人生にゲームをプラスするメディア

ホロライブ最大のイベントで5回目の全体ライブ!新たな試みが楽しかった全4公演をメンバーたちが振り返る【「hololive 5th fes.Capture the Moment」イベントレポート】

2024年3月16日・17日にホロライブ最大のリアル展示イベント「hololive SUPER EXPO 2024」と、5回目となる全体ライブ「hololive 5th fes. Capture the Moment」が開催されました。本稿ではその全体ライブについて全4公演を一挙レビューします!

配信者 VTuber
(C) 2016 COVER Corp.
  • (C) 2016 COVER Corp.
  • (C) 2016 COVER Corp.
  • (C) 2016 COVER Corp.
  • (C) 2016 COVER Corp.
  • (C) 2016 COVER Corp.
  • (C) 2016 COVER Corp.
  • (C) 2016 COVER Corp.
  • (C) 2016 COVER Corp.

「Capture the Moment」。

それは5回目となる全体ライブのタイトルであり、本公演のために制作された全体曲の新曲タイトルでもあります。

意味は「瞬間を感じて記憶に残す(直訳:瞬間をとらえる)」。

第1回目となる全体ライブから続くホロライブタレントの成長と歩み、そしてファンの想い。それら一瞬一瞬の煌めく想いや感情を記憶に刻み、これからも続いていく未来へ歩みを進めていくこと……。そんな想いが込められたのが今回の全体ライブでした。

そこで本稿では、ライブ後にタレント本人が振り返り配信の中で語った葛藤や裏話、気になる「あの場面」の真相などをまとめつつ全4公演をレビュー。タレントたちの想いを知って観返すと、さらなる感情の大洪水が起こるだろうポイントを中心にお届けしたいと思います。

◆マッシュアップやアクロバットで湧いた「stage1」

昨年実施された4回目の全体ライブ「hololive 4th fes. Our Bright Parade」のテーマ曲だった「Our Bright Parade」でスタートした本公演は、まずstage1出演者が全員で登場。今回はフロアに3か所のステージを設け、そのすべてにstage1出演者が現れて観客を夢のような世界へ誘います。

これまでの全体ライブは上下の2段構成でスクリーンを設置していたのですが、今回は会場となった千葉・幕張メッセの1ホールから3ホールにステージと客席を設営。2階席や3階席がない状態で、タレントたちは左右と中央のステージのいずれかに登場し、会場全体で盛り上げます。

ソロパートやユニット曲は各ステージに順番に登場することになりますが、その公演の全員が出演するような曲目では各ステージにバラけた状態で3面すべてを使用する形に。まさにホロライブとしては初の試み。これが今後どのような形で進化していくのか楽しみです。

また開催された全4公演も、まず全体ライブではホロライブのタレントたちを3つのstageに振り分けて実施。年々、所属タレントが増えることもあり、限られた時間の中で個々のパフォーマンスを最大限発揮するため、昨年よりも1公演増やす形で対応しています。さらに昨年からはじまった外部クリエイターによるプロデュース公演……今年はHoneyWorksを迎え、DAY2のお昼に1度だけスペシャルステージを実施しました。

▲宝鐘マリンさん(左)と天音かなたさん(右)の「特者生存ワンダラダー!!」&「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」のマッシュアップ

そうしてスタートした本公演は、全員による「Our Bright Parade」を幕開けに、宝鐘マリンさんの「美少女無罪(ハートマーク)パイレーツ」、夏色まつりさんの元気が爆発した「ばーちゃらぶ」、白銀ノエルさんのほんわかした雰囲気が心地いい「ぎゅーどんかーにばる!」と、元気で愛らしいソロ曲3連発で会場を盛り上げます。

面白いのは5曲目に披露された、宝鐘マリンさん、天音かなたさんによる「特者生存ワンダラダー!!」と「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」のマッシュアップ。

マッシュアップとは2つの異なるものを掛け合わせて新しい作品を作る手法で、今回はお互いのソロ曲を交互に歌う、まるで歌と歌のバトルです。数珠つなぎで歌うメドレーとは異なり、お互いのソロ曲をまず歌ったうえで、後半は双方のパートが入り乱れるトリッキーな楽曲でした。

その誕生秘話について、ライブ終了後の感想配信で天音かなたさんはこう想いを告げています。

ユニット曲の選曲は、お互いのファンもいるためカバー曲になりがちですが、やはりフェスなら歌いたい持ち歌がある。それならば両方の持ち歌を1曲にまとめてしまえ!ということで、天音かなたさんの発案でマッシュアップに決定。かなたさんがスタッフに細かく指示する形でお互いの楽曲の配分が偏らないよう、そしてひとつの楽曲として成立するよう気を使ったそうです。そのあたりは自ら楽曲制作したり、生MIX作業配信をしたりするかなたさんらしいところ。

