人生にゲームをプラスするメディア

WCG2007日本予選 DoA4日本代表は活忍犬選手!「世界で勝つ、それは強い者の責任」

世界的オンライン対戦ゲーム大会WCG(ワールド・サイバー・ゲームズ)の日本予選が8月26日に東京のイベントスペースWinPa(エンタープレイン本社2階)にて開催されました。優勝は活忍犬選手でした。活忍犬選手は2005年のWCGで『デッド・オア・アライブ2 アルティメット』部門の日本代表となり、世界大会で金メダルを獲得した実力派です。昨年は日本予選で敗退しており、2年ぶりに日本代表へ返り咲きました。なお、昨年の日本予選で優勝し、モンツァ大会の代表となった餅A選手は惜しくも準優勝でした。

PCゲーム オンラインゲーム
WCG2007日本予選 DoA4日本代表は活忍犬選手!「世界で勝つ、それは強い者の責任」
  • WCG2007日本予選 DoA4日本代表は活忍犬選手!「世界で勝つ、それは強い者の責任」
  • WCG2007日本予選 DoA4日本代表は活忍犬選手!「世界で勝つ、それは強い者の責任」
  • WCG2007日本予選 DoA4日本代表は活忍犬選手!「世界で勝つ、それは強い者の責任」
  • WCG2007日本予選 DoA4日本代表は活忍犬選手!「世界で勝つ、それは強い者の責任」
世界的オンライン対戦ゲーム大会WCG(ワールド・サイバー・ゲームズ)の日本予選が8月26日に東京のイベントスペースWinPa(エンタープレイン本社2階)にて開催されました。優勝は活忍犬選手でした。活忍犬選手は2005年のWCGで『デッド・オア・アライブ2 アルティメット』部門の日本代表となり、世界大会で金メダルを獲得した実力派です。昨年は日本予選で敗退しており、2年ぶりに日本代表へ返り咲きました。なお、昨年の日本予選で優勝し、モンツァ大会の代表となった餅A選手は惜しくも準優勝でした。

会場風景


WCGは毎年開催されるEスポーツ大会で、昨年は70か国から589名の代表選手が参加ししました。今年の世界大会は10月にシアトルで開催されます。競技種目はPCゲームが8タイトル、Xbox360ゲームが4タイトル。日本はもっとも金メダルの可能性の高い種目、Xbox360の『デッド・オア・アライブ4(以下、DoA4)』の一種目に絞ってエントリーしており、この日は代表選手1名の枠をめざし、48人の選手が競いました。

決勝リーク参加選手(上段)とブロック準優勝選手(手前)の記念写真。テクモから板垣プロデューサーと江原ディレクターも応援に駆けつけた


48名の選手はABCの3ブロックに分かれて予選トーナメントに臨みました。注目は2005年の日本代表だった活忍犬選手(Aブロック)と2006年の日本代表だった餅A選手(Bブロック)。そのほかにも2006年の日本予選で準優勝だったLEy選手(Aブロック)や誰もが認める優勝候補である『デッド・オア・アライブ2 アルティメット』世界大会の優勝者ユウイチ選手(Aブロック)なども参加していました。

また、WCGファンにとっては2005年に『クールにバスケ フリースタイル』で日本代表チームに参加したOnari選手(Aブロック)もダークホース(?)として見逃せません。Aブロックに有力選手が集中する中、Bブロックは餅A選手が勝ち進むと予想。Cブロック優勝者から新しいヒーローが誕生するか? 予選から見逃せない展開でした。

決勝は各ブロック代表の3名による総当たりリーグ戦。各試合3ラウンド制の2ラウンド勝ち抜け方式となりました。最初の戦いはAブロック代表対Bブロック代表。激戦区のAブロックから勝ちあがった選手は2005年日本代表の活忍犬です。「2005年は日本代表として戦いトップになってきた。2006年に僕を破った日本代表は世界でトップになれなかった。強い者として世界に出たからには、勝つことに責任がある。それを果たしたい」と強い意気込みを見せました。

一方、Bブロックからは予想通り餅A選手がトップに。「去年は一発勝負の勢い勝ち。今年は2試合あるので実力で決着を付ける」と意気込みます。活忍犬選手対餅A選手というカード、実は2006年の準決勝戦の再来です。握手の手を差し出す活忍犬選手の手を餅A選手が叩くそぶりを見せたため、日本予選プロデューサーの松井氏から小言をいただいたと言う「迷場面」を思い出します。しかし今回、両者はがっちりと握手してゲームスタート。

第1ラウンド、餅A選手が素早い動きで2ポイント先取しましたが、活忍犬選手が踏ん張り、冷静に大技を決めて3ポイントを奪取して逆転勝利。第2ラウンドも餅A選手が2ポイントリード。そして活忍犬選手が3ポイントを取りました。餅A選手は連続技で相手のダメージを稼いでいくタイプ。活忍犬選手は相手の隙をうかがって大技を仕掛けるタイプ。第2ラウンド中盤で餅A選手は活忍犬選手の大技を警戒し、間を空けようとしましたが、それが返って攻撃をゆるめる結果となってしまいました。悔しそうな餅A選手の表情がスポットライトを浴びています。椅子を引いて闘う活忍犬選手には光が当たりません。しかし暗闇の中でも満足げな様子が窺えました。

