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日本市場はiPhoneを育てきれるのか?第三の勢力が示す新たな可能性

注目の「iPhone」(アイフォン)がついに発売されました。iPhoneとは、携帯プレイヤーiPodやパソコンMacintoshで知られる米アップルの携帯電話。「電話、iPod、インターネットがひとつになった、モバイルデバイス」をキャッチフレーズに、携帯電話でありながら音楽やインターネットを楽しむことができる多機能端末として注目を集めています。

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注目の「iPhone」(アイフォン)がついに発売されました。iPhoneとは、携帯プレイヤーiPodやパソコンMacintoshで知られる米アップルの携帯電話。「電話、iPod、インターネットがひとつになった、モバイルデバイス」をキャッチフレーズに、携帯電話でありながら音楽やインターネットを楽しむことができる多機能端末として注目を集めています。

現在、日本の携帯電話界はNTTドコモとソフトバンク、auなど各キャリアが入り乱れている状態ですが、iPhoneはキーパッドを廃しタッチパネルで操作、加速度センサーを標準装備するという、ニンテンドーDSとWiiコントローラーを合わせたような独自の形式になっており、特にゲームの分野において大きな可能性を秘めています。

スタンダードな操作性を持つ中に独自の機種が参入してくる図式は、Xbox360・PS3とWiiの関係に酷似しています。Xbox360・PS3ではソフトを共用、Wiiにはその特性を活かした独自路線のソフトが供給され、一時の冬の時代は終わろうとしています。Wiiに『Wiiスポーツ』や『Wii Fit』といった独自路線のソフトが無かったとしたら、この躍進はなかったのではないでしょうか。

いくら革新的なコンセプトのデバイスであっても、特性を活かしたソフトが供給されないことには、これまでの機種と同じになってしまいます。革新のないところに成長はありません。現在モバイルゲームは「携帯ゲーム機」「既存の携帯電話ゲーム」という二大勢力が存在するのですが、ここに「iPhone」という第三勢力が生まれるかどうかは、作り手がiPhoneの独自路線を育てられるのかどうかにかかっているのではないでしょうか。

App Storeの存在もキーとなります。App StoreはiPhone向けのアプリをダウンロード販売するサイトで、メーカーとアップルが7:3で利益をシェアします。既にiPhone Developer Programがスタートしており、開発キットが無料配布されるほか、サンプルコードや技術資料が提供され、iPhone実機でのテストも可能となっています。

ここでポイントとなるのは家庭用ゲームよりも敷居が低く新規参入が容易となっていること。家庭用ゲームでは開発費の高騰が問題となりましたが、iPhoneであれば据え置き機の超大作ゲームよりも安い費用でゲームを作ることができます。

同様のコンセプトを持つダウンロード販売としては、任天堂のWiiウェアやマイクロソフトのXbox Live Arcadeなどが挙げられますが、App Storeが対象とするiPhoneはタッチパネルと加速度センサー、GPSを標準装備しているiPhoneなので、家庭用ゲームとは違ったコンセプトが求められることとなります。これは新たな才能とアイデアが世に出る機会が生まれたということであり、今後は様々な意味においてiPhoneがムーブメントの中心になるのではないでしょうか。

(19;49 記事を一部修正しました)
《水口真》
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