さらにライブの裏話として楽屋でのようすも語ってくれました。

楽屋では備え付けのモニターで客席のようすを見ていたというかなたさん。普段の配信とは違い、ファンひとりひとりの顔が見られたということで、応援してもらっている実感をしみじみ感じて泣いたとか。ただ近くにはかなたさん以上に大号泣する博衣こよりさんもいて、こよりさんに優しい言葉をかけながら一緒に涙したそうです。

▲白銀ノエルさん、博衣こよりさん、がうる・ぐらさんによる「にっこり^^調査隊のテーマ」
▲癒月ちょこさんとアキ・ローゼンタールさんによる「クレイジービート」

宝鐘マリンさん、天音かなたさんによるマッシュアップの次は、癒月ちょこさんのダンスの所作にドキドキする「ユーフォリア」、アユンダ・リスさんが情熱的に歌う「Sing Out」、アイラニ・イオフィフティーンさんの包み込むような雰囲気に引き込まれる「Starduster」、そして白銀ノエルさん&博衣こよりさん&がうる・ぐらさんの「にっこり^^調査隊のテーマ」へと続きます。

さらに、がうる・ぐらさんのかっこよくも振り付けが愛らしい「WAVE」、小鳥遊キアラさんの「CHIMERA」へとバトンがまわり、会場のボルテージも最高潮に!

なお小鳥遊キアラさんの「CHIMERA」は本公演で初披露したオリジナル曲。不死鳥をモチーフにしたキアラさんらしい、炎が渦巻く情熱的なステージ演出に彩られ、妖艶なダンスで客席を魅了していました。

▲パヴォリア・レイネさん、ハコス・ベールズさん、一伊那尓栖さん、アユンダ・リスさんの「ジャックポットサッドガール」

その後は獅白ぼたんさんが「Be The One」を披露。普段の配信ではギャングタウンの申し子なぼたんさんですが、ステージではアイドルらしいキュートな歌声でそのギャップにやられる人も多いはず。さらにアキ・ローゼンタールさんと癒月ちょこさんによる「クレイジービート」、stage1全員の笑顔がはじけた「Shiny Smily Story」、アキ・ローゼンタールさんのアカペラとその幻想的な世界観に引き込まれる「シャルイース」へと続き、戌神ころねさんの「真赤な誓い」に。

アキロゼさんは「シャルイース」の選曲について、原点に戻って最初のオリジナル曲を選んだことを感想配信で語ってくれました。

当初は何を歌うべきかそうとう悩んだというアキロゼさん。ソロパートは各タレント個別の持ち時間があるとは言え、使えるのは1曲分の時間のみ。おなじみの楽曲にするか、それとも最新曲にするか……。アキロゼさんだけでなく全員が悩みに悩んで決めたはず。

「シャルイース」にした理由のひとつに、ReGLOSSの新人「儒烏風亭らでん」さんがこの曲が大好きだったことがあったそうです。らでんさんがホロライブを知ったのは「シャルイース」がきっかけ。それが嬉しく、ありがとうの気持ちも込めたと語っていました。

筆者の大好きな表現者の中に、楽曲制作も歌も声優も野球観戦も競馬予想もする方がいらっしゃいますが、その人曰く「昔作った楽曲も、今知った人にとっては新曲」。もしかしたら、今回はじめて「シャイルース」を知った人が、この世界のどこかで新たな感動を感じているのかも。それもまた今回のテーマ「Capture the Moment」につながっているような気がしました。

▲戌神ころねさん、獅白ぼたんさんの「SUNNY DAY SONG」

毎回、選曲が独特だと評判の戌神ころねさんは、今年はアニメ「武装錬金」のOPテーマ「真赤な誓い」を熱唱。またころねさんのアクロバットに期待する声に応え、見事な側宙も披露してくれました。惚れ惚れするほど美しい弧を描いていましたね。

側宙については、お気に入りの映画「ミーガン」に登場するキャラクターの動きを取り入れたかったとのこと。本人は「次はもうないからね(笑)」とネタ切れを告白していましたが、やはり来年も期待してしまうのがファン心理です。筆者も来年のころねさんが楽しみです!