決勝リーグ、餅A選手vs活忍犬選手


Bブロック対Cブロック。気を取り直して次の勝負に挑むBブロックの餅A選手。対するはCブロック代表のTHINE選手。THINE選手も餅A選手のような連続攻撃型で、互いに小さなダメージを奪い合うスピーディな展開になりました。しかしタイミングの差で餅A選手が僅かに上回り、ストレートで餅A選手の勝利です。THINE選手はステージ上の戦いに緊張したのかもしれません。大舞台を経験した餅A選手には精神的なゆとりもあり、ここは負けられないという気迫がありました。

そしてCブロック対Aブロック。金メダル選手の活忍犬選手対THINE選手。THINE選手は餅A選手に破れ、続いて餅A選手より強い活忍犬選手を相手にするというプレッシャーがあるはずです。一方、活忍犬選手はこの試合に勝利すれば日本代表決定です。誰もが活忍犬選手の勝ちを予想したでしょう。しかしここでTHINE選手が押していきます。なんと活忍犬選手に序盤2ポイントリード。受けて立つ活忍犬選手も追い上げて2ポイント。これは活忍犬選手の勝ちパターンかと思われましたが、なんとTHINE選手がとどめを刺しました! 1ラウンド先取はTHINE選手です。しかし第二ラウンドは活忍犬選手の得意な大技が気持ちよく決まっていきます。活忍犬選手の勝利。そして勝負が決まる3ラウンド目、なんとここでTHINE選手が大健闘。活忍犬選手を追いつめます。THINE選手が勝ちました。活忍犬選手はやっと1ポイント返せたという辛い試合でした。

活忍犬選手は、連続技を繰り出す相手が苦手だったのでしょうか。しかし餅A選手には勝ち、THINE選手には破れました。その差を探すとすれば思い当たることがあります。餅A選手は活忍犬選手の大技を警戒して間合いを取っていました。しかしTHINE選手は大技を怖れず攻撃をゆるめませんでした。それは大技を食らうリスクを覚悟しつつ、攻撃し続けることで相手の動きを封じる作戦でもあったようです。

決勝リーグ、活忍犬選手vsTHINE選手


3人が1勝1敗で終わったリーグ戦。規定によって勝利回数のカウントが行われ、優勝は活忍犬選手に決定しました。活忍犬選手は10月にシアトルで開催されるWCG本戦に出場します。がんばれ活忍犬選手。世界はキングの登場を心待ちにしているに違いありません。

ここで、世界の予選状況を見てみましょう。今年のシンガポール代表はTetra。なんと2005年に活忍犬選手と決勝戦を戦った相手が再びやってきました。カナダ代表は2006年のWCGで優勝したOffbeatNinja、アメリカ代表のDOAMASTERは北米プロゲーマーリーグ選手です。強豪揃いのDoA4ですが、活忍犬選手には金メダリストとして、日本のゲームで日本の意地を見せてほしいですね。

なお、惜しくも準優勝に終わった餅A選手は、来月にアメリカのテキサス州で開催されるDoA4の大会に単独で出場するそうです。昨年のWCG決勝大会で各国代表の選手たちと仲良くなり、今回は米国の仲間からの誘いに応じたといいます。餅A選手にとってWCGはゴールではなく、世界のプレイヤーと出会い、交流するためのスタートラインだったよう。世界の舞台へチャレンジする餅A選手も、WCG日本代表の活忍犬選手と同様に注目しましょう。
《杉山淳一》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

PCゲーム アクセスランキング

  1. Steam版『モンハン:ワールド』新米ハンターを手助けする「防衛隊武器&防具」配信―『アイスボーン』に向けてストーリーを一気に進めるチャンス!

    Steam版『モンハン:ワールド』新米ハンターを手助けする「防衛隊武器&防具」配信―『アイスボーン』に向けてストーリーを一気に進めるチャンス!

  2. 復讐の赤ずきんちゃんACT『Woolfe』正式リリース!ダークな雰囲気のトレイラーも

    復讐の赤ずきんちゃんACT『Woolfe』正式リリース!ダークな雰囲気のトレイラーも

  3. 『VALORANT』世界大会で「キーボード」に注目!?プロゲーマーたちのクセが強いプレイスタイル

    『VALORANT』世界大会で「キーボード」に注目!?プロゲーマーたちのクセが強いプレイスタイル

  4. 『FF14』最高にエモいスクショを撮りたい! エモートテクニック4選

  5. “ロリダークソウル”こと『リトルウィッチノベタ』実装審査に敗れた「水着スキン」を公開―魔女っ子が着るのはアウトです

  6. 『Apex』アッシュとパスファインダーのかけ合いに胸キュン…“元カノ”にぞっこんな特殊セリフも

  7. スマホアプリがPCで遊べる『BlueStacks 4』正式版、配信開始―「より軽く、より速く」を実現!

  8. 『FF14』「万魔殿パンデモニウム零式:辺獄編」は1月4日から! 今のうちに準備しておくべきこと5選

  9. 『Apex』キーマウ勢必見!海外プロも愛用するリコイル制御術「ジッターエイム」とは

  10. 久々のゲーム化『ロードス島戦記 -伝説の継承者-』は戦略的カードバトルRPG、運営プロデューサーがゲーム詳細語る

アクセスランキングをもっと見る