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DSで作る新しいADVの形、『ルクス・ペイン』飛塚プロデューサーインタビュー

マーベラスエンターテイメントはニンテンドーDSで『ルクス・ペイン』(LUX-PAIN)を今冬に発売します。先日の東京ゲームショウではプレイアブルで出展されましたが、インサイドではプロデューサーを務める飛塚剛さんと、広報の山岸さんにお話を聞いてきました。是非お楽しみ下さい。

任天堂 DS
マーベラスエンターテイメントはニンテンドーDSで『ルクス・ペイン』(LUX-PAIN)を今冬に発売します。先日の東京ゲームショウではプレイアブルで出展されましたが、インサイドではプロデューサーを務める飛塚剛さんと、広報の山岸さんにお話を聞いてきました。是非お楽しみ下さい。

マーベラスエンターテイメントはニンテンドーDSで『ルクス・ペイン』(LUX-PAIN)を今冬に発売します。先日の東京ゲームショウではプレイアブルで出展されましたが、インサイドではプロデューサーを務める飛塚剛さんと、広報の山岸さんにお話を聞いてきました。是非お楽しみ下さい。

―――本日は宜しくお願いします。まずは飛塚さん、今作での役割についてお聞かせください

飛塚: 宜しくお願いします。本作ではプロデュースとディレクションが中心です。様々な打ち合わせを開発元のキラウェアさんと、例えばどんなキャラクターにするかといったことなど、一から皆でお打ち合わせをさせていただきました。特にキャラクターデザイナーさんでは、イラストレーターさんのサイトを200ぐらい回って、岸和田ロビンさんという方を見つけてきました。ほとんど社内もキラウェアさんも満場一致で、声をかけたらご本人も「是非」と、こころよい返事を頂き、初恋も実るんだなあ、と思いました(笑)。

飛塚: イラストのお話から出た音楽のほうもお話ししますと、伊藤賢治さん(「聖剣伝説」「ロマンシングサ・ガ」等)、鈴木康行さん(巨人のドシン)に制作いただいています。またゲームOP曲はあの高橋洋子さんに歌っていただけることになりました。

―――キラウェアさんは今回が初作品ですよね。どんな接点があったのでしょうか?

飛塚: ええ、キラウェアさんは今回が初めてのオリジナル作品ということになります。上田清隆さんという企画やシナリオの中心の方がいらっしゃって、これまでアトラスさんの大きなタイトルを手がけられてきました。また、山尾社長も元々アトラスにいらっしゃって、「東京魔人學園外法帖血風録」と「九龍妖魔學園紀」でコラボイベントなどをやらせて頂いた時からのお付き合いなんです。山尾さんが独立されて、絶対一緒に一本やりましょう、という話をしていたんです。

―――早速ですが、ゲームのストーリーはどのようなものになりますか?

飛塚: 舞台は少し近未来で、2015年くらいの設定です。まず、サイレントという、人の精神や魂に感染し、増殖していく、いわばウィルスのような精神寄生体がいます。これに感染しますと、人間はどんな残虐なこともやってしまうというか、やらされてしまう?ことから、「人間の悪意の源泉」と定義されています。サイレントの存在は極秘であり、一般の人が知ることはありません。地方都市の如月市に怪事件が多発しているということを聞いた「FORT」という組織が、そこにサイレントが存在しているのではないかということで、潜入捜査官を派遣します。それがリュウ・イーと主人公(西条アツキ)です。基本的に主人公が捜査してリュウ・イーが排除するという役割分担です。主人公は本当は優しい人間なので、なるべくサイレントだけの除去をしてリュウ・イーの出番がないように頑張ります。じつはリュウ・イーはサイレントごと人の心を壊してしまったりするので…。主人公は人々の様々な心に触れたりして、潜入捜査を続けます。やがて、この都市の感染源である、オリジナルのサイレントを捜査し、排除しよう・・・というストーリーです。

―――なるほど

飛塚: 主人公・西条アツキの心の動きに注目して欲しいですね。彼はこの街に転校という形で潜入してきて、何十人もの住人に会うことになります。今、頑張ってキャラクターを描き下ろしている所ですが。主人公は潜入して、人の心を捜査してということを繰り返して、いろんな事件に遭遇したり、どんどん人の秘密や謎を探っていきます。その一方で、アドベンチャーの会話の中で人と親しくなっていきます。主人公は色々な過去があって、家族も殺されていたりして、クールに振舞っていますが、段々とそれもうち解けていく。でもやっていることは人の心を削って、その裏を探っていくということ。そこでの悩みというか、2面性、潜入捜査ゆえの苦しみなんかも、プレイヤーさんも共有できるようになればいいなあと思っています。

