EA SPORTSの最高責任者であるPeter Moore氏は自身のBlogにおいて、「FIFA in Japan」と題する記事を公開、『FIFA10 ワールドクラスサッカー』が日本で好評だった事への喜びを語っています。
Moore氏は「日本はゲーム産業のゆりかごであり、日本のデベロッパーとパブリッシャーの浮き沈みにかかわらず、最も創造的なコンテンツのいくつかが東京と京都から発売されている」と評価。
しかし、海外ゲームが受け入れられにくいということも身にしみて感じていたようで「日本でビジネスをするアメリカ企業の一人としてフラストレーションを覚えていたのは、国内で作られたコンテンツを保護し、海外からきたゲームを見下すことです。エンターテイメントにおいて他と異なったテイストを持っているユニークな文化であることは尊重しますが、西洋の映画が音楽は若い消費者に人気であるにもかかわらず、海外で開発されたゲーム(“洋ゲー”と彼らは呼びます)が日本のゲーマーに受け入れられるのは極めて難しいです」と日本市場での“洋ゲー”の難しさについても語っています。
今回「FIFA in Japan」という記事を書かせるに至ったのは、この辺りの“洋ゲー”の難しさにあるようです。「これまでに我々は、日本文化においてはジャンルの好み、プレイのメカニズム、キャラクターのアートなどが問題になるとしてきましたが、スポーツをシミュレーションするゲームではこれらの問題は関係なく、プレイが全てです。毎年FIFAシリーズが日本で苦戦しているのを見て私は失望してきましたが、今年の作品はこれまでに最も良いゲームと評価されMetacriticで平均91点を獲得。ファミ通でプラチナ殿堂入りした時の喜びを想像してみて下さい」とその喜びを記しています。
氏は「我々が日本でまだやらなければならないことは、どうやってゲーマーの注意をスポーツものに向けるか、それを理解することです」「我々は日本の消費者を理解するための努力を続けていきます」と日本に向けての取り組みを継続していくとしています。
『FIFA10 ワールドクラスサッカー』は欧米において発売初週で170万本を売っており、これはスポーツゲームとしては最も早い記録到達とのこと。言葉の壁を越えるのがスポーツですから、良質なスポーツゲームには日本市場攻略の鍵があるのかも知れません。
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