育成でも爆走するゴルシ、なぜか「皐月賞」に憤る
こうしてプレイヤーとゴルシは出会い、新たな日々が幕を開けます。そして、本作のメインコンテンツのひとつ「育成パート」では、彼女の成長を見守るだけでなく、ゴルシらしい反応の数々を楽しむこともできます。そもそも育成開始直後のシーンが、なんと海辺。ストーリーでの出会いを思い出させる、唐突な展開です。
なぜこうなったのかを振り返ると、彼女が「秘伝の書」とやらを見つけたせいです。ちなみに見つけた理由は、「ちっとばかし地層を調べようと思って、畑をボーリングした」ところ、発見したとのこと。……ちょっと地層を調べたい時、ある?
その秘伝の書によれば、強い力を持つウマ娘だけがたどり着ける理想郷「エデン」がどこかにあり、その地を目指せとゴルシが直接指名されていたのです。ツッコミどころがありすぎるほどですが、ともあれこの秘伝の書に触発されつつ、育成が始まります。
育成のメイン画面でも、リアクション豊かなゴルシ。なぜかトレーナーを挑発したり(色気ではなくステゴロ的な空気で)、「今日はどうすんだ? ぶつかり稽古か?」と斜め上に前向きです。あなたが出るのはレースだから!
顔をうなだれて一見落ち込んでる風に見える時も、台詞は「白目むいて走るとすげえ目が乾燥すんだよ」だったり、ぼんやりしてると思ったらアリの数を数えて気を失ったりと、予想外というか、想像の範疇を軽々超える振る舞いを見せてくれます。これからトレーニングするって分かってますかー?
ちなみに疲れると、「2週間目のセミくらい元気が出ねえぜ…」と呟くことも。それは元気がないって次元じゃありませんから、戻ってきて!
終始この調子なので、レース直前の緊張感も無縁で、デビュー戦前には「ちくわ越しのチワワ」を眺めていたゴルシ。敢えて小さな視野から覗くことで、わかることもある……って、それっぽく言ってるだけですよね。もうごまかされるもんか!
また皐月賞の直前では、4月開催なのに皐月賞じゃかわいそうだ、自分が勝ってこのレースを卯月賞にする!……と息巻く場面も。心意気は分からないでもない……かもしれなくもないけど、あなたが目指すのはそっちじゃない! というか、そっちってどの未来に繋がってるの!?
ちなみに皐月賞は、かつて5月に開催されたこともあります。
このように、エンジンが全開過ぎるゴルシですが、レース中の姿は凛々しいですし、ウイニングライブだとめちゃ映えまくるのがズルすぎる!
ゴルシと親密になると、意外な一面(?)も明らかに!
ちなみに本作のウマ娘たちとは、育成などを通して「親愛度」を上げられます。より親密になれば、思いがけない一面を見せてくれることも。無論ゴルシにも親愛度がありますが、果たして彼女がデレたら、どんな振る舞いを見せてくれるのか。その模様も、どうぞご覧ください。
なんと親密になったゴルシからは、お褒めの言葉を賜れます! ただし、「3日目の佃煮くれーの仕上がりだな」と、評価方法は非常に独特。熟成が進むほど高い評価、という判断でいいのでしょうか。
また、「100年後ヒマ? 空いてたら宇宙行こーぜ」といったお誘いを受けることも。お出かけの約束なんて、仲良しの証も同然ですよ。とはいえ、予定は100年後で、行き先は宇宙。時間・空間ともにスケールが大きすぎます。
……とボヤいたものの、確かにそれだけ経てば気軽に宇宙へ行けそうですし、100年先の未来も一緒にいたいと言ってくれてるようにも受け止められるので(おそらく誤訳)、なんだか嬉しい気持ちにも駆られます。
そして最後の親密度台詞は、「ゴルシちゃんから目を離さないでよねっ!」と、これまでにない方向性。その意外性にドキッとさせられますが、「1秒後にはどうなっちゃうか、アタシにもわかんないんだからっ!」と続きます。彼女の行動は全く読めませんが、どうやら本人にも予測不可能な様子。じゃあ仕方がないね! ……しかもこの時の表情、実に可愛いらしくて困ります。
あけすけも裏表もなく、想像の斜め上を行くゴールドシップには、振り回されることも多々。しかしこの刺激を一度味わうと、予想を超える次の言葉をつい待ってしまいます。彼女の魅力に陥落した方は、諦めて100年後のスケジュールを空けておきましょう! そんな未来の約束に胸が躍ってしまうのは、一瞬先も予想できないゴルシだからこそ、かもしれませんね。