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【インプレ】ワンピース アンリミテッドアドベンチャー

ゲームサイトの文章の書き出しとしてはあまりにも唐突ですが、皆さんマンガは好きですか?例えばスポーツマンガだったり、恋愛マンガだったり、ギャグマンガだったり、マンガにも色々あるわけですが、やはり長い間少年男子の心を掴んで放さないモノといえばそう、冒険マンガです。そんな冒険マンガの金字塔といっても過言ではない、現在週刊少年ジャンプで絶賛連載中の『ONE PIECE』を舞台にしたアクションアドベンチャーが、今回紹介する『ワンピース アンリミテッドアドベンチャー』です。今回特別にバンダイナムコゲームスさん、そして開発のガンバリオンさんにお願いしてソフトをお借りできたので、この一週間しっかりプレイさせていただきました。もうタイトル通りといいますか、際限ないぐらい要素満載なゲームですので、要所ごとに区切りつつレビューさせていただこうと思います。

任天堂 Wii
ゲームサイトの文章の書き出しとしてはあまりにも唐突ですが、皆さんマンガは好きですか?例えばスポーツマンガだったり、恋愛マンガだったり、ギャグマンガだったり、マンガにも色々あるわけですが、やはり長い間少年男子の心を掴んで放さないモノといえばそう、冒険マンガです。そんな冒険マンガの金字塔といっても過言ではない、現在週刊少年ジャンプで絶賛連載中の『ONE PIECE』を舞台にしたアクションアドベンチャーが、今回紹介する『ワンピース アンリミテッドアドベンチャー』です。今回特別にバンダイナムコゲームスさん、そして開発のガンバリオンさんにお願いしてソフトをお借りできたので、この一週間しっかりプレイさせていただきました。もうタイトル通りといいますか、際限ないぐらい要素満載なゲームですので、要所ごとに区切りつつレビューさせていただこうと思います。



多彩な技で敵を倒そう! 〜 アクション性について

まず本作で最も大事なアクション性について。アクションアドベンチャーというゲーム性から言ってもそうですし、ルフィたちが懸賞金のかかった大海賊であることからもそうなのですが、フィールド上では当然海軍や、その他の海賊である様々な雑魚敵、そして節目節目に現れるボス敵がルフィ達に襲いかかってきます。ただ殴られていたらあっという間にバトンタッチ(*1)と相成ってしまいますので、様々な技を用いて撃退していくわけですが、この技が本当に原作同様で、制作側の原作に対する愛情をこれでもかと感じられる動きになっています。どのキャラのどの技でも、雑魚敵をビシバシなぎ倒せますよ。そして何より本作はエニエスロビー篇が終わってからの話になりますので、ルフィがギア2、ギア3(*2)を使えるんですよ!ギアのゲーム登場は『ONE PIECE』のゲームとしては初めてとなります。その威力たるや、画面のエフェクトも相まってすさまじいものになっていますので、是非とも実際に動いているシーンを見ていただきたいですね。もちろんギアだけではなく、エニエスロビー篇で登場した各キャラの新技も色々登場しています。本作では新しい技を覚えるために既存の技を何度も使ってレベルをあげる必要があるのですが、これらの超強力な技は覚えるのも一苦労ですので、じっくり色々な技を使って覚えていきましょう。

 

ボス戦の話も少し書いておきます。ボスは『ONE PIECE』ファンにとっては懐かしの海賊たちや海軍が多数チョイスされています。“魚人のアーロン”や“鷹の目のミホーク”、そしてつい最近の連載までルフィと激戦を繰り広げた“CP9 ロブ・ルッチ”も、もちろんゲーム初登場で参加しています。しかし、このボス戦ちょっとクセが強いと言いますか、一部のバランスに難ありと言わざるを得ません。悪役が強いというのはゲームを盛り上げる上でも大事な要素であるとは思うのですが、一部のボスが凶悪すぎる強さなのです。こちらの防御手段がAB同時押しによる「避け」しかないのですが、この避けを上手く駆使しても相手の攻撃が避けモーションの立ち上がりにぶつかる形で飛んできたりするのでなかなか自由に避けることもままなりません。ただ、好き勝手に相手の攻撃をかいくぐれるようなバランスならそれはそれで緊張感のないボス戦になってしまうので、評価が難しい点であるように思います。序盤は特にボス戦での出会い頭の事故死が起こりやすいため、手広くキャラを育て、かつボス戦闘時は回復アイテムを惜しみなく使う事をオススメします。いや、ホント、強いんですって。

