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【ゲームニュース一週間】盗まれるゲーム機-盗難防止機能はあり得るのか

「ゲーム機泥棒」とは日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、米国では深刻な増加傾向にあるようです。

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「ゲーム機泥棒」とは日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、米国では深刻な増加傾向にあるようです。

FBIによればゲーム機泥棒は2007年~2009年の3年間に4倍近く増加しているとのこと。
小型かつ高価であることがターゲットにされる理由であり、盗まれたゲーム機はストリートで即座に現金化されるそうです。

「癌の少年からWiiと子犬を盗む」「療養所のラウンジから人気となっていたWiiが盗まれる」「IPアドレスを逆探知して盗まれたXbox360を取り返す」「無線コントローラーの関連づけ機能を使って盗まれたXbox360を見つけ出す」「ニンテンドーDSを買ったら箱の中には中国の新聞と石ころしか入っていなかった」「1万台以上のニンテンドーDS Liteが中国からの出荷の際に盗まれた」などゲーム機泥棒に関するニュースが聞かれるようになりました。個人が購入したものを盗んだり、出荷途中のものを狙ったりと様々な段階で狙われていることがわかります。

それにしても4倍という増加率とは穏やかではありません。
これは米国での数字ですが、日本でも対岸の火事とは言い切れないのではないでしょうか。
パソコンには錠前とワイヤーを組み合わせたり、アラームを取り付けたりといった盗難対策が行われていますが、ゲーム機にも盗難防止が必要になってきたのかも知れません。

据置ゲーム機にパソコンのようなセキュリティスロットをつけるというのは現実的な対策でしょう。前述したようなアラームや錠前をそのまま流用できますので、消費者に様々な選択肢が生まれることになります。メーカーとしては独自仕様のものを売りたいのかも知れませんが、ここは堅牢さと実績を重視して頂きたいところです。

では携帯ゲーム機はどうなるでしょうか。気軽に持ち運べることがウリですから、パソコンのようにワイヤーで縛り付ける訳にはいきません。携帯ゲーム機を持ち出すたびに鍵を外すのも面倒です。

ここは携帯ゲーム機自体に何らかの認証機能が欲しいところです。
顔認証や指紋認証、トークンと組み合わせたワンタイムパスワードなどが考えられますが、ワンタイムパスワードであればトークンの管理が問題になりますから、顔認証や指紋認証などが負担の少ない方式でしょう。

堅牢さを増せば手間が増え、手間が増えるとセキュリティそのものを使わない人が増えます。誰しも自分の家に泥棒が入るとは思っていませんから、使われないようなセキュリティに意味は薄いことになります。簡便さと強度を兼ね備えたセキュリティでなければならないでしょう。

もちろん完璧なセキュリティはあり得ませんが、泥棒に「面倒臭そうだ」と思わせることは可能です。身近な例としては、自転車の「ツーロック」が挙げられます。自転車に鍵を二個かけることにより泥棒のターゲットになりにくくするというもので、「ツーロック」の自転車はそうでないものよりも盗難被害が少なくなるそうです。

自分の物が盗まれるという体験は大人にとっても大きな心理的ショックです。
携帯ゲーム機のユーザーには多感なティーン層も多いのですから、そうした意味でも盗難防止の措置は必要なのではないでしょうか。

盗難防止仕様を盛り込むにはお金も手間もかかりますが、果たしてどこのゲーム機が最初に盗難防止を盛り込むのかは興味深いテーマといえるのではないでしょうか。
《水口真》
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