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ゲーム19XX~20XX第23回:年末にPS3&Wiiが発売、そしてニンテンドーDSが市場を席捲した2006年を振り返る

いろいろあった2020年も残すところあとわずかとなりました。ということで今回は年末にプレイステーション3とWiiが相次いで発売された、2006年のゲームを振り返ります。

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2020年も残すところあとわずかとなりました。年末ということで皆さんもいろいろなゲームを買って楽しんでいることでしょう。そこで、今回の「ゲーム19XX~20XX」は年末にプレイステーション3とWiiが相次いで発売された、2006年のゲームを振り返ります。

ソニーのプレイステーション3は2006年11月11日に発売されました。かなりのハイスペックマシンでブルーレイドライブ、内臓ハードディスク、HDMI出力などを搭載。プレイステーション2のディスクソフトが遊べる下位互換性も備えており(初期型の一部モデルのみ)、新聞やテレビなどでも大きく取り上げられました。

日本での初回出荷台数が10万台と少なく、ゲーム機としては高価格(20GBモデルが49,980円、60GBモデルが59,980円)だったこともあって、出足は今ひとつでした。しかし、PS2ソフトの互換性を外すなど機能を一部制限したバージョンや本体をコンパクト化した低価格の新モデルを次々に投入。販売台数を着実に伸ばしていき、最終的に世界累計出荷台数8,740万台を記録しました(※1)。

※1:数字はいずれも一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会発行の『2020 CESAゲーム白書』より

初期発売モデルのプレイステーション3(画像はWikipediaより)

SCE(現SIE)の『GENJI -神威奏乱-』(画像左、ソフトウェアカタログより)、バンダイナムコの『リッジレーサー7』(画像右、ソフトウェアカタログより)などが本体と同時発売されました。

任天堂のWiiは12月2日に発売。最大の特徴となったのが「Wiiリモコン」です。リモコンをテニスラケットやゴルフクラブなどに見立てて振る、レースゲームではハンドルとして使用するなど、本機は身体を直接動かす体感的な操作が可能になっていました。この新しいインターフェイスへの期待は大きく、発売日には多数の人が量販店などに殺到。日本での初回出荷分約40万台が即日完売となりました。

さらに、本体と同時発売された『はじめてのWii』、2007年発売の『Wii Fit』、2008年発売の『マリオカートWii』(いずれも任天堂)などのソフトもビッグヒットを記録。2013年に世界累計出荷台数1億台突破を達成しました。残念ながらWiiのインターフェイスを活かしたゲームがあまり登場しなかったこともあり、2008年をピークに勢いを落としていきましたが、本機の思想はNintendo SwitchのJoy-Conなどにしっかり受け継がれています。

本体価格が25,000円と他の次世代ハードに比べて圧倒的に安価だったことも成功の一因だったと言えるでしょう。

【そのほかのニュース・出来事】
◆ライブドア堀江貴文社長らが逮捕
ライブドアの堀江貴文社長(当時)らが、関連会社の株価をつり上げるために会社の決算を粉飾したとして東京地検特捜部に逮捕されました。ニッポン放送の買収や衆議院選挙への出馬などで世間からの注目を集め、時代の寵児となった堀江氏の逮捕は、この年一番のニュースとなりました。

◆トリノオリンピックで荒川静香が金メダルを獲得
イタリアのトリノで冬季オリンピックが開催。荒川静香がフィギュアスケート女子シングルスの金メダルを獲得しました。日本フィギュア界初の金メダルにして、本大会の日本選手団唯一のメダルで、荒川の得意技「イナバウアー」は流行語になりました。

◆第1回ワールド・ベースボール・クラシックで日本が初代王者に
野球の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催され、王監督率いる日本代表が決勝でキューバを破って優勝。見事、初代チャンピオンとなり、3試合に先発して3勝を挙げた松坂大輔が最優秀選手に選ばれました。

◆主な流行
ヒット曲:『粉雪』(レミオロメン)※2、『青春アミーゴ』(修二と彰)※3、『純恋歌』(湘南乃風)
映画:『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』、『ダ・ヴィンチ・コード』、『時をかける少女』、『ゲド戦記』
テレビアニメ:『涼宮ハルヒの憂鬱』、『コードギアス 反逆のルルーシュ』、『銀魂』、『DEATH NOTE』、『ひぐらしのなく頃に』、『ゼロの使い魔』
マンガ:『キングダム』(原泰久)、『ダイヤのA』(寺嶋裕二)、『黒執事』(枢やな)、『嘘喰い』(迫稔雄)、『ハチワンダイバー』(柴田ヨクサル)

