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【開発者インタビュー】ゲームの魅力を徹底解剖!『A列車で行こうDS』ディレクターに聞きました

任天堂 DS

【開発者インタビュー】ゲームの魅力を徹底解剖!『A列車で行こうDS』ディレクターに聞きました
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ついに『A列車で行こうDS』が発売された。初めての携帯ゲーム機版であり、14年ぶりにバスとトラックの要素が復活。さらに新要素がいくつも追加されるなど、A列車ファンの期待も高まっている。そこで、『A列車で行こうDS』ディレクターである飯塚正樹氏に、新作の魅力を伺った。飯塚氏はA列車シリーズの出世作『A列車で行こう3』のPCエンジン版でプログラミングを担当され、その後、プレイステーション版の『A4エボリューション』のディレクションを担当した。他の主な代表作には「カルネージハート」シリーズがある。

路線を引き鉄道会社を経営していく


■非ナンバリング。既発シリーズを総括し「新たなる進化」を

―――『A4レボリューション』はA列車ファンに根強い人気があります。今回は飯塚さんが久々にA列車シリーズを作るということで、期待が高まっているようです。

飯塚: 『A4レボリューション』はプレイステーションと同時発売のタイトルでした。A列車シリーズの担当は14年ぶりです。だから『A列車で行こうDS』は、ちょっと『A4』の雰囲気を感じてもらえるかもしれません。

―――ネットコミュニティの評判を俯瞰すると、『A列車で行こうDS』の情報が出てくるたびに、『A4』の正常な進化ってこれだよね、と期待する人が増えています。それは、道路とバスの要素が復活していることが大きいと思います。

久しぶりのA列車シリーズ担当だし、今までにA6系統など方向性の若干違うタイトルもありました。そこで、最近のA列車の評判を調査したところ、A4の人気がいまだに高い。そこで「DSでA4系A列車の進化版を作るとしたら」という視点が企画の原点になりました。

―――なるほど。

A列車ファンには3タイプいらっしゃいます。「鉄道が好きな人」「都市開発が好きな人」「経営シミュレーションが好きな人」です。DSというハードの特性を考えると、リアルな鉄道の再現は無理だろう、と。

―――今回はA列車シリーズとしては珍しく実在の車両が登場しません。これは大英断だったと思います。その代わりオリジナル車両を開発するという新要素があります。これは最初から決まっていたことなんですね。

はい。リアルグラフィック志向のA列車シリーズは他にあるので、違う方向で勝負しよう、と。ファンの意見に「経営要素をしっかり」という声もありましたから、主に「都市開発」と「経営」という部分に新しい要素を加えていきました。テツ向けというより、箱庭ファン向けを意識しています。

―――いわゆるA6、A7……というナンバリングシリーズとしての新作ではなく、A列車の楽しみを継承した新作という感じですね。

実は『A4レボリューション』もPC版A4の移植ではなく、プログラムをイチから書き起こしているんですよ。リメイクなんですね。『A列車で行こうDS』もゼロからのスタートでした。ナンバリングは社長の永浜が頑張っていますから、そことは違った切り口で「A列車とはなにか」を考えました。

―――失礼かもしれないですが、「傍系」ということで、かえって気楽に新要素を加えたり、作っていて楽しかったり?

はい。ナンバリングの進化の予測からは外れて、傍系の総括タイトル(笑)といいますか。自分のゲーム観を活かせたと思います。

―――傍系総括という部分で、最後にリサちゃん(「リサと一緒に大陸横断 〜A列車で行こう〜」)が出てくるとか……。

それはないですよ(笑)。

―――『A列車で行こうDS』は携帯機初だとしていますが、PSP版の『リサ……』がありますよね。

あれはアイデアファクトリーさんの制作で、弊社としては『A列車で行こうZ』をライセンスしただけなんですよ。企画制作はすべてアイデアファクトリーさんですから。

―――なるほど。『リサ……』は傍系というより「関連商品」なんですね。

■都市開発のパーツが増えた!

