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【ゲームニュース一週間】-海外の新タイトルラッシュと独創性に関する提言

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今週は二人のゲーム業界人が独創性に関する提案を行いました。

『マックスペイン』(Max Payne)で知られるRemedyのMatias Myllyrinne氏は、「人まねを止めるのは重要だ」と発言。ゲームタイトルの付け方からして独創性が欠如しているばかりか、既存タイトルの焼き直し的なマルチプレイヤー要素を導入するも誰もプレイしてはいない、と指摘します。

また、Activision BlizzardのCEOであるBobby Kotick氏は「ごく一部の声の大きなゲーマーは‘毎年全てを新しくしなければならない’というが、新機軸が含まれているなら、人々は既存ブランドに満足している」「信頼あるブランドと、革新的でインスパイアを含んだ新機軸の間でバランスをとることが秘訣だ」とコメントしています。

海外ゲーム界では新規タイトルの立ち上げが重要であるとされており、Myllyrinne氏の『Alan Wake』の他、『MADWORLD』『The Conduit』『ダンテズ・インフェルノ』『DEAD SPACE』といったラッシュとなっています。その一方で続編ものの力も強く、Activision Blizzardは『Call Of Duty』や『Guitar Hero』といった確立されたブランドで大きな利益を上げています。

独創性溢れる新機軸をいかに伝えるかは各社ともに頭を悩ませているところではないでしょうか。全くの新規タイトルでは折角の新機軸も人の目に触れない可能性がありますし、新機軸の中には既存タイトルには組み込みづらいものもあるでしょう。例えば『MADWORLD』の新機軸である「白黒の画面によるカートゥーン的バイオレンス描写」は既存タイトルに組み込むにはいかにも難しく、新規タイトルだったからこそ注目を集めたのではないでしょうか。

「人まねを止める」ことは理想ではありますが、単体で強い訴求力を持つアイデアは可能性を広げる意味でも改良が行われるべきでしょう。改良と人まねは全く異なるものであり、Myllyrinne氏が「『Counter-Strike』の焼き直し的な、作り手がボロ儲けできるオンライン機能」として指摘するのは、思考停止した上で作品にマッチするかどうかを考慮せずに付け加えられた要素であり、流行の要素を敢えて切るという選択も重要になるでしょう。

良い売上を記録したものの満足度自体は低く、シリーズの次回作から本数ダウンという可能性もあります。不満があっても多くの人は声を上げる前に黙って去りますから、満足度を探り出すのは本当に難しい部分があります。

新機軸を既存タイトルに組み込むのか、新規タイトルで立ち上げるのか。HDゲーム機で出すのか、Wiiにするのか、携帯機で出すのか、「ゲーム」というパズルはますます複雑になるばかりです。

しかし、新規タイトルのラッシュがあり、小規模で実験的なダウンロードゲームが注目されている現在の状況は、様々な新機軸の試験を行えるという意味で大きな可能性を秘めています。

ここで受け手に必要なのは新機軸を評価し、人まねと改良の区別をつけることではないでしょうか。作り手と受け手の両輪が揃って回らないことには、既存タイトルによる安全牌を追求し続ける状態になりかねません。

ゲームは送り手と受け手のある娯楽です。どんな新機軸も、評価されることで初めて真に輝きを放つのではないでしょうか。
《水口真》

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