―――そういえば会場では冊子も配ってますよね

飛塚: はい。西条アツキという主人公がこの街に来る前の、街がどんどんおかしくなっているんじゃないかというのをキャラクターたちの視点から覗いてみたストーリーになっています。最後は「FORT」という組織側から見た主人公が来る寸前の如月市を描いています。

広報: ぜひこちらと合わせて読んで頂いて、キャラクターの基本的な正確→性格や、キャラクター背景などを感じ取ってもらって、より楽しんでもらえればいいかなと思います。

―――それではゲームシステムの概要を聞かせてください

飛塚: まずニンテンドーDSの機能を生かした企画が当初からキラウェアさんで考えられていました。ゲームの骨子の部分は当初からあって、一つの地方都市が苦境に強いられていて、サイレントという存在があって、2画面を生かして、上で精神的な世界を、下で現実世界を描くという部分ですね。

飛塚: ルクス・ペインでは通常の会話場面があって、そこで相手に動揺を与える言葉を発したりたり、証拠を突きつけたりすることで、画面の中にΣのマークが出てきます、それをタッチして、表示されるヒントを頼りに(されない場合もある)空間を削っていきます。そうするとサイレントに冒された精神に残る、線上の結晶体のようなもの(ワームと呼ばれる)を削りとることによって、その人の奥にある心象風景が言葉や映像によって現れます。その現れたものを、人物に入れ込むインプリント)ことで、心を読むことができます。それは人だけではなく空間記憶のようなものも探れて、例えば殺人事件の現場に行って、血の痕跡があれば、血を実際に調査しなくても、空間を削りとっていって、残された恨みの想念を辿って、誰が犯人かということを探るというような。そういうものを手がかりに、精神的な寄生体サイレント、そしてそのオリジナルサイレントを探し当てて駆除するというゲームです。

広報: 上画面が心象風景、下画面を現実世界という風に、上手く2画面のよさを生かしたゲームです。上画面で手がかりが出たときには、下画面で削って、相手の持っている心のキーワードを探し当てていきます。そうすることによって突き止めた情報を相手に突きつけることで、相手の内面・心象世界に踏み込んでいって、それが視覚的にも文字のエフェクトで展開されていくのが面白いところだと思います。

―――心を削って、それを突き付けるというところがワンセット?

飛塚: そうですね。削って、それをインプリントするというところまではワンセットです。そこからインプリントでない手法だとか、色んな事も公表してはないですが、あります。

広報: 相手から削りによって浮かび上がってきた一つのキーワードを、さらに突きつけることで、キャラクターの心の奥を垣間見ることができる、それが普通のアドベンチャーじゃないところです。自分が操作することによって、何かアクションが返ってくる楽しさがあると思います。そこをシステムとしても注目してもらいたいですね。

―――キャライラストはネットで探されたというお話でしたが

飛塚: はい(笑)。本当に新人さんですが、とても素晴らしいデザインをしていただいています。

―――イラストはどういうイメージだったんでしょうか?

飛塚: まずは基本的な色使いみたいなところから入った部分があって、夕焼けであったり、黒であったり、オレンジであったり、黄色であったりという部分から入って、元々の岸和田ロビンさんの作風があるので、その上でこういう性格上の主人公で、といったことをテキストで指示させていただきました。もうちょっとこっちの方がいいんじゃないということはありましたが、基本的には創作性はお任せしてという形でやりました。

―――伊藤賢治さんの音楽はどんな感じだったんでしょうか

飛塚: そーですねえ…。やはり、さすがというか、コメントのしようがないくらい素晴らしいものを次々に上げていただくので、僕らも来たものに「ありがとうございます」と言うしかないくらいの(笑)。やはりゲーム音楽といえば、という方ですので。

広報: しっとりした中でも芯があって、力があるというか、存在感のある曲ができたと思います。作品自体も躍動感が、というよりは静かな作品ではあるのですが、内に秘めたものがありますので、伊藤さんの音楽はそれを表現できていると思います。

飛塚: 高橋洋子さんに歌っていただいた曲も、当初はもう少しテンポの速い曲を予定していたのですが、伊藤さんの方で作品を咀嚼していただいて、ミドルテンポのちょっとゆったりした曲に変えていただいたんです。最初は「ちょっと違うね」という話もあったんですが、歌詞を載せてちゃんと確認したら「これは最高にあってるな、さすが!」と。OP曲の歌唱が高橋洋子さんと決まったのはその後で、もう感激というか言葉がありませんでしたね。

―――最後に期待している読者に一言お願いします

飛塚: 重複するかもしれませんが、ニンテンドーDSというハードで、タッチペンと2画面ということを最大限に生かしたシステムに、伝奇ジュブナイルというちょっと変わったストーリーを載せてみました。スタッフも私が考える限りの豪華なスタッフにご協力頂き、必ずや皆さんの期待に沿える作品になると思います。どうぞ宜しくお願いします!

―――本日はどうもありがとうございました
《土本学》

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