―――さて、今回は都市開発と経営要素に重点を置いたとのことですが、具体的に新要素について教えてください。

都市開発については「街のパーツを増やして欲しい」という声に応えました。ただ、DS版ですから表現力の部分でPCよりも難しい。それでもA7の要素はすべて入れた上で、新たなパーツを入れています。代表的なものは「採掘場」です。

―――なにかを掘り出してくれる建物?

従来のA列車では、工場だけで資材を供給していました。それに追加して、採掘を資材供給の新要素としました。今回はマップに資源を埋め込んでいます。そこに「採掘場」を設置すると資材を掘り出せます。鉄道輸送の面白さを追加するという意味でもあるんですが、「山」を活用したかった。いままでのA列車では山岳地帯ってただの障害物だったでしょう? 

―――線路も敷けない、建物も建てられない。

資源の眠る山の麓に採掘場を設置すると、「山間部と都市部の輸送」という場面が出てきます。

―――従来は工場とマップの外から資材を入手できた。そこに採掘場も加わると。

工場は無限に資材を供給できる。採掘場は資源がないと建てられないし、資源が尽きると生産できません。その代わり、採掘場は工場よりコストが安い。

―――でも、山から遠くの都市まで運ばなくちゃいけません。資材戦略に幅が出ますね。

他には「駅前駐輪場」がほしいとか。高架線路の下は駐輪場でしょうって……そうだなあ、と思って(笑)。

―――街作り派のリアリティってそういう所なんですね。

あと、なんでA列車の施設には「消防署」も「警察署」もないんだと。それは味気ないという声もあった。そこで公園以外の公共施設も追加しています。ほかに「郵便局」とか。

―――「消防署」「警察署」を置くと街の治安が上がる?

治安というパラメータはありませんが、公園のような公共施設として使えます。あと、駅の外観を変えたいという声は多かったですね。

―――それは鉄道ファンからも要望が多かったと思います。

そうですね。性能的には厳しかったですが、ホームの形で屋根付き、屋根無しが選べるようにしました。それから跨線橋付きも選べます。駅舎も選べます。

―――田舎の駅は屋根がないとか、いろいろ演出できるんですね。

あと、すごく地味なんですが、自分でこだわった部分が「木」でした。A列車シリーズの木って種類が少なくて、針葉樹と広葉樹の量が変わるだけですよね。田舎育ちの自分としては寂しい(笑)。そこで、「桜」を追加しました。春になるとピンクになる木です。

―――ぐんと日本の風景らしくなりますね。他社のタイトルですが『エイジオブエンパイア3』の日本ユニットを選ぶと桜桃園という資源系の建物が使えます。ピンク色の木が茂っていますが、それだけで本当に日本らしいな、と思えるんですよ。かなり嬉しい。

今までは森って邪魔だから整地しちゃおうって思いがちですよね。そこに桜があると、「残しておきたいな」って思うでしょ(笑)。切りたくないなって。

―――実際の都市開発でも聞くような話ですね。桜を残した街作りを考えよう、とか。桜や木はプレイヤーが植えられますか。

いえ、これらは自生するだけです。マップエディタでは自由に使えますが、ゲームではパーツとしては使えません。ただし、自然に木は増えますから、桜も生えます。確率は少ないですが。

―――桜を出す法則を探すプレイヤーが増えそう。

A列車は日本の風景を再現できる。そこが『シムシティ』にない魅力だとおっしゃってくださるんですね。

―――既存の建物の種類は増えませんか。例えばマンションは今まで3種類でした。もうちょっと増えればいいなと思っていたんですが。

マンションはひとつ増えました。最近よく見られる高層マンションを追加しています。

―――かなり街の表情が豊かになりますね。

グラフィック能力に限界はありますけど、4方向から見えますからね。VRAMの容量いっぱいまでパーツを増やしましたよ(笑)。

―――拝見すると、グラフィックが厳しいというお話しの割には、かなりA7のパーツの雰囲気を残しています。

スタジアムなど、ブロック数を減らして小さくしたものもありますけどね。

―――遊園地もある。A7だと花火が上がったんですよね。

花火は出ますよ。

―――…!

飛行船もサンタさんもUFOも。

―――……!! すごいですね!

地下視点にすると、鉱脈が見えてくる駅前には桜が似合う


■道路、バス、トラックが復活


《杉山淳一》

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