人生にゲームをプラスするメディア

岩田聡社長がGDCで基調講演、レボのパートナーにIBMとATI、GCと互換、どうぶつの森DSオンライン(6)

任天堂の岩田聡社長は米国サンフランシスコで開催中のゲームデベロッパーズカンファレンス(GDC)にて現地時間の10日午前10時30分(日本時間11日午前3時30分)から約一時間の基調講演を行い、任天堂の次世代ゲーム機「レボリューション」のコンセプトなどについて述べました。

任天堂 Wii
任天堂の岩田聡社長は米国サンフランシスコで開催中のゲームデベロッパーズカンファレンス(GDC)にて現地時間の10日午前10時30分(日本時間11日午前3時30分)から約一時間の基調講演を行い、任天堂の次世代ゲーム機「レボリューション」のコンセプトなどについて述べました。

岩田氏は講演で、まず自身がどのようなゲーム開発者であったか、という点から話を始め、ヒューレットパッカードの電卓でプログラムを行っいた頃の話や、HAL研究所に出入りすることになった初期の話を終えてから、ゲームの話に移りました。

岩田氏はチームワークとアイデアの重要性を議論しました。誰もが宮本氏になることはできないが、素晴らしいゲームは、楽しいもの、新しい物を慎重に見る目とアイデアの融合によって実現されると述べました。

岩田氏はゲーム業界が変わったポイントとして、全ての物が大きくなり、ゲームはより複雑に、巨大な企業が小さな企業を飲み込むようになったと言いました。しかし、一部では逆に小さくなっている点もあるとして、例えば、余りにも似たようなゲームばかり作るようになった開発者コミュニティを非難し、同じジャンルでも『タイガーウッズPGAツアー』と『マリオゴルフ』のような戦いが健全だとしました。

岩田氏はリアリズムだけがゲームを進歩させる方法ではない、「開発者はゲームを良くするために他になにができるか?」と疑問を発し、その1つの方法として、自分達が「ゲームプレイヤー」と認識している枠を広げることを提案しました。「誰もがゲームをする訳ではありません、そのような人たちのゲームは何故無いのでしうか?」

次いで任天堂の最近の製品について議論し、革新、直観性、魅惑的な体験、インターフェースが任天堂製品にとって重要であると言いました。そして話題は次のハードに移ります。

岩田氏はまず「レボリューション」の主要パートナーとなるIBMとATIを紹介しました。IBMはコードネーム「ブロードウェー(Broadway)」と呼ばれるCPUを開発し、ATIは「ハリウッド(Hollywood)」と呼ばれるグラフィックチップを開発中です。いずれもGCと同じ会社が担当することになります。

ATIのDave Orton社長兼CEOは「私達は任天堂との強力な関係を継続し、レボリューションのグラフィックチップを開発することに非常に興奮します。主要なグラフィックプロバイダーとしてATIは消費者にとって新しく刺激的なグラフィックを実現することを委ねられます。ATIは任天堂のゲームの革新をサポートすることを誇りに思います」と述べました。

また岩田氏は「レボリューション」が後方互換性を持ち、ゲームキューブタイトルも遊ぶ事ができると述べました。加えてオンラインにも対応し、DSのワイヤレスネットワークに密接な関係があることを明らかにしました。

開発機材は5月のE3までにはライセンシーに送られるとのことです。

ニンテンドーDSは日本と米国で合計400万台を出荷し、欧州で発売されれば600万台にほぼ到達するだろうとしました。

噂されていたニンテンドーDSのオンラインについては、世界中の全てのWi-Fiホットスポットを通じて「ネットワークで互いに遊べる」できるサービスを今年後半に開始し、現在対応ソフトとして『どうぶつの森DS』が開発中であるとのことです。サービスは無料で行われるようです。

講演ではニンテンドーDSのユニークさを実証するソフトとして『Nintendogs』と『エレクトロプランクトン』の2つを実演しました。『マリオカート』の8人対戦も行われました。

最後に岩田氏は『ゼルダの伝説』の最新のムービーを公開しました。

「よりよいゲーム世界を構築するのが任天堂のプランです。私達にとってこれは情熱であり、冒険的なミッションです」。岩田氏は5月のE3で「レボリューション」やニンテンドーDSのワイヤレスネットワークについて更に詳細を話すことを約束しました。
《土本学》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

任天堂 アクセスランキング

  1. 『遊戯王 マスターデュエル』で人気の可愛いカードは?3位「ブラマジガール」、2位「閃刀姫」、1位は貫禄の“ドヤ顔”

    『遊戯王 マスターデュエル』で人気の可愛いカードは?3位「ブラマジガール」、2位「閃刀姫」、1位は貫禄の“ドヤ顔”

  2. 『MOTHER2』インパクトありすぎな敵キャラ10選

    『MOTHER2』インパクトありすぎな敵キャラ10選

  3. ニンテンドースイッチでプレイできる農業系ゲーム5選!『ルーンファクトリー5』など大自然に囲まれてスローライフを満喫しよう

    ニンテンドースイッチでプレイできる農業系ゲーム5選!『ルーンファクトリー5』など大自然に囲まれてスローライフを満喫しよう

  4. 『桃鉄』ソロプレイ全物件制覇こそ、“おうち時間”を最高に楽しむエンドコンテンツ!ワンミスで資産が吹き飛ぶ地獄のサバイバル100年を生き延びろ

  5. 【特集】『星のカービィ』25年間の歴代ゲームまとめ ─ 関連作品は30種近くになるほどのビッグタイトルに

  6. なぜ『スマブラSP』に「Vaultボーイ」が登場して驚くのかを解説! 実はマリオとならぶことが信じられないキャラクター

  7. 『あつまれ どうぶつの森』ホラーで有名な「アイカ村」が再び夢で登場……! 恐怖の島を体験せよ

  8. 『スマブラSP』勇者の「パルプンテ」は何が起こる!? 100回検証して効果をまとめてみた

  9. 『MOTHER2』一度でいいから食べてみたい作中の料理10選

  10. 『あつ森』大型アプデを120%楽しむために“データ消去”してイチから始めてみた体験記

アクセスランキングをもっと見る