YNK JAPANは、MMORPG「R.O.H.A.N」において、2007年7月25日(水)にアップデートを実装すると発表しました。このアップデートでは、5つのサーバーが2つに統合され、新種族「ダークエルフ」が追加されます。「R.O.H.A.N」ではこのところ、日本プレイヤーの好みに合わせた「日本化」が謳われています。サーバー統合でプレイヤー同士の出会いの機会も拡大、これからどのような「日本化」が用意されるのかが注目されます。
コーエーはMMORPG「大航海時代Online」において、拡張パック第2弾「Cruz del Sur(クルス・デル・スール)」の最新情報を公開しました。夏休みに合わせたアップデートも多い中、「Cruz del Sur」の実装日は8月22日(水)。この辺りはゲームをプレイしている年齢層との関連が見えて面白いところ。大きなアップデートも、いつ実装されるのか分からなかったり遅れてしまっては意味がないというわけで、期日をハッキリさせることもまた求心力をアップさせる手段といえるでしょう。
ELEVEN-UPは、MMORPG「ベルアイル」において、2007年8月1日(水)にアップデートを実装すると発表しました。巨大な樹木の上で暮らすという独特の設定を持つ「ベルアイル」では、プレイヤーから地上世界の実装が熱望されてきました。地上世界への言及が行われるこのアップデートでは、ついに切り札を切ってきたというわけで、プレイヤーの期待が大きい分、今後の開発も慎重に行う必要があるところでしょう。
今回取り上げた3つのアップデートのうち、2つは体制変更にまつわるものとなっています。「R.O.H.A.N」ではサーバー統合と合わせて「日本化」が大々的にフィーチャーされ、「ベルアイル」では、運営会社がベルクス(旧社名:GAMESPACE24)に変更されます。
日本で思うような収益が上げられなかったことを運営会社自らが認めた「R.O.H.A.N」。2005年にサービスをスタートさせるはずが、10ヵ月の遅れを見せるなど開発が難航した「ベルアイル」。それだけに、アップデートにどのような意味合いを持たせるかは重要なファクターといえるでしょう。
大きな変革を求められながらも、大きく変化しすぎてはならないし、変化が少なすぎてもいけないのがアップデートです。これまでも、キャラクター性能の変更が大きすぎたり、実装された要素が少なかったりした場合、「何を考えてこのようにしたのか分からない」「なんでこんなアップデートを実装したんだ」など、プレイヤーからの感情の雪崩とでもいうべき現象が起こっています。果たして、自分たち(プレイヤー)に何をさせたいアップデートなのか。何をすればいいアップデートなのか。プレイヤーは思った以上に運営の心を気にしています。
不幸な感情の雪崩が起こる原因としては、アップデートの真意が伝わっていないことがあるのではないでしょうか。近年、プレイヤーと運営サイドの断絶が言われるようになってきています。しかしながら、まだ歴史がスタートしたばかりのオンラインゲームですから、両者の溝はまだ、埋めがたい物ではないはず。完全に断絶していない今こそが、歩み寄りのチャンスなのではないでしょうか。
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