タイトーはタイトーステーション渋谷店でゲーム料金を20%値上げ。これまで100円で遊べたゲームも120円となります。『スペースインベーダー』ブームでゲームセンターが林立し1プレイ100円の慣習が根付いた訳ですが、『スペースインベーダー』の生みの親であるタイトーがこれを破るのも時代の流れと言えるでしょう。タイトーは国分寺店と海老名店などでも値上げを行う予定としています。
セガは将来性・収益性の低いアミューズメントセンター約110店舗を閉店すると発表。これはセガの全アミューズメントセンターの30%に当たる数値となります。
アトラスは3月31日をもって業務用ゲーム機関連事業から撤退。「プリクラ」こと「プリント倶楽部」が大ブームとなりアミューズメントセンターに新たな風を吹き込んだアトラスですが、市場の低迷により収益が低下。不採算店舗を売却し、家庭用ゲーム機に集中するとのことです。
今やインターネット対戦で家にいながらにして地球の裏側の人とも戦える。ゲーム機の性能も飛躍的に進歩している。では、アミューズメントセンターは歴史的な役割を終えたのでしょうか?決してそんなことはないでしょう。アミューズメントセンターにはアミューズメントセンターにしかできないことがあるはずです。
人がアミューズメントセンターに通うのは何故でしょうか。それはひとえに「アミューズメントセンターでしかできない経験」がしたいからではないでしょうか。
自宅では味わえない位の美しい画面や迫力ある音響。ぬいぐるみやカード、筐体のシートといった手触り。そして何より、楽しそうな人々が集うこと。
アミューズメントセンターに詳しい方ならお気づきのことと思いますが、これらの条件を満たすべく作られたのが、現在のブームとなっている大型筐体やカードゲームです。派手な筐体の豪華なシートに座り、盤面でカードを動かせばその動きが大画面に反映される。自宅ではとても出せないような大音響でギターコントローラーを弾きまくり、ステップを踏みまくる。不要カードを交換するための掲示板などで間接的にコミュニケーションを取れる。現状のアミューズメントセンターに人を呼ぶための解答といえるでしょう。ただ、それで不足なのですからアミューズメントセンターが閉鎖されたりパチスロのホールになったりしている訳で、この流れを打破する次なるブームが必要となります。
何かあっても必ず救世主的なタイトルが現れたのが日本のアミューズメントセンター。『パックマン』『ゼビウス』『ドルアーガの塔』などのナムコブーム、『スペースハリアー』『ハングオン』などの体感筐体ブーム、『ストリートファイターII』から始まった格闘ゲームブーム、対戦ブームが沈静化しつつあったころに勃興した『beatmania』『Dance Dance Revolution』などの音楽ゲームブーム、アミューズメントセンターの客層を広げた「プリント倶楽部」「UFOキャッチャー」、『ダービーオーナーズクラブ』『三国志大戦』などのカードゲームブームなど、アミューズメントセンターの歴史はブームの繰り返しといっても過言ではないでしょう。今は正に堪え忍ぶべき時期ですが、苦しいからこそ、縮小以外の何かが必要なのではないでしょうか。
それはゲームセンターがアミューズメントセンターになったような、更なるレジャー施設化かも知れません。筐体の更なる大型化かも知れませんし、低年齢層の獲得かも知れません。もしかすると、次のブームは既に萌芽しているのかも知れません。ブームを作り出すのは送り手の工夫と店舗の努力です。ブームが振ってくるのを待つばかりではなく育てることも必要です。次なるブームの芽がきちんと育ち、独特のゲーム体験ができる場としてのアミューズメントセンターが次世代に受け継がれることを祈るばかりです。
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