同社では、オンラインゲーム開発用通信ライブラリ「nine」を昨年から無料配布しています。今回、技術開発事業の一環として、「nineプロジェクト」の名称のもと、オンラインゲーム開発をサポートするあらたなモジュールとして、マッチングサーバライブラリの無料配布を開始したとのことです。
対戦型コンテンツをはじめとしたマルチプレイヤーコンテンツには、ユーザー同士のマッチメイキングを実現するシステムが必要となります。マッチングサーバライブラリは、通信ライブラリ「nine」にパッケージングされているため、利用者は両モジュールをいっしょに使うことで、高速な対戦型コンテンツをより容易に開発できるようになっています。
マッチングサーバは、ゲームサーバと独立したシステムとして提供されるため、特定のゲーム性に依存しない、より多くのゲームに使用できる汎用的なライブラリとして利用できるとのこと。また、ゲームサーバとの独立性を高めたことにより、複数のゲームサーバに1つのマッチングサービスを提供することも可能です。
通常、ゲーム途中でマッチメイキングを行う場合はゲームサーバ内にマッチング用ロジックを用意する必要がありますが、マッチングサーバライブラリは、ゲーム途中でのマッチメイキングを実現するシステムとしてデザインされているため、開発工数を大きく削減できる見込みです。
今後「nine」では、分散システムなどの技術も投下される予定。また初夏には、ライトコンテンツ開発をターゲットとして「nine」のFlash対応を実現し、「nine for Flash」としてリリースするとのことです。
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