米国任天堂(任天堂オブアメリカ:NOA)は11月22日~11月28日の一週間で55万台以上のWiiと100万台以上のニンテンドーDSを販売したとのこと。
日本ではGoogleの急上昇キーワードの一位を「ドラゴンクエスト9」が獲得、英国ではWiiが600万台突破などゲームへの注目は高まるばかり。
注目度の高さ故か誤解を受ける例も出ています。
英国教会のJohn Goddard主教とBrian Smith大助祭は『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』のプロモーションがオカルトへの興味をそそり、暴力を美化するものであるとしましたが、カプコンは「これはデマであり、典型的な宗教関連のヒステリーです。『バイオハザード』のようなゲームは、主人公たちが悪に与せず戦う姿を示しています。残念なことですが、聖職者の方々はゲームをよく理解しておられないようです」と真っ向から対抗しています。
ブラックフライデーやクリスマス商戦に対抗してのことなのか、年末になるとゲーム関連が取り上げられることが多くなる傾向にあるようです。昨年もこの時期にキリスト教系の投資会社Timothy Planが「最も不快なビデオゲーム」をランクアップ。ミリタリー系TPS(三人称視点シューティング)『アーミー オブ ツー』に「ホモ・エロチックな雰囲気がある」、アメフトゲーム『Blitz, The League II』には「ミニスカートの女性が登場するし、怪我をした時に体の内部構造が見える演出が残酷」といった評価を下していました。
今回のカプコンの対応は、誤解に対しきちんと「NO」を表明しています。『バイオハザード』シリーズのゾンビたちは「T-ウィルス」「プラーガ」といったウィルス及び寄生虫に感染した犠牲者達であり、「オカルトへの興味をそそる」ものではありません。また、ゲーム内容も悪を賛美するものではありません。誤解を受けたのであれば「そうではない」と発信することも大切なのではないでしょうか。
「頭を下げて嵐をやり過ごす」式の対応は無難で波風が立ちません。しかし、ゲームがこれだけの注目を集める今だからこそ、完全な誤解には声を上げていく必要があるのではないでしょうか。もちろん、正しい指摘に対しても対応する必要があるでしょう。商品に客観的で明らかな瑕疵があった。使用し続けることで重大な事故が起こる可能性がある。ゲーム界の外側とコミュニケーションを取ることでゲームの更なる地位向上が望めるのではないでしょうか。
ゲームを遊ぶ年齢層が広がったことで状況はかなり良くなっていますが、それでも全く知識を持たない人には不思議な世界に見えることも確かでしょう。だからこそ、様々な誤解を解いていく長い道のりを歩んでいく必要があるのです。
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