Ubisoftは12日、Faimont Hotelにおいてプレスカンファレンスを開催し、同社が現在開発中の商品ラインナップと今後の展望について説明した。まずプレジデント兼CEOのYves Gullemot氏(以下、Gullemot氏)自らが登壇し、戦略的方針について簡潔に示した。Gullemot氏は、ゲーム産業全体が今後4、5年は14〜15%の成長が見込めるとしたうえで、Xbox360(以下、360)やプレイステーション3(以下、PS3)はこれまで以上に高品質な作品が輩出され、オンラインゲーム市場においては、大量の新規ユーザー獲得の可能性について言及した。これに加え、任天堂からDSやWiiという二つのプラットホームで提案された新しいインターフェースが新規顧客層の心を掴むことに成功した点についても言及。特にこれらのプラットフォームを通じて、ゲームで、遊びだけでなく学びの機会を与えることに成功したことを「これまで20年間業界に携わってきた人としても初めてのこと」と、高く評価した。これらを踏まえ、Ubisoft自身も本年を最良の年としオリジナルブランド作品、ライセンス作品、カジュアルゲーム群がバランスよくそろっていることを強調。それに加え、昨年売り上げ全体の10%を占めたカジュアルゲームセクションを20%に引き上げるなどの抱負を語った。
タイトルラインナップの紹介を進めたのはUbisoft USAのバイスプレジデント、トニー・キー氏(以下、キー氏)。Ubisoftの今後のカジュアルゲームラインナップにおけるコンセプトを「Games for Everyone」を掲げたうえで、「Petz」、「Imagine」、「MyCoach」のDSゲーム3シリーズについて説明していった。
「Petz」はその名のとおり、バーチャルペットで、既に馬、犬、猫、ハムスターをテーマとしたラインナップを発売済みだ。具体的な販売本数など情報開示は避けたものの販売傾向として全ソフトの販売本数がほぼ同程度であることについて言及。ペット好きが全種類をそろえようとしているのか、好みの違う顧客がそれぞれ均等に存在しているのかいずれかだがその特異性について指摘した。今後は、ペットとしては一般的でない虎やイルカといった商品も同じレーベルで展開していくという。
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