※2,3:どちらもリリースは2005年11月です。

2006年はこのような年でした。それではこの年の名作・話題作を紹介していきます。

Wii Sports


発売日:2006年12月2日
機種:Wii
発売元:任天堂


Wii本体と同時発売されたスポーツゲームでテニス、ボウリング、ベースボール、ボクシング、ゴルフという5種類のスポーツを楽しめます。Wiiリモコンをラケットやバットのように振ってボールを打つ、ボウリングの動きをしてボールを投げるなど、実際の競技に近い感覚でプレイできることからWiiを象徴するソフトとして話題になりました。

それぞれのスポーツの再現性はかなり高く、シンプルでありながら操作感は抜群。全身を動かしてプレイするのも楽しく、けっこう運動をした気分になれたものです。特にボクシングはハードで、運動不足解消やダイエット目的でプレイしていたという人もかなりいたのではないかと思います。「体力年齢」を判定・記録する機能なども搭載しており、高齢者や女性などにも大受け。最大4人でのプレイも可能で、ファミリーゲームとしても楽しまれました。

かくして本作は国内外で超絶ヒット。特に欧米での人気はとんでもないものがあり、世界累計出荷本数8249万本(日本では379万本)という空前絶後の記録を残しています(※4)。

※4:欧米ではWii本体に無料同梱されての発売でした。



ポケットモンスター ダイヤモンド・パール


発売日:2006年9月28日
機種:ニンテンドーDS
発売元:ポケモン


プレイステーション3とWiiの登場に沸いた2006年ですが、トータルで見ると任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」が席捲した1年でした。3月2日に新バージョンとなる「ニンテンドーDS Lite」が発売され話題沸騰。ソフトの人気も凄まじく、ゲーム市場のけん引役となりました。

その中でも屈指のヒットとなったのが本作です。ニンテンドーDSで発売された初めての『ポケモン』で国内累計585万本を出荷。世界での人気も絶大で累計出荷本数1,763万本という圧倒的記録を打ち立てました。

一番の特徴はやはりニンテンドーDSの機能を活かした新要素の数々で、特にうれしかったのが「ダブルスロット」機能を利用した過去作との連動です。ゲームボーイアドバンスで発売された『ルビー・サファイア・エメラルド』、『ファイアレッド・リーフグリーン』のポケモンを連れてくることができるというもので、ユーザーたちに大いに歓迎されました。

もちろんWi-Fi通信を介したポケモンの交換やバトル、下画面のパネルをタッチしての操作なども盛り込まれており、こちらも注目を集めました。さらに、世界中のトレーナーと手軽にポケモンを交換できる「グローバルトレードステーション(GTS)」も話題になるなど、ポケモン人気健在を印象付けました。



ちなみに、2006年はほかにも以下のDSソフトが国内累計出荷本数100万本超えを達成しています。DSフィーバーがいかにすごいものだったか、実感できるでしょう。

◆ミリオンヒットを達成した2006年発売のニンテンドーDSソフト
『New スーパーマリオブラザーズ』(任天堂):649万本
『英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け』(任天堂):236万本
『いまさら人には聞けない 大人の常識力トレーニングDS』(任天堂):168万本
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』(スクウェア・エニックス):160万本
『テトリスDS』(任天堂):138万本
『オシャレ魔女 ラブandベリー~DSコレクション~』(セガ):111万本
『ファイナルファンタジーIII』(スクウェア・エニックス):110万本
『しゃべる!DSお料理ナビ』(任天堂):101万本

目立ったのが実用系や知育系ソフトの人気です。火付け役になったのは前年に発売された『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』(任天堂)で、同作が記録的ヒットとなったことから同系統のソフトが続々発売されました。

特に注目したいのが『しゃべる!DSお料理ナビ』(任天堂)のヒットです。いわゆる料理レシピ集なのですが、音声ガイドや調理用タイマーなどの機能が受け、出荷本数100万本超えを達成しました。言わずもがなですが、現在ではスマホやタブレットでレシピを検索したり、動画を参考に料理をしたりするのは、よくある光景になっています。本作が人気になったのは、そうしたモバイルの利用が日常になっていく、過渡期ならではの現象だったと言えるのかもしれません。

ニンテンドーDS Liteと『しゃべる!DSお料理ナビ』

一方、この頃から転売屋の横行が目立ち始めます。ニンテンドーDS Liteはあまりの人気に入手困難な状態が続いたのですが、同時にネットオークションなどへの高額での出品が多数見られるようになりました。ご存知のように、この問題は年々悪化の一途をたどっていくことになります。


《仁志睦》
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