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ゲーム考:スマホアクションの「コントローラー」の正解

スマホのアクションゲームを、どう遊ぶか。

モバイル・スマートフォン 全般
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近年はスマホの性能が向上したこともあって、『PUBG MOBILE』『フォートナイト』などを皮切りに、スマホ向けのアクションゲームが増加しています。放課後にマックに集まって『モンスターハンター』で遊んでいた光景が、今やスマホを持ち寄って対戦するというものに変わりつつあります。


スマホのアクションゲームの遊び方は多種多様。先述した『PUBG』のように横画面でガチャガチャ本格的に遊ぶものがあれば、『スーパーマリオラン』のようにスマホに特化したアクションゲームも登場しています。

2019年の執筆時点で、App Storeのアクションゲームランキングに名を連ねているのは、長い人気を誇る『白猫プロジェクト』やバトルロイヤルの新作『サイバーハンター』などのタイトル。長寿アプリよりも新作アプリが多く並んでいる印象があります。つまり、アクションジャンルのランキングは今後も入れ替わる可能性が高いと言えます。


近い将来、スマホのアクションジャンルを担うことになるのはどんなゲームなのか。今回はアクションゲームの生命線とも言える「コントローラー」に照準を合わせて考察。

取り上げるのは、「仮想コントローラー型」「一体型」に加え、「外部コントローラー型」の3つです。それぞれの特徴をメリット・デメリットともに見ていきましょう。

仮想コントローラー型


仮想コントローラー型は「コントローラーがゲーム画面内に埋め込まれているゲーム」のこと。現在のスマホ用アクションゲームの多くがこの方式を採用しており、代表的なものには『PUBG MOBILE』『ドラゴンネストM』などがあります。


PCゲームやコンシューマーから移植されたゲームは、ほとんどが物理コントローラーでの操作を前提としているため、仮想コントローラーが搭載されていることがほとんどです。

仮想コントローラー型のメリット・デメリット


コンシューマーゲームで遊ぶことの多い人は、実際のコントローラーに近いボタンが見えるほうが慣れているのでプレイしやすいでしょう。あらかじめボタンが配置されていることで、どこを押せばどんな効果が発動するかわかりやすく、初めて遊ぶゲームでも導入が楽になる可能性があります。


反面、仮想コントローラー型はどうしても画面内にボタンを配置する必要があるため、ゲーム領域を圧迫して細かい部分が見えなくなりがちです。またボタンから少し指がずれると押せなくなることもあり、ゲームだけに集中できないなんてことも。

画面の広いタブレットなら影響は少ないため、仮想コントローラー型のゲームはタブレットで遊ぶのが最適かもしれません。ただしゲームによっては画面が広くなることでボタンの配置にズレが生じる可能性もあります。

一体型


一体型は「ゲーム自体にコントローラーが組み込まれているゲーム」のこと。『白猫プロジェクト』や『ドラガリアロスト』などのアクションRPGで採用されることが多いと見られる操作方法です。


コントローラーが一体型のゲームはスマホ専用であり、ボタンの数が仮想コントローラー型に加えて少なく、代わりにフリックやピンチイン・ピンチアウト、ロングタップなどスマホ独自の操作を取り入れています。

一体型のメリット・デメリット


一体型のゲームは画面をタップするだけで攻撃できたり、キャラクターのアイコンに触れるだけで必殺技を発動できるなど、とにかく操作方法がシンプルです。特に縦画面で遊ぶゲームで顕著な傾向があり、普段使いの持ち方のまま気軽に遊べるようになっています。

一方ですべての操作方法がボタンとなって明示されているわけではないので、ゲームによっては「あのスキルってどうやって発動するんだっけ?」となることも少なくありません。シンプルすぎるがゆえに格闘ゲームのコマンド入力などの複雑な操作も相性は良くないでしょう。


とにかく気軽に遊べるのが利点なので、遊びたいときだけポケットから取り出すというように、タブレットよりもスマホに特化したタイプです。

外部コントローラー型


外部コントローラー型は少し特殊で、つまりは「BluetoothコントローラーやMFiコントローラーで遊ぶことのできるゲーム」のこと。『Minecraft』『モンスターハンターポータブル 2nd G』などがこちらの型に対応しています。


ゲーム自体は仮想コントローラー型を採用していることが多いため、正確な括りは仮想コントローラー型ですが、プレイ感覚はまったくの別物であるため、ここでは一旦別物として扱うこととします。