(*1)操作しているキャラのHPが0になると強制的にキャラクターチェンジになります。
(*2)ギア2はルフィの身体能力を大幅に上げる技、ギア3は体の一部を巨大化して攻撃する技。どちらもエニエスロビー篇で初登場。ルフィの新必殺技ですね。


え、こんなに広いんですか? 〜 フィールドについて

このゲーム一番の驚きはシームレスで展開される、だだっ広いフィールドかもしれません。敵が出てくるときも、ステージを端から端まで歩き回るときも、ロードで止まるようなことが無いのですから本当に驚きました。アクションアドベンチャーというゲームにおいて、どれだけ広いフィールドを一度に確保できるかというのはゲーム性に直で関わってくることですので、その点は評価できると思います。ただ、それ故にセーブポイントが唯一キャンプにしかない点が残念でした。あまりに広いフィールドであるため、どこでもセーブが出来ないことがストレスに直結する作りになってしまっています。後述していますが、中盤、他所のステージとの繋がりが多くなってきますので、その辺りからこの仕様も特に苦ではなくなってくるのですが、序盤で迷ったときはつらかったです。アドベンチャーというジャンルであるからこそ、いつでも切り上げられるという事を重視してもらいたかったと思います。次回があれば是非とも再考していただきたい項目です。

良い点も悪い点も色々書かせていただきましたが、それでも冒険モノとして、このゲームのフィールドは実に良い出来だと思います。木を殴れば実が落ちてくるし、釣り糸を垂らせば魚が釣れるし、虫取り網を振り回せば虫もカエルも取り放題です。この「フィールドで様々な方法を用いて自らの好奇心を満たす」という作りは『ONE PIECE』という作品の意味と、アドベンチャーのゲーム性をよく理解して作っているなぁと感心しきりですね。虫取りも釣りも、慣れるまでなかなか捕まえられないのですが、「冒険はそんなに甘くないんだぜ」という事を教えてくれるようです。冒険も人生もそんなに甘いもんじゃありません。

集めた素材はキャンプで生かせ! 〜 素材の流用について

『ONE PIECE』という作品、実は器用者の集まりだったりもするわけで、船大工のフランキーはもちろんのこと、フランキーがメンバーに入るまではウソップが船大工をしていたぐらいですし、チョッパーは船医として日々薬を自らの手で作ります。そしてサンジはコックとして、毎日その腕を存分に振るい、彼らの食生活を鮮やかに彩るのです。そんな彼らの手にかかれば、集めた素材はあっという間に武器や道具、薬や料理に早変わりします。これは冒険するゲームなのですから、先に進むために必要な道具がたくさん出てきます。もちろん、絶対に必要ではなくても、あれば便利な道具もたくさんあるわけです。そういったものを、素材を集めて開発しながら、料理で各々の能力を底上げし、薬を作り置きしてボスとの戦闘に備えましょう。

ちなみに素材集め、ちょっと序盤はおつかい感が強いです。というのも、序盤はキャンプのある拠点から各フィールドへ、基本的にひとつの入り口しか無いという状態なため、奥へ進むとそれだけ戻ってくるのに時間がかかるようになってしまいます。中盤以降は各フィールドへの通路が結構出てくるようになるので、拠点へ戻るのがずいぶん楽になります。こうなってくると今度はあれやこれやと開発したくなるのでストーリーがなかなか進まなくなるわけですけど、その辺りのさじ加減はプレイヤー次第ですのでご心配なさらぬように。

