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【オンラインゲーム一週間】テクモとコーエー、二つの力から生まれるもの

雨また雨の今週は、テクモとスクウェア・エニックス、そしてコーエーの経営統合がゲーム界で話題となりました。

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雨また雨の今週は、テクモとスクウェア・エニックス、そしてコーエーの経営統合がゲーム界で話題となりました。

事の起こりは8月29日(金)にスクウェア・エニックスがテクモに対し友好的TOB(公開買い付け)を提案したこと。しかしテクモはこれを拒否。コーエーとの経営統合を行うと発表しました。

スクウェア・エニックスは9月4日(木)「自分たちの友好的TOBよりもコーエーとの経営統合がテクモ株主にとって有利であることを提示して欲しい」とコメント。9月5日(金)には友好的TOBを撤回しながらも「テクモ経営陣と引き続き話し合いを続けたい」とテクモへのアプローチを継続する考えを明らかにしました。

テクモといえば『DEAD OR ALIVE』『NINJA GAIDEN』などのゲームで欧米に対して強いブランド力を持つゲームメーカーで、特にXbox360での活躍が顕著。『DEAD OR ALIVE』ではオンライン対戦を提供、『DEAD OR ALIVE Xtreme Beach Volleyball』でダウンロードコンテンツの販売を行うなどオンライン関連のノウハウも蓄積しています。PS3とXbox360の対決にもほぼ決着がつきつつあると言われる昨今、欧米市場を視野に入れる必要がある日本ゲーム界としてはXbox360での開発力は極めて貴重。テクモへラブコールが集まったのはゲーム業界の情勢の変化を示すものといえるでしょう。

傘下に入るという形ではなく経営統合が行われるテクモとコーエーですが、この2社が統合することでどのような変化が起こるのでしょうか。

コーエーの強みは『信長の野望』など歴史物のノウハウ。テクモのウリは前述したとおりXbox360での開発力であり、特にアクションゲームに定評があります。これらが融合することにより、日本人にフィットした操作感を持った、日本人好みの歴史ゲームがアクションゲームという形をとって生まれるのではないでしょうか。アクションゲームの爽快さ、歴史物の重厚さは共に国境を越えうる要素。オリジナルの世界も魅力的ですが、実際にあったことという歴史物の説得力は強力です。軽快な操作性が重厚なバックボーンに裏付けられたアクションにより日本文化の再発信が行えるのではないでしょうか。二つの血が混じり合うことで生まれる新たな力に、大いに期待したいところです。
《水口真》

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