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【レポート】リアルホラーゲーム『ハイド・イン・ザ・クローゼット2』全滅レポ ― 仲間を囮にするも、ゾンビの恐怖に敗北

 

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【レポート】リアルホラーゲーム『ハイド・イン・ザ・クローゼット2』全滅レポ ― 仲間を囮にするも、ゾンビの恐怖に敗北
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東京・阿佐ヶ谷にある「阿佐ヶ谷アニメストリート」にて、イベントプロデュース団体cloverによるホラーアトラクション『ハイド・イン・ザ・クローゼット2』の公演がスタート。11月23、26、27日の3日間限定で実施されます。

『ハイド・イン・ザ・クローゼット2』は最大4人で参加できるリアルホラーゲームで、プレイヤーは新聞記者となり、制限時間内に敷地内から脱出できればクリア。ただし、敷地内にはリアルゾンビが複数徘徊しており、彼らに誰か一人でも襲われてしまうとゲームオーバーになってしまいます。本稿では、そんな本作のレポートをお届けします。

【注意】
グロテスクな表現が苦手な方はご注意ください
またアトラクションを説明する都合上
システム面のネタバレが若干含まれます


■ストーリー
血まみれの女性は大口を開け、警察官の喉元へ喰らいついた。
地方新聞の記者であるあなたは、『警察密着24時』の取材のため、1人の警官に同行取材をする事になる。
「阿佐ヶ谷南の空き店舗から、女性の悲鳴が断続的に聞こえた。
という通報あり、確認に向かえ。」この1通の通報が、地獄の始まりだとは誰も思いもしなかった。


◆何よりも自由度が凄い


店舗前で受付を済ませると、本作の登場キャラクター(NPC)である警察官が登場。彼と一緒に空き店舗に入った所からゲームはスタートします。かなり暗い店内を懐中電灯で照らしていると、大量の血の跡が。独特の臭いと合わさって肌寒さが我々を迎えます。


そんな状況を整理する間もなく、我々の前にかなり本格的……というか、ガチなゾンビが出現。最恐空間の幕が上がり、大量のゾンビがプレイヤーの恐怖心を煽ります。しかも舞台は本当に狭い空き店舗。つまり、ゾンビが目と鼻の先にいるにもかかわらず、見つからないように隠れながら、脱出するための手がかりを見つける必要があるのです。


とりあえず物陰に隠れてじっとしていると、我々のスマートフォンに協力者を名乗る人物からのメールが。中にはヒントが書かれており、これを頼りにしつつ、ゾンビに見つからないように謎を解いていくことになりました。メールに記載されていた「ゾンビの特徴」は下記の通りです。

●物音に反応する
連続的に音を出し続ける物に接近していく傾向がある。

●嗅覚は人間より鋭い
しかし、暗闇の中で攻撃対象を選別できるほどの嗅覚ではない。

●視覚は人間よりも弱い
暗いところに存在する攻撃対象の識別能力はない。ただし、10ルクス以上(ロウソクの明かり以上)の空間では、健常者と同等の視力が備わっている。

この中で特に厄介なのが「視覚」。識別能力がないため静かにしていれば襲われることはありませんが、光るものと音はゾンビに狙われる格好の要因になります。先ほど協力者からスマホにメールが来ると言いましたが、ここでスマホをマナーモードにし忘れて大音量が鳴り響いた日には目も当てられません。さらに、メールを見る際に光が出るため、状況によってはヒントが逆に危機的状況を呼んでしまうこともあるのです。


ですが、逆にゾンビの特徴を利用することもできます。一般的なデジタルゲームではシステム・ルールの中でしかプレイヤーは行動できませんが、我々を縛るのは物理法則ぐらいで、必要最低限のルール(ゾンビを攻撃してはいけない、物を壊してはいけないなど)さえ守れば自分の感性の赴くままに「自由」に行動できます。例えば、仲間に大きな音を出してもらい、ゾンビを引きつけてもらったり、光が出るものでゾンビを一か所に集めたりできるわけです。この特徴はデジタルホラーゲームだけでなく、既存のお化け屋敷にも無い大きな特徴だと言えるでしょう。


今回我々は脱出できないまま50分を使い切ってタイムオーバーとなってしまいましたが、目の前には恐さ満点のゾンビという状況に50分と言う時間は本当にあっという間。恐いのになぜか楽しく、終わった後にはまたチャレンジしたいと思える中毒的なアトラクションでした。

『ハイド・イン・ザ・クローゼット2』は11月23、26、27日の3日間限定で開催。時間は11時から20時までで、料金は1人3000円です。
《古瀬敏之》
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