そして公演はパヴォリア・レイネさんがしっとりと歌い上げる「Sip Some Tea」、ハコス・ベールズさん&一伊那尓栖さん&アユンダ・リスさん&パヴォリア・レイネさんによる「ジャックポットサッドガール」、静寂からはじまる幻想的な舞いに引き込まれるハコス・ベールズさんの「歌よ」、沙花叉クロヱさんのオリジナル曲メドレー、戌神ころねさん&獅白ぼたんさんの「SUNNY DAY SONG」、博衣こよりさんが自身で作詞した応援歌「Tear-Gazer」へ。

さらに23曲目に披露された一伊那尓栖さんの「Meconopsis」、天音かなたさんの「Knock it out!」、夏色まつりさん&アイラニ・イオフィフティーンさんの「テレキャスタービーボーイ」、沙花叉クロヱさん&小鳥遊キアラさんの「WILDCARD」から、stage1全員で歌う「Capture the Moment」で最初の公演の幕を閉じたのでした。

▲夏色まつりさん、アイラニ・イオフィフティーンさんによる「テレキャスタービーボーイ」
▲沙花叉クロヱさん、小鳥遊キアラさんによる「WILDCARD」

【[ DAY1 ] hololive stage1セットリスト】

01.Our Bright Parade……STAGE1全員

02.美少女無罪(ハートマーク)パイレーツ……宝鐘マリン

03.ばーちゃらぶ……夏色まつり

04.ぎゅーどんかーにばる!……白銀ノエル

05.特者生存ワンダラダー!!/Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆……宝鐘マリン、天音かなた

06.ユーフォリア……癒月ちょこ

07.Sing Out……アユンダ・リス

08.Starduster……アイラニ・イオフィフティーン

09.にっこり^^調査隊のテーマ……白銀ノエル、博衣こより、がうる・ぐら

10.WAVE……がうる・ぐら

11.CHIMERA……小鳥遊キアラ

12.Be The One……獅白ぼたん

13.クレイジービート……アキ・ローゼンタール、癒月ちょこ

14.Shiny Smily Story……STAGE1全員

15.シャルイース……アキ・ローゼンタール

16.真赤な誓い……戌神ころね

17.Sip Some Tea……パヴォリア・レイネ

18.ジャックポットサッドガール……ハコス・ベールズ、一伊那尓栖、アユンダ・リス、パヴォリア・レイネ

19.歌よ……ハコス・ベールズ

20.右左君君右下上目きゅるんめちょかわ!/人生リセットボタンぽちーw/擬態ごっこ……沙花叉クロヱ

21. SUNNY DAY SONG……戌神ころね、獅白ぼたん

22. Tear-Gazer……博衣こより

23. Meconopsis……一伊那尓栖

24. Knock it out!……天音かなた

25.テレキャスタービーボーイ……夏色まつり、アイラニ・イオフィフティーン

26. WILDCARD……沙花叉クロヱ、小鳥遊キアラ

27. Capture the Moment……STAGE1全員


《気賀沢昌志》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

配信者 アクセスランキング

  1. Crazy Raccoon(CR)がエナドリ「ZONe ENERGY」とコラボ…じゃすぱー、だるまいずごっど、ありさか、Sellyの描き下ろしイラストもお披露目

    Crazy Raccoon(CR)がエナドリ「ZONe ENERGY」とコラボ…じゃすぱー、だるまいずごっど、ありさか、Sellyの描き下ろしイラストもお披露目

  2. 「vaultroom×宝鐘マリン」コラボアパレルの全ラインナップ公開!第二部は4月26日12時5分から、さらに“ゲリラ販売”も予定

    「vaultroom×宝鐘マリン」コラボアパレルの全ラインナップ公開!第二部は4月26日12時5分から、さらに“ゲリラ販売”も予定

  3. ホロライブ・兎田ぺこら、『ドラゴンボールZ カカロット』実況するもボイスが出ない謎不具合で自らアテレコ…やたら可愛い悟飯や悟空に

    ホロライブ・兎田ぺこら、『ドラゴンボールZ カカロット』実況するもボイスが出ない謎不具合で自らアテレコ…やたら可愛い悟飯や悟空に

  4. ホロライブ・大空スバルや大神ミオなどのゆる~いデフォルメグッズに癒される!短編アニメ「ホロぐら」5周年記念フェアがアニメイトで開催

  5. にじさんじ・叶が12月8日まで配信休止…ほぼ毎日配信を続けるライバーにファンからは暖かい声

  6. k4senも思わず「正気か?」ZETA DIVISION創設者の西原大輔CEOが大空へ…「西ファラZ輔」号がレッドブルのイベントで本当に飛ぶ

  7. vaultroomがホロライブ「宝鐘マリン」とコラボ!映像には“白骨化”や“老人”になった船長の姿も

  8. StylishNoobこと関優太が配信で近況を報告…妻の病気や「思ったより早く配信できそう」など明かす

  9. 「ぶいすぽっ!」ゲーミングキーボード第二弾のデザインが公開!特設サイトでは“打鍵音”が聞けるゲーマー向けの本格アイテムに

  10. ぶいすぽっ!「SHIBUYA TSUTAYA」ポップアップイベントでは“今”と“これから”を表現…19名のスタンディが並ぶ壮観な空間をレポート!

アクセスランキングをもっと見る