ところでもちろん泣けて笑えてワクワクしますよね? 〜ストーリーについて

『ONE PIECE』の魅力と言えば、多彩なアクションシーンの他にも、ストレートながら涙腺を直撃する熱いストーリーにその端があります。ただ泣けるだけじゃなくて、泣けて笑えてワクワクする、冒険モノのマンガになくてはならない要素がギッシリつまっているのが『ONE PIECE』と言ってもいいでしょう。本作も『ONE PIECE』を名乗る以上、そこはしっかりとしたもので、『ONE PIECE』ファンがアナザーストーリーとしてしっかり楽しめるよう、泣けて笑えてワクワクする話になっています。

そんなストーリーを支えているのも、過去にこれほど原作に忠実な3Dモデルがあったかと思うぐらい作り込まれたキャラクター達の表情が大きいと思います。原作で印象的だったシーンが、今回ムービーとして多数登場するのですが、こっちはもう泣いて笑って大変です。各キャラクター達が本当の意味でルフィの仲間になる熱いシーンの数々は、よくぞここまでと唸ってしまうほどいい出来です。Dr.ヒルルクがムービーに出てきたときは本当に涙腺が…。


オリジナルキャラ ポポラ

原作の名シーンを完全再現



ただのおまけモードと思うなかれ 〜 対戦モードについて

なんとこれだけ盛りだくさんなのに対戦モードまで付いているというのだから驚きです。選べるモードは、決められたコスト内でキャラを選んで対戦する「チームバトル」と一定数の雑魚を1人で倒してタイムを競う「サバイバル」の2つです。チームバトルは対戦相手がいなかったため今回のレビューでは書くのを控えさせていただきますが、サバイバルは結構おまけとして楽しめましたね。一度に出てくる雑魚の数が10やそこらじゃないので見た目の派手さもなかなかのものですよ。とにかくワラワラ集まってくるのでどんどん攻撃をたたき込んで全員ぶっ飛ばしてやりましょう!ちなみにどちらのモードでも、麦わら海賊団および、ストーリーで倒したボスキャラと雑魚キャラを使えるようになっているので、「俺はクリークを使って毒ガスを撃ちまくりたいんだ!」というアウトローな方も楽しんでいただけるかと思います。


選択できるキャラはこんなに!

麦わら海賊団同士だってもちろん戦えます



総じて、このゲームについて

このゲーム、もちろん原作付きのご多分に漏れずキャラゲーと称するゲームになっている訳なのですが、キャラゲーお定まりの「原作ファンなら買い」という台詞を良い意味で使わせていただこうと思います。原作が好きなら十分楽しめるゲームになっているはずです。あと、さすがに全く原作を読んだことがない人にはオススメしませんが、『ONE PIECE』を少しでも読んだことあるならこちらもオススメ出来ますね。それで、見知った敵が出てきたら「オオッ」とテンションを上げていただいても良いし、クリアしたあとで単行本を買いに行って、そこからファンになっても良いじゃないでしょうか。少なくとも本作から、キャラゲーならではと言っても良いような、作品に対する強い愛を感じました。当然かもしれませんが、この愛無くして、やはりキャラゲーというものは成り立たないのだなぁと、本作をプレイして思いました次第です。

ちなみに筆者、20時間ぐらいプレイしていますがまだ未クリアです。本当に要素が多くて、その上アイテム集めにはまってしまってクリアが二の次に…(笑)。この執筆が終わってから雪中行軍の続きです。隠しボスもたくさんいるようですし、遊び尽くすにはまだまだ時間がかかりそうですね。

Wii専用ソフト『ワンピース アンリミテッドアドベンチャー』は明日、4月26日発売です。


ルフィvsルッチ、宿命の対決!

雪山ってことは、やっぱりボスはこの人??



ワンピース アンリミテッドアドベンチャー
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)2007 NBGI
《ヤマタケ》
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