外部コントローラー型のメリット・デメリット


外部コントローラーは文字通り物理コントローラーを使用するため、TVゲームとほとんど変わらない操作感覚で遊ぶことができます。移植されたゲームなど、元が物理コントローラーのゲームはこちらに最適化されているでしょう。

ただし、すべてのゲームが外部コントローラーに対応しているわけではないため注意が必要です。また、スマホ以外の新たな機器を使用するので機器自体のバッテリーの消耗であったり、接続状況が悪化するとまったく意味を成さなくなる可能性もあります。

スマホの武器である携帯性も失われてしまうため、仮想コントローラー型と同じくタブレットとの相性がよく、同じアクションゲームを腰を据えて遊びたいときには選択肢に入りそうです。

で、遊びやすいのはどれなの?


ここまで「仮想コントローラー型」「一体型」「外部コントローラー型」の3種類を紹介しました。もちろんこれ以外の操作方法を取り入れているゲームも存在するかもしれませんが、今回はこちらの3種類を対象として考えます。

先述したとおり、仮想コントローラー及び外部コントローラー型に関しては、元々コントローラーで遊ぶことを想定して作られているゲームに向いており、一体型はスマホ専用に開発されたゲームで遊びやすく設計されています。

スマホのゲームアプリ登場により、世の中のアクションゲームは日々増え続けています。すべてが同じ層をターゲットとしたゲームではないため、操作方法がまったく同じものはふたつと存在しません。


同じアクションゲームでも、アクションRPGなら一体型が良いかもしれませんし、対戦型格闘ゲームなら仮想コントローラーを選択するべきかもしれません。ゲームによって遊びやすい操作方法が変わるということは既に述べました。

困りました。こうなると、アクションゲームの一番遊びやすいコントローラーの答えとは「ゲームによりけり」というところに行き着いてしまいます。至極当然の結末ではありますが、ここで終わりとせず、もう少し掘り下げてみたいと思います。

答えがゲームによって変わってしまうのであれば、「今後のスマホ用アクションゲームそのものはどう変遷するか」について考えてみます。私は預言者ではありませんので、ここから先は一種の未来予想図であることをご容赦いただければと思います。

これからのスマホアクション


長年続いている『白猫プロジェクト』や新たに登場した『スーパーマリオラン』『ドラガリアロスト』などにより、スマホのアクションゲームには一体型の波が押し寄せていました。忙しい現代人にとっては気軽に遊べるゲームこそが最上で、このまま一体型のアクションゲームが大多数を占めていくことになるでしょう。

そこへ出現したのがバトルロイヤルでした。『荒野行動』にはじまり、『PUBG MOBILE』『フォートナイト』の流行によってバトルロイヤル、つまりは仮想コントローラー型のアクションゲームが一気呵成に勢力を上げ、アクションジャンルの上位ランキングを獲得するまでに存在を押し上げました。

日夜あらたなバトルロイヤルゲームが誕生し、現在は一体型のアクションゲームとバトルロイヤルがスマホアクションの双角を担っている状態と考えられます。


裏を返せば、それ以外の区分にあるアクションゲームは下火となっているかもしれません。もちろん、この状況は名作と受け継がれるゲームの誕生で簡単にひっくり返ることもあります。その名作はこれまでのアクションゲームの常識を根底から覆すものになるでしょう。

ひとつの可能性として、私は「仮想コントローラーの進化」を提示します。近年はスマホのベゼルレス化が加速し、折りたたみスマホも登場したことで、スマホの画面面積はガラケーがそうだったように漸進的に広くなっています。画面が広くなれば、その分ボタンも配置しやすくなるでしょう。PCゲームなどからの移植も、より容易となるはずです。

そうはならないかもしれません。途中で結論付けたとおり、スマホアクションにおけるコントローラーの最適解は「ゲームによりけり」であり、社会現象を引き起こすようなゲームが今後誕生したとすれば、そのゲームの操作方法次第でアクションゲームの展望は如何様にも変わります。

長くゲーム業界を見てきた人であれば、やがてくる未来に気付いているかもしれません。


近い将来、スマホのアクションジャンルを担うことになるのはどんなゲームなのか。

確かなのは、『白猫プロジェクト』が“ぷにコン”と称される先鋭的な操作でのし上がったように、新たな金字塔も特別な「アクション」を掲げているに違いないということです。
《黒杜玖乃》
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