「Intuos 3D」は、Intuosのペンタブレットと3Dデザインソフト「ZBrushCore」が同梱されている。このセットは、アニメで使われる3DCGではなく、フィギュアなどの原型の素データであるキャラクターモデルをデザインできるのが魅力だ。本来3DCGに必要な骨組み「ボーン」がなく、アニメを作ったりすることはできないが、3Dプリンターを使用すれば、自分だけのオリジナルフィギュアを作ることができる。
このセットでは同梱されている「ZBrushCore」が重要である。この「ZBrush」はキャラクターモデルを作るのに特化しているソフトで、実際にデジタル上でフィギュアの原型を作る際に多くの人が使用している。しかし同梱されている「ZBrushCore」はすでに販売されている「ZBrush」と違い、今回のために初心者向けのカスタマイズをされたものだ。
「ZBrush」の特徴は、粘土をこねるように3Dモデルを制作できること。ペンタブレットの筆圧機能によって、細かなところまでデザインすることができる。チュートリアル動画やガイドもあり、テンプレートも豊富だ。この初心者向けというのには、気軽に3Dを楽しんでほしいという思いがある。「ZBrushCore」は今後販売予定もあり、「ZBrush」へのアップデートも可能になるそうだ。
実際にソフトを使う様子を見たが、掘る、盛るといった作業がペンタブレットを使って簡単にできた。テンプレートには指輪やペンダントトップなどがあり、3Dプリンターを使えばオリジナルのアクセサリーも作れる。
データは、3Dはもちろん、jpegなどの2Dでも書き出すことができる。2Dで書き出せば、それをイラストの作画にも使用できるなど使用用途は幅広い。
キャラクターモデルなどの原型を作ったら、どう実物にするかが悩みどころだ。そこで今回「Intuos 3D」には、サービスとして「DMM.make」の3Dプリント造形割引クーポンが同梱される。外注で形にすることができるので、自宅に3Dプリンターがない人には嬉しいサービスだ。
自分でフィギュアが作れたらと思う人も多いと思うが、イラストが描けても原形を作るというのはハードルが高い。しかし今回初心者に向けたソフトが出ることで、その間口は広くなるだろう。特に「Intuos 3D」の価格は19,800円(税抜)と学生でも手が届く値段設定。「ワンダーフェスティバル」などのガレージキッドイベントも年々盛り上がりを見せているが、イベントにもより参加しやすくなりそうだ。今後もこうした3Dプリント市場の展開にも注目したい。
ワコムから自宅のPCでもフィギュアの原型が簡単に作れる「Intuos 3D」発売
《タカロク》編集部おすすめの記事
その他 アクセスランキング
-
『Ghost of Tsushima』“真のヒロイン”は誰だったのか? 境井仁のモテぶりを振り返る─命の恩人から幼なじみまで
-
神秘的な海のロマンあふれるおすすめゲーム5選―美しくも厳しい海中世界を大冒険しよう!
-
公式Xが投稿の『ポケモン』を信楽焼で表現した作品がすごすぎる!リザードンやロコンなど、ほのおタイプのポケモンが温かみと迫力のある造形に
-
総勢22名のキャラクターを育成できる!「名探偵コナン」×『たまごっち』発表―怪盗キッドと江戸川コナンをイメージのカラーがかわいい
-
『モンハンライズ』マルチプレイで押さえておきたい6つのポイントーみんなで集まって遊んだ日々が帰ってくる!
-
最も人気の高い『ペルソナ』ナンバリングはこれだ! 上位3作が約3%差の熾烈な争い─派生作もジャンル別で激突【アンケ結果発表】
-
『FE 風花雪月』最推しコンビorカップリング投票結果発表─第3位の“ヒルマリ”を制した第2位、第1位は…!
-
PS4版『FF7 リメイク』からPS5版へのアップグレードってどうするの? その手順を分かりやすく紹介! 無料DLCやセーブデータ移行時の注意点もチェック
-
『モンハンライズ』人気武器No.1はどれだ! 1,600人以上の読者が選んだ投票結果ー選ばれたのは?
-
エアリス派とティファ派から熱い意見が殺到!「FF7のヒロインはどっち?」【アンケート結果発表】