5ゲーム3ポイント先取で勝利というルールで始まった決勝戦は、第一ゲームからbluespear選手がリード。あらゆる武器で正確にfumio選手にダメージを与え続けます。一方のfumio選手は当てられない。いや、当てられないと言うよりも、bluespear選手に追いつけないという状況です。相手に近づき、強力なロケットランチャーを浴びせようとするfumio選手。しかし、やっと近づいても撃退されてしまいます。10対5でbluespear選手の勝利。
 |
第2ゲームも同様の展開。序盤は点差が近づく場面もありましたが、徐々に離されていきました。「fumioの調子が悪い。ロケットランチャーが当たっていませんよ」と私の隣で観戦していたあるゲーマーがつぶやきました。ふだんのfumio選手の調子ではなさそうです。それでも点差を少しずつ縮めましたが8対6でbluespear選手が逃げ切りました。
bluespear選手が王手をかけた3ゲーム目はその差が歴然と出てしまいました。結果は20対0。タイムアウトを待たずに終了です。bluespear選手の鮮やかな完全勝利です。fumio選手も何度かbluespear選手を倒していましたが、自殺点で帳消しになってしまいました。正直なところ、僅差の接戦を期待していた観客たちもこれには唖然とした表情に。一瞬の沈黙のあと、完全勝利のbluespear選手へ大きな拍手が送られました。
表彰式後のインタビューでfumio選手は「なぜか解らないけどダメだった」と不思議そうな表情。実はfumio選手、今日は午前中から上機嫌で高コンディションをアピール。勤務先のPCパーツショップからハロウィンのカボチャのお面を借り、そのお面を被ったままステージに立つなどのパフォーマンスを見せてくれました。しかし、実は準決勝の前にセッティングに時間をかける場面も見られ、この頃からなにか違和感を感じていた様子でもありました。
勝者のbluespear選手は雪辱を果たしてスッキリした表情です。「ロケットランチャーが良く当たりました。あまりにも当たりすぎて、それがfumio選手のコンディションを崩したのでしょう」とコメント。派手な武器で連続ダメージを与えることで、キャラクターの体力だけではなく、プレイヤーの心まで揺さぶったようです。bluespear選手の喜びには理由があります。実は前回の決勝戦、PCトラブルで中断する前はいつもbluespear選手がリードしていました。それが再試合で負けてしまうという悔しさ。その悔しさがパワーとなって今回の勝利に結びついたのでしょう。おめでとうございました。
さて、ステージ1ではfumio選手が優勝、bluespear選手が準優勝、この順位がステージ2で逆転したことにより、年間ポイントランキングは16ポイントずつの同点となりました。次回のステージ3は年間の勝利者を決する大会となります。楽しみになってきました。Eスポーツスタジアムの2007年最終戦は12月15日、16日に秋葉原UDXビルで開催される予定です。
 |
