応募され騒動に

  3. 漫画「機動戦士ガンダム サンダーボルト」最終巻直前までの全話無料キャンペーン開催!12月17日0時より48時間限定

  4. 『遊戯王 マスターデュエル』成金ゴブリンの悲惨すぎる一生…イラストに隠されたストーリーを振り返る!

  5. 2025年ベストセラー総合3位に「ポケモン生態図鑑」!ポケモンごとの生態や行動の解説本がランクイン

アクセスランキングをもっと見る